遊び人と冒険者ギルドとちょっとしたざまぁ
宿にかえって個室に変えてもらい、とにかく寝た。
これでもかってくらい寝てやったHP以外に眠気とか気疲れってステータスあるんじゃねーかと疑うくらい寝て、なんとか元気を取り戻す。
さて、この過酷なる異世界で楽しく生き残るために、二度とマイケルゾンビジャクソンを生み出さないためにも、強くなるための方策を練らねばならない。
現在のステータスを確認する。
名前 竹之内 隆 仮名 ピッケル 年齢16歳
LV15 遊び人
HP 180
MP 180
SP 180
力 180
知力 180
敏捷 180
防御力180
幸運 540
取得スキル『逃げ足』『威嚇』『早着替え』『物真似』
残スキルポイント 32
やはり幸運のみ上昇補正が半端なく30あがるが、他は一律10だ。
MPの上昇がうれしい。
これでMP半減ポーションなんて体に悪そうな代物飲まずとも、ギリギリ物真似でファイヤーストームが一発撃てる。
すべて満遍なくステータスがあがってくれてうれしいのだが、前衛なのか後衛なのかよくわからん。
取得可能スキルもいくつも表示されるが、大切なスキルポイントはしばし温存だ。
物真似君がやたら使えるので、もう別にいらなくねって感じでもある。
さて、続いて不要なドロップ品の整理だ。
女神の計らいで中級アイテムボックスを初期から所持している俺らしいが、そろそろおなか一杯。
いざ冒険者ギルドへ。
魔物のドロップ品は冒険者ギルドでしか買って貰えないのだ。
普通の道具屋でも売らせろよ!
とにかく冒険者になるしかない。
マイケルに場所だけきいていざ冒険者ギルドへ!
思いのほか建物がでかい……
そして思っていた通り、一階に酒場と……受付が併設されている。
なぁ荒くれ物の冒険者たちに酒なんて飲ませちゃ、もめ事の原因になるにきまってるでしょうが!
新人冒険者で、16歳のかわいい男の子で職業は遊び人……絡まれるよなぁ……
覚悟を決めてドアを開ける
「おっ見ない顔だな。」
「受付のバイトにでもきたのかな~」
「ふむ。一人でここまで来たのは褒めてやるが、ここから先はママとパパの許可はあるのかな~」
遠くからからかいの声が聞こえてくるが無視無視無視!下手に突っかかって喧嘩にでもなっちゃ下手すら死んじゃう。
一直線に受付を目指す。
スタスタと歩いていると……俺を転ばせようと絶妙のタイミングで冒険者Aの足が伸びてくる。
はーん。想定内想定内ステップで華麗に回避。
こんなところで立ち止まるわけにはいかないのだよ!
「チッ」
冒険者Aが悔しがっている。
っと今度は冒険者Bが足を伸ばして転ばせようとしてくる。
どんだけ俺を転ばせたいの?転んでやってもいいが……そこは遊び人、もめごとも大好物なんだよな!
俺は伸びてきた冒険者Bの足を思いきり上から踏みつけてやる。
「いてててててて!てめー何様だ!Bランク冒険者の雷剣のサンダー様の足を踏みつけるたーいい度胸してやがるじゃねーか!!相応の覚悟はできてるんだろうな?とっとと誠意を見せねーとママに泣きつくことになるぜぇ」
「ん?転ばせようとしてきたのはそっちでしょ。踏みつけられる覚悟がないのに、誰かを転ばせようと足を伸ばしちゃダメだってサンダーママにおそわらなかったんですか??」
こういうのは最初が肝心だよな?
今後このギルドを使っていくのになめられたら終わりでしょ?
でもなんか相手に雷剣とか二つ名ついてるし?Bランク冒険者ってそこそこの実力者な気がするが?気にしない。
俺にママはいないけど、困ったらマイケルがいるからな。強気で行かせてもらおうか。
「ほーう。そんなこと俺はおそわらなかったなぁ。お前のママは冒険者ギルドに来たら高ランク冒険者には逆らわない方がいいって教えてくれなかったのかい?さっき聞こえなかったかな??Bランク冒険者だぞBランク!」
「俺のママ曰く……冒険者ギルドで新人いびりしてるような奴は大したことないから、売られた喧嘩はかってしまいなさいって教わりましたよ。Bランクがどうかしました?ランクに価値なんてない、何をなしてきたか、これから何をなしていくかに価値があるんだ。」
サンダーさんの顔が真っ赤になってる。煽りすぎたか??スキル『逃げ足』はすでに発動済みよ!
「坊主てめー表へでろやぁ!!!!」
と言いながら俺の胸倉をつかもうとサンダーさんが近寄ってくる。
「そこまでにしておきな!!」
恐ろしいほどの殺気が受付の方から飛んでくる。
俺とサンダーは殺気に当てられとっさに後方にジャンプで逃げてしまう。
サンダーお前もこの殺気に耐えられないなんて俺と同レベル??
