寒いもんは、寒い!
「寒いんじゃ、ボケェー!!」
「ぬお!」
ヒロコ、渾身のヒップアタック。見事にカズミの横っ腹に直撃。
「何すんねん! アホ!」
「おぅ!」
カズミは倒れると同時に起き上がり、でこピンを仕返した。
朝。登校してきたヒロコは、あまりの寒さに耐えられなくなり、カズミに八つ当たりしたのだった。ということをカズミに説明すると、
「なんで私に当たんねん!」
もう一度、ヒロコは、でこピンされた。
「そんな寒いんやったら、下にジャージでも穿いたら?」
カズミは、ヒロコの足元を見て、言った。
スカートから素足を覗かせているヒロコは、いやん、と両手で隠すようにして、
「持ってへんわー。今日、体育ないし」
「ほんなら」
カズミは自分のカバンから、学校指定のジャージを取り出した。
「貸したるから、これ穿いとき」
「ほんまに!? サンクス、カズミさまー!」
ヒロコは、ジャージの長ズボンを受け取ると、さっそく足を通した。
「ほー。さっきよりはマシやなー」
太ももをさすって、ヒロコは温もりを得る。
「カズミは寒ないん?」
「んー。寒いけど、ヒロコとおったら熱なるわ」
おもむろにカズミは、ヒロコの頬へ手を滑らせる。優しく撫でるように、彼女の左頬をさすり、微笑みかける。
「へ? あんたそれ、本気で言ってんの?」
慌てて顔を赤くするヒロコ。恥ずかしそうに、下を向く。
「うん。おまえが調子に乗るから、イライラすんねん」
「いでででで!」
頬を思い切り、つねる。ねじる。カズミは怒りで熱くなっていた。
「結構、痛かってんで。さっきのケツ」
カズミはヒロコの、おはよう代わりのヒップアタックを根に持っていらっしゃる様子。
「ごみんなさい! ごみんなさい~!」
ヒロコは、手足をばたばたさせて、少しだけ暖かくなった。
新コーナー! その名も「答えてーや(仮)」のコーナー!
Q1,お互いの特徴を一言で言うと?
ヒロコ「んー。そうね。カズミは独特のフインキを持っているというか、誰にも縛られないというか、そんな感じの」
カズミ「一言やって」
ヒロコ「そやった! カズミは、マイペース! いや、ユーペース! やな!」
カズミ「……いちびり」




