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むかしばなし

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山のお日さまは早くかくれてしまうから、ぼくはおじいさんをのこして帰ってきた。いつもよりだいぶおそかったぼくをお母さんはささばやしの前まで出てきて、心配そうにまっていた。


「ごめんなさい。明日から学校がおやすみだから、お父さんのところによってきたんだ。」

お母さん不思議そうな顔をしてから、にっこり笑って、

「あら、そうだったの。おかえりなさい。リンゴをいただいたから、食べる?」ときいた。

「ただいま!お父さんとリスのおじいさんにいろいろおしえてもらったよ。お母さんにも聞いてみたいんだ。」

ぼくは急いでささばやしのおくの家に入って行った。


お母さんは笹の葉茶をぼくに出してくれた。

交番から夕方かえってくる道のりさむかったから、いっぺんにのんでしまった。

お母さんはぼくのようすをじっとみていた。

「これだけさむくなれば、冬休みになるはずね。お父さんももうすぐのんびりできるわね。」

あたたかくなったぼくは、お母さんにきいてみた。


「お母さんはこの山にひっこしてきた時のこと、知ってるの?」

まだまだぼくには知りたいことだらけだった。

お母さんはお茶をひとくちのんで、にっこりとしながらぼくを見て言った。


「リスのおじいさんって、校長先生のことね。お元気だった?」

「やっぱりお母さんも知ってるんだね。おしえて。」

冬休みのあいだ、ぼくの楽しみができた。

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