表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幸運全振りで異世界転生!職業遊び人で目指す異世界最強  作者: ひろち
遊び人とゴブリンの村
49/77

遊び人祭りの余興で錬成をする。

 祭りのクライマックスの余興は武器屋のトルネオが用意してくれている。


 俺は、神聖なる儀式を前に、キュアをかけてもらい、酔いを醒まし、再度ワインを飲み干す。

 飲まなきゃソンソン。飲み放題だからね。

 バッカスには1万Gもの大金を払っているんだ。

 元は取りたいがんばれ、ゴブリンちゃん。


 さて、村の中央には村の武器屋にあった、錬成の泉がトルネオの力で移動されている。

 いうまでもない、祭りのクライマックスは泣いても笑っても、錬成によるゴブリンソード+20作成だ!!

 でも、万が一失敗してゴブリンの忠誠がなくなったら、酔った勢いで一気にゴブリンちゃんたちが襲ってきたりしてね。

 見た目は可愛いが、ゴブリンちゃんは意外と武闘派なんだよな……

 ちなみに未だに、子供のゴブリンと大人のゴブリンの違いは判らん。

 見た目が子供過ぎる。


 さて、ゴブリンソードは十分に用意した。

 あとは成功率を上げる必要がある。

 たぶん今の状態で錬成しても+20には届くまい。


「みんな聞いてくれ、俺がここにきた目的の一つはゴブリンソード+20を作り出すことにある!もしかしたら剣はなくなり、皆の忠誠もなくなってしまうのかもしれない、だがこの世界を恐怖に陥れる魔王を倒すためには、どうしてもゴブリンソード+20が必要なんだ。非力な俺に皆の力を貸してくれ!ゴブリンの祈りを!!」


 効果はあるのか知らないが、これだけのゴブリンが見てる前で砕け散るわけにはいかないよな?

 伝説のゴブリンソードよ、お前にもプライドがあるはずだ。


「ピッケルさま、がんばって……」

「ご主人さま……」

「錬成!錬成!錬成!錬成!ひゃほおおおお」


 ゴブリンちゃんの中にも錬成中毒者はいるようだ。


「ピッケル様に神の加護あらんことを 」


 シャルが本気で祈ってくれる。


「ピッケルがんばって!ゴブリンちゃんも応援してくれてる、絶対大丈夫よ。」


 カリンも言ってくれている。絶対なんて絶対ないんだぜ。


「ゴブリンソードは十分に用意しました、資金の方は大丈夫ですか?」


「はい。ダナンからもらった50万Gと魔族を狩った報酬の5万Gがある、それが今の俺のすべてだ!錬成だけはほかの人の金でやるわけにはいかないからな。」


「+10以上はすでに私にとって未知の領域です。さらに+20となるといくらかかるのか見当もつきません。神の領域といっていいでしょう。とにかく幸運を祈りましょう。

どれほど役に立つかはわかりませんがこのアクセサリーを身に着けてください、私が錬成するときに使ってる伝説のアイテムです。幸運が1.3倍になるものです。このアイテムを貸す気になったのもあなたの力の一環です、錬成の邪魔にはならないでしょう。」


 トルネオ……お前ってやつは……最初からそういうアイテムあるなら出そうね。


「では私からはこのポーションを、幸運は一番未知なる部分が大きいステータス、効果が不透明なので、幸運アップのポーションというのは開発されてきませんでしたが、先日ゴールデンスライムの宝玉を原材料として試行錯誤した結果できたものです、一時間ほどの効果時間ですが、幸運が1.3倍ほどになります。」


 道具屋ダナン!俺はお前を信じていたぞ。スライムの一件はすべてもの錬成の為だったのか!!

 慰謝料の件といいホント愛してる。

 一番使えるおっさんだな。

 大事に使い捨てていこう。


「俺からは、これだ伝説のギャンブラー、テッドが愛飲していたといわれる、極上のワイン最後の一本だ。このワインを飲まずに博打にでかけて、テッドは破産したいわくつきだぜ。市場価格5000Gだ。俺が飲んだところ酔ってる間は幸運が1.3倍だな。」


 料理屋バッカス!お前もか!破産とかいう不吉なワードはいらないが、今回の報酬1万Gじゃやすかったくらいだな。

 さすがバッカスだ。


「しょうがないな、おれからもこいつを貸してやる、とあるダンジョンの最奥の宝箱から冒険者が命がけでとってきた、防具だ。神秘の巫女服といってな、幸運が1.3倍上がるが女性ものなんだよな……お前なら着れるだろ。」


 副ギルドマスターラッシャー!お前もか。

 だがなぜ女性ものをお前がもっている?

