10 美少女?を助けるようです。
ダンジョンマスターになるまでグダグダ過ぎたので若干カットして修正しました。次次話くらいで行けるかな?行けるといいなぁ…
毎日投稿は終わりです()
2019/10/18
サブタイトルを統一?しました。
「っ!ごほっごほっ…はぁ…はぁ…何とか生きてるな…ここは?」
漸は周りを見渡した。
「森?…山?」
周りには木々が生い茂り、すぐ近くに川がある。川底に大きな縦穴がある為、漸はそこから出て来たのだと考えた。
そこへ、兎がやって来た。
「ん?兎?もしかしてここ…ダンジョンの外か?ダンジョンに普通の動物は居なかったはずだし…」
そうなのだ。ダンジョンにはキノコや薬草はあるが普通の動物は居ない。必ず魔物である。
「あのダンジョンは入口以外にも外に通じてる場所があったのか…まぁ、ダンジョンの外って分かってもここが何処か分からないからあんまり意味無いんだけどな。どうするかなぁ…食べ物とか水は「創造」で創れるしなぁ…」
(取り敢えず辺りを散策してみるか…)
漸は徐に立ち上がり、辺りを歩き出した。
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「もう夜か…何処で寝よう…「創造」で簡易的に家でも創る?…ありだな。創造便利すぎん?」
と、呟いていると
「誰かぁ!助けて!」
声が聞こえた。
「っ!?」
(どうする?助けるか?絶対面倒事だよなぁ……取り敢えず様子だけ見に行ってみる?)
漸は音を極力たてないよう近付いた。
(洞窟?…この中か…)
漸は洞窟の入口から覗いた。中は入り組んでなく、ほぼ直線であり、奥に広がっている部屋のようなところがあった。だが奥の広がった部屋のような場所については漸は「視力上昇」があるから見えているが一般人では遠くて見えないだろう。一直線の通路が長い。そこには恐らく助けを呼んだ少女と、武装した男が8人居る。
(あれは山賊かね?冒険者の可能性もあるけど。自分を洞窟の内部に《偽装》)
偽装で姿を隠し、通路を進んでいく。山賊のような男達は全く気付かない。
(よし、取り敢えず彼奴らのリーダーっぽい奴を《鑑定》)
『人族 名前¦ゲラン 職業¦山賊(Lv20)Lv8
HP:130/130
MP:10/10
攻撃力:30
防御力:10
素早さ:15
器用度:10
攻撃魔力:5
回復魔力:5
魔法防御:8
《スキル》
「恐喝Lv1」「強奪Lv2」
《称号》
「統率者」』
(弱いな…だが統率者って称号持ってるくらいだしリーダーで間違いないだろう。リーダーでこのレベルなら8対1でも勝てるな…。殺るか。覚えてからまだ1回も使ってない電雷魔法でも使ってみるか。)
「折角だしLv5の使ってみるか…『雷よ、龍と成りてかの敵共を打ち倒せ〈雷龍〉』!」
ゴオオオォォォォオオオオオと鳴ったかと思いきや頭上からいきなり黄色の龍が現れた。その龍は山賊達を蹂躙して行く。山賊達は武器を持っていたが、全く役に立っていなかった。すぐに全滅する。
「強。嫌、敵が弱いのか?分からんな」
漸は偽装を解いて姿を表した。
「ひっ」
「あぁ、怖がらなくていいよ。取り敢えず''今の所は''攻撃する気ないから。取り敢えず色々説明してもらっていい?」
「え、あ、はい…えぇと…私はダンジョンコアと言います…」
「…ダンジョンコア?人間じゃないの?」
「はい…」
「見た目完全に人間の少女だけど…」
その少女の身長は130cmくらいで黄緑の瞳、色白、黒髪、髪型はボブである
(《鑑定》)
『ダンジョンコア 名前¦無し 職業¦無し Lv1
HP:100/
MP:100/
攻撃力:0
防御力:10
素早さ:10
器用度:10
攻撃魔力:10
回復魔力:10
魔法防御:10
