運命を救う二人の光景1
「……………。」
「……………。」
「………ぐぅ。」
ぽちり
ごんっっっっっ!!!
「!?!?!?」
かちゃり
「起きましたか?」
「……………。」
「起きたのなら返事を下さい。返事がなければ寝ていると判断し、もう一発ぶちかまします。」
「………ねぇ、」
「起きていると認定しました。おはようございます。」
「………なによこれは。」
「金だらいです。」
「そして、これはなによ。」
「夏野菜です。」
「何故、これが、私の部屋にあるわけ?」
「あなたを起こすために、金だらいの中に夏野菜をつめて、あなたの頭の上に落としましたので。」
「あぁ~…、な、る、ほど、ね。」
「はい。」
べごぃんっっ!!!
「……………。」
「どう?痛いでしょ?」
「痛いです。」
「金だらいに夏野菜つめて頭叩かれたら痛いでしょ?」
「痛いです。」
「反省した?」
「反省しました。」
「何を?」
「夏野菜を粗末にしてはいけない。やはり、中に詰めるのは石や鉄塊にするべきでした。」
「……………。」
べごごぃんんっ!!!!
「ん~~~~~♪」
「幸せそうですね。」
「当然でしょ~~~♪。美味しい食事は人生の幸せなんだから。」
「それはなによりでした。」
「この食事に免じて、今朝の愚行は水に流してあげるわ。」
「金だらいで二発も叩かれた時点でチャラかと思っていました。」
「そんなもんでチャラになるわけないでしょ?本当、料理が得意で良かったわね、あんた。」
「そうですね。」
「ところで、今日の仕事先は?」
「まだ指示来てません。」
「そうなの?マイペースねぇ、ディスティーナ様。」
「時間の概念がありませんからね。」
「不死身?不老不死?まぁ、そんな感じのたぐい?」
「そんな感じのたぐいです。」
「どうする?連絡来なかったら。」
「その時はゆっくりします。」
「あ、こっちから連絡取ったりはしないんだ。」
「わざわざ自分から忙しくなる必要はないでしょう。」
「あんたもなかなかね…。」
この二人が、
この世の、あらゆる世界の、あらゆる危機を救って回っている存在だとは、
誰も思わないだろう…
「カレーおかわり~♪」
「朝から食欲旺盛ですね。」
つづく
注:この作品はフィクションです。
運命を救うために金だらいを落とそう(^o^)




