私=馬鹿=A
……語らねばならない訳でもないのであるが、続けなくてはいけないのは、モノの見方を変えると道理でもあり、先ほど述べた例とは正反対になってしまうのである。だから、まずもののあり方の必然として、私というモノをひっくるめてAとしても良いだろう。勿論、馬鹿ということもできるが、そうすると、今度登場する人物たちを、阿保、愚鈍、オタンコナス、頓珍漢、間抜け、腑抜け、愚図、ドジ、チンバ、チョン、などと言わなくてはいけなくなるので、それはそれでやっかいな問題になるので、Aという私がさながら北極星のように、天井に輝いておれば、この茫漠たる虚無の言葉の海の中で、迷子になる心配もないのである。
何よりも私自身が迷子になることがないのが素晴らしいことである。今、時計は8時3分をさしている。フジテレビでは、めざましテレビがやっていることだろう。あれ、もう終わっちゃったかな。最近、テレビを見ないのでわからないが、まあ、しょうがない。私は机に向かってこれを書いている。つまり、これだ。今、あんさんが読まれているこれだ。これ。莫迦脳吐である。窓が空いていて外には川が流れている。緑色のバスクリンみたいな感じのドブ川である。たまに生活用品が流れてくる。月に一回くらい狸が死んでいたりもする。川の向こうが森になっていてその間に道路があってそこで亡くなるのだろう。川のこっち側はビル群であった。歓楽街にもなっている。たまに、安いスナックで出かけて、仲良くなった中国人熟女と差しのみをしている。その娘は、白いセーターにやたら大きな胸をしているが、どうやら詰め物をしているらしい。そうやって、二階のスナックにエロおじさんを惹きつけてスナックから金をもらったり、エロおじさんから金をもらったりしている。エロおじさんが暴れ出すと、下の階の居酒屋の元ボクサーのケンジの出番となる。
私は、同人誌の『虚会』というところの主筆ということになっていて、儲からないのに隔月で小説を投稿している。この文章もそれに提出するために毎回毎回でっち上げないといけないのである。そうでなかったら文章なんてものを書いてたまるか。こんな儲けにならないものに、関わるだけ時間の無駄であるし、なんなら、読者の諸君も漏れなく、ブラウザバックして欲しい。こうまで言われても生き残っている人々には、私は素晴らしい秘密を授けよう。それは、私はオナニーをしている。せっせせっせと、ティッシュを使っている。お盛んなことで、と思われても構わない。それが私だ。




