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幸運全振りで異世界転生!職業遊び人で目指す異世界最強  作者: ひろち
遊び人は幸運チートで異世界に転生する。
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遊び人は全力で戦う

スライム討伐隊の一員から色々かっ飛ばしてワイルドウルフさんと戦うこととなった遊び人。


 幸運チートどこ行った、早く帰ってきてくれ?最弱の狩場でワイルドウルフに会えるだなんて奇跡的な幸運だって?ばかやろう!


 今の俺には荷が重い。重すぎるぞ?


 困った時のマイケルさんをチラ見する、さっき俺が遊びでスライムを蹴り飛ばしたおかげでしょう。


(さっさと大けがして冒険者として一皮剥けるがいい!)


 マイケルの目が笑っている。


 だが、俺との悪魔的契約により、俺の守護天使となると誓ったマイケルである。

 一応だが、命は保証されている。マイケルの気が変わっていなければだがな…


 怒ったマイケルと目の前のワイルドウルフ、敵に回したくないのは怒ったマイケルだ。

 マイケルいるかぎり、死ぬことはないだろう。

 ならば、しかたない、全力で戦うのみ。


 現在の俺は、レベル4の遊び人だ。死ぬ前にステータスを確認しておく。



名前  竹之内 隆 年齢16歳

LV1→LV4 遊び人

HP 30→ 60

MP 30→ 60

SP 30→ 60

力  30→ 60

知力 30→ 60

敏捷 30→ 60

防御力30→ 60

幸運 300→ 420

取得スキルなし。


 レベルが上がるごとに、幸運以外は10づつ、幸運のみ30づつあがってる。

 幸運は上昇率いいのだろうが、他の10づつってところが気になる。

 勇者やレアジョブは全ステータス30上昇とかだったらどうしよう。

 HPに関してはすでに初期の倍だ、いまならスライムの謎の液体(アシッドサン)を三回は受けきれるだろう。

 ただし、服がなくなる可能性あり。などと冷静に分析している場合じゃない。


 ワイルドウルフの攻撃力がわからない。ここは助言だけでももらっておく。


「すみません。マイケルさんワイルドウルフの攻撃力はどれくらいなんだです。俺のHPはいま60です、一撃はたえきれるんでしょうか?」


 一撃で即死ではマイケルも俺を守れまい、正確に現況を報告しておく。


「安心しろクリティカルくらっても59ってところだろ?たぶん一撃なら死にはしない。お前をしなせはしないぞ!胸を借りたつもりでワイルドウルフに稽古をつけてもらってこい。」



 とっても楽しそうなマイケルさん。

 稽古の前に血しぶきが付くわ!


 オーケー守護天使よ、俺の生きざま見ていてくれ。


 そうこうしているうちに、ワイルドウルフはこちらの意思など関係なく突進してくる。

 盾のない俺には、かわすしかない。


 マイケルのサイドステップを思い出す。

 ワイルドウルフが突進してきた、サイドステップでかわし、かわし際にゴブリーヌの一撃を足にあてる。

 と考えていたが、甘い。

 ワイルドウルフの速度は速く、さらにただの突進ではなく右足を薙ぎ払うように攻撃してきた。

 サイドステップでは、かわし切れない。

 とっさに、サイドにジャンプしギリギリでワイルドウルフの右足から逃げる。

 逃げきれずに、左足に裂傷。ダメージ20をもらう。


 とてもまずい状況ですよ、そろそろ助け船プリーズ。


 俺はとっさにそして必死にマイケルを見る。


 首を横に振るマイケル。いつか強くなったら復讐してやる。

 ……もちろんワイルドウルフにな。

 マイケルより強くなるのは少し時間がかかりそうだ。だるい。

 宿屋の営業妨害くらいで勘弁してあげるよ、今なら……


 スピードの出た、ワイルドウルフは止まるのに少し時間がかかる。

 その隙に俺はアイテムボックスから薬草を取り出し使う。

 HPが20回復する。

 店売り価格で20G。スライム相手につかっていては、赤字だが今は仕方ない。

 そもそも、守護天使付きの狩りのはずなのに何で薬草使わされてるんだ?