魔族か?この殺気……なぜ冒険者ギルドに……
「っち。坊主命拾いしたな……受付にあいつがいるんじゃ下手はできねー。遊びはここまでだ。受付してみろい。」
どうやらこの殺気は受付から出てるらしい……
サンダーさってもう一難。
この殺気を発する奴をどーにかせねばならないようだ……
殺気がビシバシ顔を全力ビンタのように叩いてくるが、気にしない所詮は殺気気のせい気のせいの精神です。
痛みで泣きそうになりながら、心が折れそうになりながらなんとか受付にたどり着く……
そこにいたのは……
百戦錬磨元S級冒険者という感じの受付嬢さんでした。
「新人か、よく来た。」
百戦錬磨元S級冒険者という感じの受付嬢にいろいろ聞くまでもなく、無愛想に謎のプレートを突き付けられる。
お嬢さん?まだまだ殺気が漏れています……そろそろ止めていただけませんか?
「力を籠めろ」
説明短かすぎ!
だがここで騒ぎを起こすわけにもいかない、こいつは怒らせちゃダメな奴だ。
さっきのBランク冒険者とは格が違う。
俺はありったけの力をプレートに込める。
するとプレートが光り輝き。
俺の個人情報が書き連ねられる。
ヤダ恥ずかしい。
幸い名前はピッケルとなっていた。
これで転生者とはばれないかな?
職業遊び人、年齢まできっちり記載されている。
これはいい身分証明書だ。
どうだ歴戦の受付嬢見て見ろ。
「遊び人」だぞ。
へいへい。珍しいだろびっくりしやがれ。
俺のプレートを見ることさえなく受付嬢はいう。
「以上でお前の冒険者登録は終わりだ。冒険者ギルドの詳しいことはそこらの冒険者に聞け!」
えーえーそれありなん?冒険者ギルドの説明するのあんたの仕事じゃないの??冒険者にきけって……職務怠慢で上司に報告すんぞ。
「売りたいドロップ品があれば出せ。」
なんか強盗みたいなこといわれる。
オーケー。ドロップ品の清算が本来の目的
見て驚け!
ワイルドウルフ関係のドロップはまあ、特別なレアって感じはしない。
ジャイアントオークからもたくさんもらったがこれも特別なレアではないだろう。
だが、銀髪魔族のドロップは一味違うぞ食らいやがれ。
『魔族の肝』『魔族の水晶』『スパイダーキングの絹の服』『魔族の銀髪』『魔族の骨』魔族の体からドロップした気持ち悪いものを一気にカウンターへ。
アイテムBOXが穢れたわ。
誰か聖水を。
受け付け嬢は平然とそれらを眺め、値踏みする。少しはおどろけ。
「これは凄いな、魔族を殺したか、レベルと職業の割には使える男のようだな。」
地味にレベルも職業も見られてた。驚かないのか?なにこの人怖いんですけど……
「普通ならFランク冒険者からスタートだが、おまえは今からAランク冒険者だ。」
ハハーありがたき幸せ。っていきなりAランクっすか??いいの??
これ俺がほんとに倒したか確認とかいらないの??
色々雑です。
つーかFランクからでいいんですけど??Aランクだからって難しいクエストしか受けれないとかそういう罰ゲーム的なのないよな?
そこら辺の説明一切されてない俺……もう嫌この冒険者ギルド
「『スパイダーキングの絹の服』は値段が付かないな……魔族以外着用できないはずだ。だが他は素晴らしい素材たちだ、錬金術師たちがさぞ高値で買うだろう。まとめて一括買いで1万Gだな。」
1万Gだとっ????それは日本円でいくらだ??まさか一億円??
「足元をみないでください!命がけで、本当に命がけで倒した魔族なんです1万Gじゃとてもたりません最低2万Gです。」
とにかく冒険だ。いついかなる時も忘れないチャレンジ精神。
「おい坊主忘れるな。ここは冒険者ギルドだ。モンスターのドロップはうちが一括で管理しているんだ。他で売りたければ売ればいいが、買い手はいないぞ1万Gだ」
なんだこの悪徳商会!まじで悪の組織か何かじゃないか?ここは徹底抗戦!
「はい。よろこんで1万Gもいただけるなんてうれしいです。」
何故か涙がでた。
悔しいからサンダーさんのところに行った。
「どーも、Aランク冒険者のピッケルです。2万Gもってます。」
「Bランク冒険者のサンダーであります!貯金はあまりありません!!」
「あのーそのーこれもなにかの縁ってことで、冒険者ギルドのこと色々おしえてください。」
「はいAランク冒険者には逆らうなとママに言われております。何なりとお聞きください。」
サンダーさんのこの変わりようである。
Aランク冒険者も悪くないかもな。
その後いろいろサンダーさんに聞いたが、有益なのはランクはFからSSSまであるってことくらいだった。
冒険者ギルドは信用できない。
そんな悪い印象をもってしまったたが、売り先がここしかなく、受付嬢があれでは諦めるしかない。
だが手持ち資金はオークを倒した時の取得Gを生活費に充てるとして、魔族を倒した分で2万Gある、日本円で凡そいくらだ??たぶん2億円くらい。
魔族狩りおいしいです。
だがMP回復ポーションが店売りで100Gとのことを考えると決して資金が潤沢とはいえない??
この金で当面の装備と消費系アイテムを補充しなくてはならないのだ。
マイケルのようにけちっていたら命がいくつあっても足りない。
この金で買える最高のものを買おうじゃないか。
いざ、買い物へ!!




