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怒らせたら駄目な人

少し残酷表現があります。


「こっち」

私達はエレナの言うとおりに進んだ。進んだ先には柄の悪い大人が5人いた。


「あの人達よ。」


あの人達がやはり人形を奪った人達らしい。私達のような子供じゃ相手できない。

見た瞬間にそう思った。


覚えたての召喚魔法でなんとかならないかしら…。と言うか誰を呼べばいいの…。

私が悩んでいると、大人達に気づかれてしまった。


「おお、さっきのガキじゃねえかよ。仲間引き連れてどうしたんだぁ?」

5人のうちの一人が馬鹿にしたような口調で言った。


「人形をっ…返して!」

エレナが柄の悪い大人達に言った。そんなことしたら危ない。何をしてくるのか分からないんだから。

「人形って、これのことか?」 

一人がそう言って掲げたのはウサギの人形だった。


「そんなもの、こうだ。」

一人はウサギの人形を地面に投げて、踏みつけた。ぐりぐり、ぐりぐりと。

「いやぁ!」

エレナがそれを見て泣き出した。大人の人たちはそれを見てお下品に笑っていた。とても気分が悪い。

…何でそんなことするの。それは、エレナの大切なものなのに…。その時私のなかで何かがプツンと切れた音がした。何だか、私が私じゃないみたい。ふふっ…ふふ…。


…召喚魔法、使おう。彼奴らをこらしめてやる。ぎったぎたにして、もうしませんって言ったって許してやらない。お前らは私の怒りに触れた。


「召喚魔法、マシンガン!」

私がそう言うと魔方陣が現れて、マシンガンが出てきた。彼奴らは驚いた顔をしている。変なの。

マシンガンを持って彼奴らに射ってやろうと思った。


「リアっ、それは駄目だ!」

なんだが外野が煩い。私は今怒っているんだ。余計なことは言わないでほしい。


けど、マシンガンが重すぎて持つのが困難だ。


でも…火事場の馬鹿力といきましょうか。これも…幸せになるために必要だよね?私を怒らせるからこうなるんだよ…。こんなに気分が悪かったら幸せになれないわ。


重いマシンガンを小さな私の手で持ち、そして彼奴ら目掛けて構えた。皆怯えた目をしている。ああ、いい気味だ。


全部…全部壊してしまえ。


「や、やめろ、やめてくれ!」


「さあ、楽しい楽しいお遊戯の始まりだよ。」



◇◇◇


リアは狂気に満ちた顔で笑っていた。その瞳は狂っていた。それはまるで悪魔のよう。


リアを怒らせてはいけない。リアは怒るとああなってしまう。俺はリアがあの状態になったのを一回見た。これは俺とその場にいた人達以外誰も知らない。


それはリアがまだ俺達に怯えていた頃。

あるお茶会で俺達の悪口を言っていた人達を見て、人が変わってしまったかのようにぶちギレていた。

そして俺がリアを止めるまでリアは壊れていた。


リアが怒るのは自分以外の人が何かをされたりした時ばかりだ。

リアが怒ると色々と危ないから怒らせてはいけなかった。

そんなリアが召喚魔法を持っているなんて危険でしかない。

さっきダルテリオスが止めていたけどあの狂ったリアには聞かなかったようだ。


どうやったらリアを止めることが出来るだろうか。さっきから物騒な言葉ばかり口走っているリア。一体、どこでそんな言葉を覚えてきたんだろう。


リアが凶器を大人達に向けているけど、リアを怒らせてしまったのが悪い。もう駄目だ。

でも、彼だったらリアを止められたかもしれない。


少し気に食わないけれど、リアは彼の事が大好きだから、もし今彼が現れたら妹が人殺しにならなくてもすむかもしれない。

本当はリアを止めてほしい。あんなリア、見ていたくない。


まぁ、そんな運良く彼が現れることはないと思うけど。だって彼は多忙だし。

残念だけど彼奴らには死んでもらうしかないようだ。


可哀想だけど俺はリアの味方だしね。でも、少しだけ助けを期待している俺がいる。

誰か、リアを助けてあげてほしい。


「フレア、止まって!」


そう、思っていた時だった。彼が現れたのは。王子様はいいタイミングで現れるらしい。彼に、リアを託そう。





お読み頂きありがとうございました。フレイリアちゃんが物騒ですがこれは素ではありませんので安心してください。これからも頑張ります。

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