ふゆやすみのしゅくだい
「どうしてみんなでこの山におひっこししてこないの?」
ぼくはおもったことをおとうさんにきいてみた。
この山なら、たべられるしんぱいはないし、みんなでなかよくくらすことができる。なんてすてきなことなんだろう!
「そうできたら、たしかにたのしいだろうなぁ。
」
おとうさんはわらってぼくをみた。
「おとうさんはそんなふうにおもわなかったの?」
わらったおとうさんのかおはちょっとだけこまっていて、ぼくにはどうしてなのか、わからなかった。
「みんなでこの山にきたら、この山にすんでいるみんなはどうしたらいいとおもうんだい?」
おとうさんが、じめんにひざをついて、ぼくの目をまっすぐにみつめながらきいた。さっきまでのわらっていたかおはどこかにいってしまって、おまわりさんのときみたいなかおつきだった。きっと、だいじなしつもんなんだと、ぼくにもわかった。
「えーと、この山が、ぎゅうぎゅうづめになっちゃう?」
「それから?」
おとうさんはやさしい目をして、ぼくのこたえるのをまってくれていた。
「ほかに?」
ぼくはいっぱいかんがえてみたけど、よくわからなかった。
「ぎゅうぎゅうづめになると、なにかこまることはないかな?」
ともだちいっぱいでたのしそうなんだけど、こまること?
「ふゆやすみのあいだのしゅくだいだな」
おとうさんはたちあがって、ぼくのてをにぎった。
「さあ、お母さんがうちでまってるから、ごはんをあつめてかえろう。」
ふゆやすみのあいだのしゅくだい。
ぼくにこたえが見つけられるのかな?