 日頃のというか先ほどの行いが悪かったからだ……

 ほれマイケル10Gやるから回復しやがれ。


 体調は万全だが、精神力が少し削られてる、負けるなピッケル。

 ワイルドウルフが再度突進してくる。


 攻撃は先ほどより助走距離が短くなりスピードが乗っていない。

 これなら今の俺でも見切れる。

 ワイルドウルフがまた前足で俺をなぎ倒そうとする瞬間。

 俺はスライディングで前足をかいくぐる。

 ちょうどワイルドウルフの下っ腹ががらあきさんだ。

 ゴブリーヌに愛をこめて、力いっぱい切りつける、ワイルドウルフの腹が裂ける。

 しかし、内臓までは届いていない、肉を少しえぐった程度、致命傷には程遠い。


 怒ったワイルドウルフが「咆哮」を上げる。

 耳をつんざく、鼓膜が破れかけない音量だ。

 とっさに耳を庇うが、時すでに遅しダメージ10と耳鳴りの状態異常をくらい音が聞こえなくなる。

 戦いにおいて音が聞こえなくなるのは致命傷だ。


 マイケルからの悪口も聞こえなくなり戦いに集中できるってものよ。

 前向きに……


 狼さん、近接戦の最中に、怒りに任せて「咆哮」を上げるのは悪手だろう?足がとまってるぜ。


 俺はとっさにアイテムボックスからファイアボールのスクロールを取り出し使用する。

 ボーリングの玉程度の大きさの炎がワイルドウルフ目掛けて飛んでいく。

 速度は速くはない。「咆哮」さえあげていなければ、避けられていたかもしれないが、叫ぶのに必死のワンコはファイアボールに気が付くのに遅れた。

 顔面にクリティカルな感じでヒットし、顔が燃え上がる。


 10Gもしたんだ、なぜ死なない?俺騙されたかしら。


 俺はスクロール使用後すぐにファイアボールを追いかけるように、ファイアボールを目隠しとして、ワイルドウルフの顔面目掛けて突進している。

 俺のターンだワンコ。

 燃え上がった顔にゴブリーヌを全力で振り下ろす。

 燃え盛るワンコの右目に大ダメージ。

 確実に右目をつぶした。


 勝機が見えたと思った瞬間だったが、ワイルドウルフのターンとなる。

 ターン制RPGではないが、しかたない。


 ワイルドウルフは燃え盛る顔。

 攻撃力2倍?で俺に咬みつこうとしてくる。

 誰だ敵に火属性BUFFしやがったのは……そんなことするのはマイケルだ奴に違いない。

 いや、俺だった。


 ゴブリーヌで切りつけたばかりの俺は、とっさに右手で喉仏を庇う。

 案の定俺の喉仏目掛けてワイルドウルフの攻撃が襲い掛かる。

 がぶりと一口で俺の右手はワイルドウルフの胃の中に入る。


「いてえぇえええええええ。メディック!モルヒネをおおお。」


 と叫んでる暇はない。叫びたかったが痛みを押し殺し左手一本で、ゴブリーヌを使い、ワイルドウルフの喉仏目掛けて剣を突き立てる。目には目を、喉仏には喉仏を!


 見事に喉仏にゴブリーヌを突き刺すことに成功する、が浅い。手ごたえでわかる。


 この攻撃ではワイルドウルフを殺すには足りない。

 どんだけ強いのワイルドウルフ……スライムさんを見習え!


 ゴブリーヌを再度突き刺す前にワイルドウルフが今度は、俺の喉仏目掛けて咬みついてくる。

 喉仏をめぐる壮絶な戦いだ。

 俺はゴブリーヌを捨て、バックステップでギリギリかわす。


 武器はなくなった、右腕もない、スキルはまだない。

 痛みは感じないが、感じ始めたらきっと泣く。


 降参ってやつだ、ここまでだ、マイケル!

