落ち着いた頃
さて、俺はこうして1人になった。
そこで俺は一つ決めておきたいことがあった。
それは、俺の今後の立ち回りである。
これはとても重要なことである。
例えば何も決めずに今後の生活を続けたら、突然、魔王を倒すために修行します。修行はバンジージャンプです!という人や、魔王討伐まで荷物持ちで口数が少なかったけどいざ魔王討伐しようってなると突然ぐちぐちと喋り始めるといった意味がわからない人物になることがある。さらに悪い方向に進めば狂人だと判断されめんどくさい、めんどくさくない、そう言えことが言えるレベルではないほどのやばい展開になる可能性も秘めている。
だからこそ、めんどくさいことが嫌いな俺にとって今後の立ち回りを考えるというのは一見めんどくさそうに見えるがめんどくさいことを回避するという点では必要なことなのだ。
では俺の今後の立ち回りを決めようと思う。
俺は神に会った時から決めていたことが3つほどあった。
1つ目・神とあったこと、喋ったことを誰にも言わないこと
2つ目・普通に勇者生活・異世界生活を遂行すること
3つ目・自分のスキルに関しては絶対に口外しないこと
この3つである。これらは俺が「めんどくさいこと」を回避する上で重要なことである。
さて俺はまず3つの大前提を決めておいた。だが、一つ、エルフィデスに降り立ってから決めたことがある。
これは当たり前のことである。だが俺はこの異世界転移で1番大事なことだと捉えている。
それは
「目立たずに楽しむ!」
ことだ。
やはり、楽しむことを忘れてはいけない。
しかし俺はまだこの世界において楽しめるものを見つけていない。現世では育成ゲームが好きだった。それこそめんどくさいだろ、と昔家族から言われたが、飽き性と、めんどくさいは大きく違う。そこだけは勘違いをしないでいただきたい。俺は育成ゲームが好きなのだ。めんどくさいことの分類に入らない。
育成ゲームは人の成長を目に見える形で自分自身でコントロールできる。俺は元々、「成長」というものが好きだった。成長といっても自分自身及び自分自身がコントロールできる成長に限るが。俺には子育てが向いているのだろうか?
そんなことは置いておき、だから俺は神から授かった『ブースト』というスキルを知った時嬉しかった。
そうこう考えているうちに疲れがどっと襲ってきた。
俺は部屋のベッドに横たわり、目を瞑った。




