↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法に傾倒した大魔法士、転生して王国最強の魔法士となる ~ 僕の大切に手を出したらね、絶対に許さないよ? ~  作者: SUN_RISE
第2章:新たなる戦乱の影

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

80/80

2−34:いざ、第17階層へ!


 そして、発表会の翌日。その余韻に浸る間もなく、僕は準備を整えてアルカディアスダンジョンへと移動した。

 目指すは第17階層、リビングアーマー3体が出現するボス部屋だ。途中の第16階層でリビングアーマー2体と戦いつつ、今日中に第17層のボス部屋まで至る計画を立てている。また、その後は第20階層まで抜けて転移装置を利用する予定だ。


 ……ちなみに、アンチポイズンバングルを緑色に塗る作戦は思いのほか上手くいった。風精の腕輪の現物が屋敷にあった (父上に確認したら、聖騎士団の戦力向上に繋がるかもしれないと考えて自費にて購入した物らしい。結局は耐久性の問題で、導入を断念したそうだ……)ので、参考に借りて色塗りしてみたところ……見た目はほぼ同じ模様にすることができた。マジックバッグに出し入れしたり、水をかけたり擦ったりしても塗料が落ちないことも確認済みだ。これで堂々とアンチポイズンバングルを装備できるね。

 ……と、これが上手くいったので、ついでにアンチパライズバングルも緑色に塗ることにした。第20階層に出現するシビレマイマイが麻痺攻撃を撒き散らしてくるらしいので、その対策のためだ。アンチポイズンバングルと混ざらないように気を付ける必要はあるけど、マジックバッグに入れれば分別できるので問題は無い。



 ◇



「"マニュファクチャー・ブロンズゴーレム"!」

――ガシャンッ!


 第10階層に転移してすぐ、ブロンズゴーレムを32体生成する。転移装置が置いてある部屋はレムレースが出てこないようなので、ここで探索準備を整えるのが探索者の基本だ。

 そうしてから、廊下に出る。今日が平日だからか、他の探索者はほとんど居なかった。


「さて、早速第10階層まで飛んできたけど……人、あんまりいないね」

「休養日じゃなかったら、こんなもんっすよ」


 休養日に来た時は、オークのボス部屋前には行列ができていた。

 ……ただ、今は誰も居ない。一応、ボス部屋の中から声が聞こえてくるので、挑戦者は居るみたいだけど……列ができるほど多くはないようだ。


「みなさん、探索者とは別の仕事に行ってらっしゃるのでしょうか?」

「いや、さすがに王都といえど、全員が定職に付けるほど仕事があるわけじゃないよ。他の街に比べたらマシだとは思うけどね」


 平日にダンジョンへ来れる人というのは、大半が専業探索者だ。僕たちみたいなのは珍しい部類に入る。そして、専業探索者の人たちは基本的にもっと深い階層に行っているので、この辺に居るような人たちはほとんど居ない。


 ……もちろん、全員が全員そういうわけじゃないけどね。僕たちはたまたま出くわさなかったけど、徒党を組んで浅い層をうろつき、日銭を稼ぐ質の低い探索者も居なくはない。

 もっとも、そういう輩は第10階層にすら到達できないことがほとんどなんだけどね。道中で調子に乗ってボスに挑み、命を落とすことも多いのだとか。その中で偶然にも死線を乗り越え、力を付けてしまった無頼が粗暴な上位探索者になってしまうわけだ。


 ……ああ、そうか。そう言えば……。


「……ところで、ヴィルヘルム帝国軍との最前線では陰で"捨て駒"なんて呼ばれてる部隊があるらしい」

「捨て駒……すか? なんっすか、その部隊は?」

「ヴィルヘルム帝国軍を撹乱・消耗させるために、ひたすら突撃を繰り返す部隊のことを指してるんだってさ」

「えっ? でも、それって……」

「ああ、ティアナの考えている通りだと思う」


 質の低い探索者が、アルカディアスダンジョンに居なかった理由。それはおそらく、そういう輩の大半が最前線に行ってるからなんじゃないかな? 高い報酬に釣られてさ。

 ……そして、捨て身の突撃を敢行させられる。そうやってヴィルヘルム帝国軍を消耗させる目的の部隊が存在するらしいけど、放置するのはさすがにマズいからヴィルヘルム帝国軍もちゃんと迎撃する。そのせいで、突撃部隊の死傷率は極めて高いそうだ。


 しかもこれ、"友愛"を教義の根幹に置くフィスタニーシュ教において、常ならば決して許される行為ではないんだけれど……相手がヴィルヘルム帝国となれば話は別。アルカディア王国が国教とするフィスタニーシュ教と、ヴィルヘルム帝国が国教とするゾラ教はもはや怨嗟(えんさ)なんて言葉が生ぬるく感じるほどに互いを嫌っていて、互いを絶滅させるような行動が推奨されるほどに仲が悪い。冗談抜きで、ゾラ教を絶滅させるためならばどんな非人道的な行為も教義の下で許されるという。


 ……とは言え、さすがにそこまで悪感情を抱いている人はほとんど居ないし、実際に行動へ移す人はもっと稀だ。だけど、聖騎士団上層部の中にはその辺を割り切った上で、冷酷に利用している人も居るってことだ……多分、父上もね。


「……ですが、彼らもれっきとした王国民なのですよ!? その命を無駄に捨てさせるなんて……」

「そういう狂気的な行動も、戦争の中では許容されてしまうんだ。だから、戦争っていうのは巻き込まれた時点で既に負けなんだよ。軍事系貴族家に居る僕が言うのも変な話だけどね。

 ……それでも、緒戦で勝っていればまだ良かった。そこで敗走してしまったからこそ余裕が無くなり、こういう狂気的な行動に走らざるを得なくなったんだよ」


 加えて、その狂気的な行動が一定の成果を挙げてしまっているからこそ、やめるにやめられなくなってしまったんだろうね。


「おっと、話が長くなっちゃったね。まあ、僕が第17階層を目指すのには、そういう犠牲を減らす目的も含まれてるんだよ」


 自律行動型アイアンゴーレムを大量生産できれば、無謀な突撃で命を落とす人も減る。ベーレント公爵様は街の安全を守るための戦力として、アイアンゴーレムを捉えておられるようだけど……僕が思うに、ゴーレムは最初から使い捨てにするつもりで、人にさせるには危険な行動を遂行させる方が最大限の効果を発揮できると思う。


――ガシャン!

「ああ、もちろんタロス、君は例外だけどね」


 体の大半を高純度ミスリルで構築したタロスには、とんでもないコストがかかっている。さすがに捨て駒にはできないよ。


「さあ、少しでも尊い犠牲を減らすために、慌てず急いで注意しつつ進んでいこうか」

「了解しました、さすがエリオス様です!」

「了解っす!」

「……了解しました」

――ガシャンッ!


 大量のブロンズゴーレムと共に、ダンジョンの奥へ向けて歩き出す。

 ……さて、ここからは道中にもEランクモンスターが姿を現すようになる。ブロンズゴーレムで苦戦するようなら、アイアンゴーレムに切り替えることも検討する必要があるかな。まだ16体しか同時に制御できないけど、そろそろそちらも増やしていかないといけないね。



◇□◇□◇読者の皆様へ◇□◇□◇


 なろうに数多ある小説の中から、私の小説を読んで頂きまして誠にありがとうございます。


 読者の皆様へ、作者よりお願いがございます。


 皆様の率直な判定を頂きたいので、ページ下部より☆評価をお願いいたします。

 ☆1でも構いませんので、どうかよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。