 ラッシャーが着ても防御効果を得ることはできない。

 ただの変態短髭おじさんだ。


 だが、俺はスキル「おしゃれ」に伊達にスキルポイント10も振っていないぜ。

 女性物でも着ることができるし、その各種効果も享受できる。


 俺が着るのはいい、俺が着るのはな。

 かわいいはすべてに勝るだ。

 だがラッシャーお前はだめだ犯罪だ。

 今日が祭りじゃなければ警察に通報するところだったぜ。

 まあ、深いことは聞くまい。

 って俺の為に持ってきてくれた?


「最後は俺か、しょうがないな俺が使える補助系魔法の秘奥義をお前にかけてやる。30分間すべてのステータスが1.3倍だ、MPを半分近く持っていかれるから実用性は低いが今日は祭りだ、日ごろの恨みは忘れて、たのしもうじゃねーか。」


 宿屋の店主マイケルよ、お前もか!!ってかまだ俺のこと恨んでるのね……

 そりゃそうか死にかけてるもんな?でもそれは弱かったお前が悪いんだぞ?修行しろ。

 まあ、今度飯でもおごるから許してね。


 かくして俺は、伝説のおっさんシーリーズから幸運+1.3の恩恵を受け取る。

 

 今までごめんね。

 そして、これからもごめんね。

 先にあやまっておくよ!!

 俺の生きざまは変えれない。

 おっさんの死にざまもな!!

 俺この錬成に成功したら、魔王でも倒しにいこうかな?おっさんシリーズとともに。


 俺は各種ステータスアップの効果をえて幸運がみるみる上がる。

 レベル25の俺の幸運840×1.3×1.3×1.3×1.3×1.3だ!

 計算できない……ちょっと酔ってるからねしかたない。

 

 でもすごい幸運だぞこれは。


「ピッケルすごい!これ幸運900超えてるんじゃない!」


 うんカリンちゃんも酔ってるね。


 最後に俺は自らのスキルステータスアップダイスで幸運の爆上げを図る。

 ここで幸運のステータスアップを引けないようじゃ遊び人失格、幸運チート失格。

 生きている価値がない!


「幸運3倍アップ効果時間20分」


 来た!来た!来た!来た!これぞ遊び人の真骨頂。

 女神が与えたもうた幸運チートだ。

 いくぜ錬成の泉覚悟して待っていろ。

 今日俺は+20を作り伝説となる。


 さあ錬成の泉と俺の一対一の男の勝負はじめようじゃーねーか!

 魔王戦以上に負けるわけにはいかない。

  

 たぶん剣が消失とかしたら、俺転生しちゃう。


 早速一回目 「ピカチーン」成功だ。攻撃力が+10される。

 勢いで二回目 「ピカチーン」成功だ。攻撃力が+10される

 

 乗りに乗って三回目「ピカチーン」成功だ。

 一気にゴブリンソード+18まで来たぞ……


 おいおい。ちょっと自分でも順調すぎて怖いんですけど???

 +14から+15にするのに何度心が折れそうになったことか??

 何G泉に投げ込んだことか?

 いくら投げ込もうがゴールドがあふれ出てこない不思議な泉だったんだが?

 幸運チートをもらってよかったと心から思った瞬間だ。


「さすがに心臓にわるい。」


「+18でもいいんじゃね?」


 などとオッサンシリーズが弱気になり始めるが俺とトルネオの目は死んでいない。

 ここからだ、ここからが大切なんだぜ。


「ピッケルさん、調子がいいですね。さすが幸運をチートしただけのことはある。だが問題が発生してます、必要なGの量が跳ね上がっています。ここからは一回1万Gみたいです。」


「1万Gですか?残り54万Gあるけども、+20に必要なGもまた跳ね上がりそうなことを考えると失敗はできませんね……」


 俺の大好きなお金が……湯水のように消えていくよ?

 でもそれが錬成だ。

 後悔はない。後悔はしない。剣が消えない限りはな。


 さらにつづけて、泉に投げ込む。


 「ズキュルルル」失敗だ。

 「ズキュルルル」失敗だ。

 「ズキュルルル」失敗だ。


 もうだめだ、!誰か助けて!錬成なんてしたくない!!転生させてくれー。

 3万Gが溶けていった……3万Gあれがば、何ができたかな?家の一軒くらい買えたかな?

 奴隷なんかもかえちゃったのかな?メイドなら雇えただろうな。それなりの名剣も買えたよな。


 そんなことを考えると、フラフラしてしまう。

 まさに夢遊病のようだ。俺の金返せ。


「ピッケルさんがんばって!気をたしかに、お金はいくらでもまた貯めればいいんです。PT資金なくなったら私のお金もありますから!」


 シャルロットが俺を三途の川の向こう側から引きずり戻す。

 はい。PT資金を大量に使わせてもらっています。+20になった暁にはPTのために一生懸命がんばります。

 シャルロットさんには頭があがりません。

 奴隷のようにこきつかってください、そうまるでおっさんシリーズのように。


 正気を取り戻した俺はトルネオとアイコンタクト

 さあいけ俺のゴブリンソード。


「ズキュルルル」失敗だ。


「ご主人様……」

「ピッケル様……」

「お願いゴブリンソードさん、ご主人さまを殺さないで……」


 ゴブリンちゃんたちも必死に祈ってくれる。


 さあいけゴブリンソード

 錬成だああああ。



「ピケチーン」


成功だ!!!!!+19まで来た。


 幸運チートをしているとはいえ、ここで剣が溶けた日には、自暴自棄になって単騎で魔王に特攻でもしかねない。


「うおおおおおお」


「きゃああああああ」」


 おっさんたちとゴブリンちゃん達が発狂したように叫ぶ!