《ユニークスキル》
「ダンジョン作成」』
「本当に人間じゃないのか…」
「はい…この洞窟は私のダンジョンなんです。マスターも居ず、ここで暮らしてたのですが…」
「山賊が来た、と。」
「はい…貴方の名前はなんと言うのですか?」
「僕?僕は…漸って言う。それが?」
「えぇと…漸様、マスターになって頂けませんか?」
「ん?どう言う事?理解出来ないから説明してもらっていい?」
「はい、ダンジョンと言うのは基本的にダンジョンコアとダンジョンマスターが造っているのです。ダンジョンコアが認めた人…人じゃなくてもいいのですが、生物とダンジョンコアが契約すると生物がダンジョンマスターになります。ダンジョンマスターはダンジョンコアが死ぬと一緒に死にます。ダンジョンマスターが死んでもダンジョンコアは死にませんが…」
「なんだそれ…」
「えぇと、マスターが居ないとダンジョンコアはダンジョンを作れません。正確には罠を置いたり、階層を増やしたりできません。強化が出来ないのです。」
「なるほど、で、強化したいから僕にマスターになって欲しいと。でも聞いた限りさ…マスターになって利点なくね?」
「えぇと…漸様は何かしたいことはありませんか?」
「引き篭りたい」
「ダンジョンなら引き篭もり放題ですが…」
「なるほど。でもさ、それなら普通に家作れば良い訳じゃん?それだけだとデメリットの方が多くない?」
「確かに…ですが!漸様になって頂きたいのです!」
「涙目で訴え掛けても駄目だから…まず君ステータスが低い。攻撃力0とか自衛出来ないじゃん…君が死んだら僕も死ぬんでしょ?なら守らなきゃ行けなくて正直かなり面倒。リスクも高いしね。そう言うデメリットを超えるメリットがあれば別にいいけど…。」
「漸様は先程の魔法を見た限りかなりお強いと思うので私一人守るくらいわけないと思いますが…」
「面倒だって言ってるじゃん。出来るかもだけどさ。後暗殺とかされたら溜まったものじゃないぞ」
「あっ…あ、でも!漸様がマスターになってくれるのであればマスタールームと言うのが使えてそこなら他の人は入って来れません!暗殺の心配もないです!」
「そのマスタールームのデメリットは?」
「マスタールームに入る為にはこの黄緑色のオーブが必要なのですが」
と言いつつダンジョンコアは黄緑色の30cmくらいの球体を取り出した。
「このオーブが壊されると死にます…ダンジョンごと…。なので普通はボスモンスターを使って守らせますね…後メリットと言えば…そうだ!ダンジョンマスターはLvがあるんですけど、ダンジョンLvとダンジョンマスターLvを上げると色々な事が出来るようになります!例えば…何処へでも転移出来たり!」
「へぇ…それは中々いいね…ダンジョン経営とか興味はあるし…」
「え、えっと!なってくれるのであれば私を好きにしても!マスターはダンジョンコアやダンジョンのモンスターに好きなだけ命令出来ますし!」
「命令は必要だとしても好きにしてもって…それはいらんな。んー…じゃあ、僕先に色々別の候補とかあたって来るから、なかったらマスターになってあげるよ。まぁ、候補1個しかないし望み薄だけど」
「分かりました…出来るだけ早くお願いします!」
「行く前に今日は寝るけどね」
「え、あ、おやすみなさい…」
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(さて…どうするか…城までどうやって帰ろうかなぁ…。あ、そうだ。地図見たいなスキル創ろう。《創造》)
(出来たっぽいかな?…お、出て来た。スキル名は「地図」…そのままじゃん…てかユニークなのか…あこれ凄いわ今まで通った場所完全に記録してるし…。割と近いな…走って2時間くらいか?)