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日本は医学部も歯学部も女の子の方が多くなってきてる

アツシがシャワーからでたのは22:40を過ぎたあたりだったので、カエデが戻っても塾から戻って寝るのが毎日00:00をまわることも普通な感じの2人にとっては、まだまだ眠れるような時間でもなかった。


この家にはおそらくケンゾーとモネが泊まると思われるのだが、今はどこかに飲みに行ってしまって朝帰りになるようなことを言っていた気もする。


アツシはわざと部屋を暗くして布団のなかでスマホを見ていたが、カエデがこの前の続きをさせてくれる気があるのか分からなくて大きく動揺していた。


やっと、カエデが木の床の階段を上がってくる音がしたが、アツシは頑張ってスマホに夢中のフリをした。


カエデも言葉を発すること無く布団に入りスマホをいじっていたが、30分程してようやくアツシが布団のなかに滑り込んできたのでそのままキスを待った。


目がなれてくるとアツシは艶やかなカエデの柔らかい肌が本当に綺麗だと思ったが、またもや、最後までうまく行かず、結局2人は一緒に笑ってここまで来たことや今夜の期待度などを沢山話して、疲れて寝てしまった。


翌朝2人が起きると9時を過ぎていてケンゾーとモネが庭でコーヒーを飲んでいた。


医師ライセンスは女の子向きだとモネの妻が言う、というような話が聞こえてきた。


顔の小さいケンゾーは歯並びがひどく悪いので喋らなければバカに見られやすく、本人はヒトのその手の先入観を壊すのを楽しんでいて、モネはそんなこともったいない、とか言っている。


‘あなたたちはコーヒー飲める? 今朝炒った豆がそこにあるから横のミルで挽いてフィルターで淹れてどうぞ。’


2人は初めて、トラジャという名前の炒りたてのコーヒー豆をガリガリと挽いて、シルクのフィルターで淹れて飲んだ。


コーヒーの淵が黄色身を帯びて、コーヒーとは思えない柑橘の香りが混じるお味わいは、これが貴重な飲み物であることを物語っていた。


’あなたたちは明日の夕方までいられるんだったわよね?‘と、いつもの笑顔で丁寧に女装したモネが2人に微笑んでいた。







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