姉妹の光景2
………ばたばたばた
「月姉~月姉~。」
「何?雪見。」
「カリカリの買い置きどこ~?」
「台所の上の棚の中。」
「ありがと~。」
ばたばたばた………
………ばたばたばた
「月姉~。」
「何?」
「花見ちゃんどこ行ったか知らない?」
「こっちには来てないわよ?」
「あっれ~…?」
ばたばたばた………
………ばたばたばた
「月姉~。」
「何よ。」
「花見ちゃん出窓のとこにいた~。」
「そう。」
「はい。」
にゃ~を。
「せっかくだから撫でとく?」
「…雪見。」
「何?」
「うるっっっさいっっっ!!!」
「ひゃひぃっ!?!?」
「さっきからうるさいわよばたばたばたばた!!家の中なんだからもっと静かに動きなさいよね!!」
「え~。普段と同じように生活してるだけじゃん~。」
「普段ならいいけど、さっき私なんて言った!?」
「………あ、」
「………。」
「…仕事中だから、静かにして………?」
「正解。」
「………。」
にゃ~を。
「………失礼しました~。」
そろそろそろそろ……………
「…ったくもう…」
「雪見~。いる~?………、」
「……………。」
「…なにしてんのよ。」
「………無になっております。」
「…は?」
「月見姉様の仕事の邪魔にならぬよう、身を小さくし、息を潜め、さながら海底にへばりつくナマコのような心構えで、ここに存在している次第であります。」
「大丈夫よ。今日の分の仕事はさっき終わったから。」
「………本当?」
「本当。」
「な~んだもぉ~。それならそうと早く言ってよね~。もうさっきから狭苦しくて息苦しくて耐えらんなかったんだから。」
「………もう少し反省してもらってた方がよかったかしら。」
「え!いやいやいや、大丈夫大丈夫、もう大丈夫だから反省したから。」
「本当に?」
「うん、本当本当本当に本当。」
「……………ふふ、なら許してあげる。」
「ほっ………。」
「正直なこと言えばね、私も煮詰まってて、ちょっとカリカリしてのよ。あんなに怒鳴ることなかったって、ちょっと反省。ごめんね?」
「え、いやいやいや、悪いのはやっぱりうるさくしちゃってた私の方だし、月姉がカリカリしちゃうのも仕方………ん?」
「?」
「……………そうだ!カリカリ!!」
「え?」
「月姉!棚にカリカリなかったよ?本当に買い置きした?」
「え、嘘。なかった?」
「も~、しっかりしてよ~!花見ちゃんお腹空いちゃって大変なんだから!」
「ごめんごめん。夕飯の買い物行くし、一緒に買ってくるわ。」
「夕飯はたらこスパでお願いします。」
「また?」
つづく
注:この作品はフィクションです。
今回から2周目に入ります(^-^)。