だが待てまだあと+1しないとダメなんだよ。


「ピッケルさん大変です……ここからはまさに神の領域です……失敗できない」


ああわかってる。だが努力と根性でどうにかなるものでもないのだ。


「次の錬成費用なんだがな……50万Gだ!」


 ん?ん?ん?おいトルネオお前お金をくすねる気だろ??

 トルネオ許すまじ……

って錬成の同志がこの神聖な場でそんなことするはずがない。


 だめだ錯乱状態だ。

 まともな思考ができない。錬成中毒の俺が錬成をためらうだと?

 まともじゃないことはあきらかだ。

 それにしても、50万Gだと?全財産だぞ??


 さすがにこれは……錬成中毒の俺でもためらわれる。PTにこれ以上迷惑は……

 勝っても負けても、明日から無一文状態になるぞ。しかも成功する確率は+19までの錬成からみてかなり低い。

 カリンの方を見る。肉を食べている。

 だがその目はイケイケといってくれているっと勝手に解釈した。

 

 シャルロットの方をみる。黙ってうなずいてくれる。


 ああ。本当にいいPTに恵まれた。


 おっさんたちの方を見る。トルネオ以外全員顔が青ざめている。

 ダナン、お金ありがとう。

 マイケル、補助魔法といい宿ありがとう。

 ラッシャー、次生まれ変わったらまた狩りに行こうな。

 バッカス、この錬成おわったら、またいい酒を飲みたいな。


 走馬灯が駆け巡る。


 だが、トルネオは冷静だ。なぜなら錬成中毒でありながら、人の金、人の武器を錬成しているからだ。

 このやろおおおお。助かるぜ。


「ピッケルさん。やるもやめるも貴方次第です。ですが……ここで辞めたら二度と+20はできない。そんな気が私はします。これだけの好条件は今しかない。私ならためらうまでもなく錬成する。+20神の領域見てみたいのです?」


 ああ見たい。ああ見たい。俺だってみたいさ。


 というかやるしかないのだ、今まで何本のゴブリンソードを溶かしたと思っているんだ?

 ここで+20を作り上げなきゃ彼らが浮かばれない。

 ゴブリンの王として、民の剣を無駄にすることはできないんだ!

 と自分で自分を納得させる。


 考えろ考えろ考えろ、少しでも成功率を上げる方法を、これ以上なにができる??

 俺は遊び人、スキルはふざけたものばかり、幸運は上げ切った。何ができる?

 俺が女神から授かったのは幸運のチート、だが魔族との死闘も幸運だけに頼ったわけじゃない。

 考えに考えて幸運に頼る、その時幸運はちゃんと俺に応えてくれた。信じろ自分を考えろ方策を!!

 俺は考えに考えた挙句一つのアイデアを思いつく。ぶっつけ本番やるしかない。


 やってやるぜ。


 スキル「物真似:ステータスアップダイス」!


 いま思いついた。

 俺の遊び人固有スキル物真似でクールタイムが明けていない自分の技を物真似する!

 効果は…………きた。発動成功だ


「幸運5倍アップ効果時間10分」


 最高に幸運がハイな状態で、発動したステータスアップダイスだ俺が望んだ以上の効果を出してくれる。

 やはり幸運は、俺を裏切らない!


「トルネオいくぞ。50万Gなんざ泉にくれてやる。神の領域見せてやる!だがお前からは見物料はもらうからなっ」


「いtっけーーーゴブリーーーーヌ。信じてるぞー」


 同時に剣と大量のGが泉に注がれる。


「・・・・・・」


反応がない


「………」


 失敗なのか?


「………」


 成功したのか?


「………」


 もうだめ、どっちでもいいから早く俺の心臓がはりさけるーーーー。


 とその時


「ピッピッピ・ピカピカチーンチン!!」


 変な効果音とともに、眩い光とともに、ゴブリンソード+20ができあがった。


 シャル、カリン、おっさんシリーズ、ゴブリンちゃんたちの大歓声に包まれながら俺は意識を失った。50万Gを投げ捨てるってのはそれほどのことなんだぜ。


 兎に角成功したようだ。


 なんとか一命をとりとめたぜ。


 もう錬成は……好きだ……


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