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であい

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おじいさんはお父さんの大きな手をそっとさわって言った。

「かんちがいしていたのに、つい、ふだんのつもりで話しかけてしまったんですよ。」

「先生に話しかけられて、びっくりしましたけど、それよりも熊とまちがえられていることの方がもっとびっくりしていました。」

お父さんは大きな声で笑って言った。

「熊のいない山があるなんて本当におどろきました。」


おじいさんとお父さんはどんどん昔話にむちゅうになっていた。ぼくはふたりの話がおもしろくて、ワクワクしながら聞いていた。どうしておじいさんはお父さんが熊でないときづいたのか、お父さんはなんで熊のおまわりさんにならなくちゃいけなかったのか。知りたいことがいっぱいだった。


「とちゅうで何だかおかしいと思いはじめたんですよ。熊にしては食べられるけはいがないし、かかえていたのがささだったので。」

おじいさんのはなしに、お父さんもうなづいた。

「何だかおかしいと思ったんです。話しかけてきたのに、ちかよってこないし、こわがっているな、とは思っていました。まず、自分とすがたのちがう仲間と話をしているのが、本当にふしぎなことでした。」



「じゃあ、なんでお父さんが熊でないときづいたの?」

ぼくは気になってしかたなかった。そろそろ山のはしにお日さまが近づいてきているから、うちに帰らないと、お母さんに心配かけちゃう。


「この山にはじめて来たんですけど、パンダってわかりますか?ってお父さんが聞いてみたんだ。こんな小さいひとと話したのははじめてで、どうしたらいいか分からなかったから。」

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