しんぱいごと
ぼくは、おとうさんがいつとなりの山につれていってくれるのかをまいにちたのしみにまっていた。おとうさんのこうばんのおしごとは、山のみんながながいおひるねにはいってからはなくなった。いまは、おとうさんはくまのおまわりさんじゃなくて、パンダの、ぼくだけのおとうさんでいてくれてる。そして、ぼくととなりの山にいって、きのみをあつめてかえってくるやくそくをしてくれている。
ぼくが、うまれたとなりの山に。
てんきがすこしよくなってきて、おとうさんはすこしでかけてくるといってひとりでやまのおくまででかけていった。パンダのかっこうで、山のなかのパトロールにいくのは、ちょっと、ううん、だいぶあぶないとおもう。だって、おひるねしていない山のだれかがおとうさんにきづいたら、おとうさんがくまのかっこうをしたにせもののおまわりさんだっていわれてしまうから。
おとうさんは、くまじゃないけど、山のおまわりさんとして、ほんとうにいっしょうけんめいおしごとしていると、ぼくはおもっているし、おとうさんがぼくのいちばんのじまんだから。くまならみんなきっとおとうさんのことみとめるのに、パンダならうそつきとかいわれるのだけはぼくはいやだ。だから、おとうさんがパンダのまま山をあるくのは、すごくしんぱいだ。
うちの中でぼくがいろいろしんぱいしていたら、おとうさんがにこにこしてかえってきた。
「そろそろとなりの山にいけるしたくをしたほうがいいだろう。あしたあさはやく、うちをしゅっぱつするぞ!」
やっと、おとうさんととなりの山にいく日がきたんだね!