 そこそこやっただろ俺?たすけてくれ。

 マイケルを見る。小さくうなずく。

 おお……助けてくれるかマイケル。


 マイケルの口がないやら動く。

 呪文の詠唱?おいお前は、ゴリマッチョ、盾の中の盾、前衛を超えた前衛では?


 マイケルが口が閉じるとともに、俺の右腕が光り輝き、右腕が元に戻る。

 生え変わるというより元に戻るだ。

 よかった。めきめき生えてきたらそれはそれで痛そうだからな。


 さあ。マイケルとどめを!再度マイケルを見る。なぜか首を振っている。

 さっきの仕返しですか?たかがスライムを蹴り飛ばしただけだろうが……

 良い子の皆さんスライムを味方目掛けて蹴り飛ばすのはやめましょう。


 燃え盛る顔、左目には重症、喉仏にはゴブリーヌ。

 たしかにあと一息だ。

 だが、今の怒り狂ったワイルドウルフには近づくのすら危ない。


 こうなったら最後の手段だ。

 俺はおもむろにアイテムボックスから、スクロールを取り出す。

 そう、謎のスクロールの出番だ。少しでいいんだ、あと少しで倒せる。

 もう体を張っての戦いは嫌なんだ。

 楽して勝ちたい、助けてスクロール!


 本気で願いながら何が出るかわからないスクロールを使う。

 こんな時でも遊び心を忘れない遊び人。ドキドキワクワクが止まらないぜ。


 スクロールの消費とともに……


 爆音を奏でながら炎の竜巻がワイルドウルフを包み込む。炎の上級魔法の一つだという「ファイヤストーム」がさく裂する。

 何これ、かっこいい、そして強い。

 最初から使えばよかったんじゃね?マイケルころせたんじゃね?おっと相手が違うか。

 だが思いに反してその炎は徐々に大きくなり、やばい、俺が逃げるスピードより炎の渦の拡大のほうが早い。

 俺終わったわ。

 自分で使った謎スクロールのせいで焼死体になるようだ。


 転生したら俺は炎の魔法使いになるんだ!そしてマイケルと名の付く宿屋を根絶やしにする!


 っと思った瞬間、おれの体の周りに五芒星が浮かび上がり炎を打ち消し始める。

 マイケルを見る。

 ニヤリと笑う、信じてたぞ、守護天使。お前はやればできる子!

 一度たりとも疑ったことなどない!


 最初からやれ禿が。

 夏休み初日に宿題を終わらせる勢いで仕事しろ!


 ワイルドウルフはその命の灯を燃やし尽くした。

 狼の丸焼きの完成だ。まずそう。


 そして戦いは終わり…


 俺は100Gを手に入れた、ワイルドウルフの毛皮を手に入れた、ワイルドウルフの肝を手に入れたワイルドウルフの牙を手に入れた、ワイルドウルフの水晶を手に入れた、ワイルドウルフの肉を手に入れた。


 便利なもので自動的にアイテムボックスに収納されていく。

 25Gだと??スライム100体分だぞ。

 さらにドロップ品が多い。


 俺の幸運はこういう方向に作用するようだ。

 ラッキーで足が滑って転んで死んでいくとはいかないようだが、これはこれで最高だぜ。

 チート幸運ビバ幸運


 そして俺はレベルが5になった。案の定すべて10づつ幸運のみは30あがった。


 ピコーン頭の中にスキルウィンドウが開く。

 新しいスキルが取得可能のようだ。

 スキル名「物真似」と「早着替え」だ。 

 俺は一瞬の迷いもなく、「物まね」をスキルポイント5を消費して取得していた。

 だって遊び人なんだもの。

 衝動には逆らえない、逆らうつもりもない。それが遊び人だ。


 そもそもスキルなしで戦うなんて馬鹿げてた。


 マイケルに喧嘩売るなんて馬鹿げてた……ああ死ぬと思ったわ。


 スライムハンターになるはずだったけど、これマイケルいなかったら確実に死んでましたね……


 目指すはスライムハンターとはいえ、スライムだけ狩っているわけにはいかないようだ。最低限のレベル上げが必要なことは間違いないようだ。


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