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第一話 恋は愛に変わり 愛は旋律と恐怖を与える 中編
さて、行くか」
俺は手紙を鞄にしまい
後で皆に返事を書く
そうでもしなきゃ書いてくれた人に悪いから
俺はそのまま歩こうとして一人の女子生徒にぶつかった
「あっ、ごめん大丈夫?」
「はい、大丈夫です」
ぶつかった女子生徒はすごく可愛らしい子だった
(って何を考えているんだ俺は)
「立てる?」
俺は右手を差し出した
「あっ、はい」
彼女は手を握ったので立たせてやった
「すみません」
少女は申し訳なさそうに謝る
「見ない顔だが転校生?」
俺は少女に訊ねた
「はい、一年A組に転入する 早乙女 亜綺です」
「へぇ、同じクラスか俺は水嶋 彰よろしくな」
「Yes My master」
彼女は小声でつぶやいた
「何でもありません
それより職員室はどこに?」
「あぁ、そこの階段上れば目の前にあるから」
俺は丁寧に説明する
「ありがとうございます」
彼女は走り去っていった
俺は新しい学校生活に少しだけ期待した