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学校の光景3

「あ、」

「ん?」

「………。」

「やぁやぁ後輩くん。一昨日ぶりだねぇ。昨日1日、私に会えなくて、寂しかった?寂しかったでしょ?ねぇねぇ。」

「………。」

「なぁ~んだよぉ、まだまだ人見知り?もう結構話してるじゃん~。先輩悲しいなぁ、えぐえぐ。」

「………傷。」

「ん?」

「…顔。」

「あぁこれ?。ちょーっとね。ぼーっとしながら歩いてたら、木の枝が顔面にばっちーん!って。わかる?木の枝が顔面にばっちーん。伝わるかなぁ、このばっちーん感。」

「…誰ですか?」

「え?誰、って。私よ私。一昨日も一昨々日も会ったでしょう?…はっ!まさか記憶喪失!?」

「茶化さないで。」

「………。」

「誰に、やられたんですか?」

「…知らない。」

「………。」

「あはは、そんな怖い顔で睨まないでよ。それに、いくら睨まれても答えようがないの。本当に知らない奴だったから。」

「…どんな奴でしたか?」

「えっとねぇ。スキンヘッドで、眼がぎょろりと大きくて、身体は華奢な感じで、全身銀色に発光していてワレワレハウチュウジンダとかなんとか言ってて」

「………。」

「だーから怖いってば-。そんなに睨まないでよ。」

「…無理矢理抑えつけるから。だから、反発が来るんです。」

「私は風紀委員としての任務を全うしただけよ?。決められたルールを破る奴等を躾けただけ。それに反発が来るんであれば、もっとしっかり躾けなきゃダメだった、ってことね。」

「………それじゃあ、」

「いつまで経っても解決も改善もしない。かしら?」

「………。」

「するわよ。させてみせる。奴等が根負けするまで、徹底的にやってやるわ。それが、私のやり方だから。」

「でも、」

「傷の一つや二つ気にしてらんないのよ。これは、戦いなんだから。」

「……………。」

「いい?みんながみんな仲良く賢く行儀良く、なんてのはね。ただの理想でしかないの。人にはいろんなのがいる。どうしたって、枠からはみ出す奴は出てくるの。群れてなんていられるか。お行儀よくなんて、ばかばかしい。ルールは破るためにある、ってね。」

「…それは、わかります。でも、………伝わると、思うんです。毎日、毎日、綺麗な花壇や中庭を見てもらえば。どれだけ汚しても、次の日には綺麗になってる。どれだけ、時間がかかっても、それを、理解してもらえれば。綺麗であるべき場所なんだ、って、わかってもらえれば」

「ぱちぱちぱち。」

「…、」

「キミ、人間の善意ってやつを、本気で信じてんだね。それが、全員の中に、必ずある、って。」

「…いけませんか。」

「ステキだと思うよ?そんな風に考えられるのは。ステキだと思うけど…、現実を直視していない夢見がちな人、だとも、思うかな。」

「………。」

「ま、キミはそのままでいてよ。むしろいてほしい。キミみたいな人に、汚れた感情は似合わないからさ。そのための、私たち、だし?」

「そんな…、」

「じゃあねぇ~。」




















「…僕は、誰も傷ついてほしくない、だけ………。」





つづく





注:この作品はフィクションです。

正義と善意…

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