最終話:最終プロジェクト(その名は「かぐや」と「ほむら」)
「博士、先日言っていた、完全平和同盟の話は、進捗しているのでしょうか」
「御神君、そうじゃな皆に状況を共有した方がええじゃろ、ついでに一つ話もあるしのぅ」
「30分後に集まるように、みんなに伝えます。」
30分後、「集まってくれたようじゃの、では、現在の状況を説明するぞい、まず、完全平和同盟の件じゃが、締結が最初の2か国に続いて、現在67か国になっておる、ほとんどが、我が国のエネルギー目当てじゃのう、じゃが当初決めた通り、同盟は対等じゃからのう、貧しい国々が同盟によって争わなくなることが、何よりの対価じゃな。じゃが、大国が今のところなんの行動もとっておらん、逆に自らの国と同盟を結ぼうと躍起になっておる、結局のところ、大国との同盟ができなければ、世界平和など、まだまだ遠い話じゃ」
「でも、博士、世界に国って200近くあるのではなかったでしょうか、交渉中もあるでしょうか」
「そうじゃ、御神君、交渉中は70か国じゃ、じゃが締結と同時に電力などのエネルギーの提供が必要となるので、計画的に進めにゃならんのじゃよ」
「博士、大国の賛同を得られないなんて、手詰まり感満載じゃない?」
「ほっほっ、いつも神原君は厳しいところを突いてくるのぅ、確かにそうじゃな、なので、次の作戦じゃ」
「ほー、作戦立てるんなら、協力すんぜ!博士よー」
「いつも感謝しておるよ、榊くん。じゃが今回のは、新たなプロジェクトなんじゃ」
「竜宮と天照に続く3番目のプロジェクトなんですね」
「ああ、そうじゃ、成神君、プロジェクトじゃ、3つ目だけじゃのうて、4番目もあるぞい」
「どんなプロジェクトなんですか、それで大国も動くと?お父・・博士」
「何度も、いつも、”お父・・博士”って言い直してはいるが、もう呼びやすい方で、いいんじゃねぇのか、その言い直し、してる間が命取りになることもあるからよー、俺たちゃ気にしてねぇからよ」
「プロジェクトは、”かぐやプロジェクト” と ”ほむらプロジェクトだ”」
「”かぐや”?、”ほむら”? 何それ」とキョトンとした表情で神原は尋ねた。
「次に目指すのは、月と火星じゃ、それぞれ避難船6隻をクレーターに生活基地として、設置する、また月と火星の軌道上に、それぞれ3隻の基本形態で拠点を置くんじゃ、またこれらは、同盟国にも自由に参加を認めようと考えておる。つまりじゃ、同盟に入れば、月と火星の研究が、現場で出来ると言う訳じゃな、これは結構、おいしい話じゃろうて、後進国や発展途上や開発途上の国が、先に月や火星に行って研究を始める訳なんじゃ、どう思うかのぅ大国は?」
「プライドを餌に同盟に誘おうなんて、博士もやるわね!」
「なーに、神原君ほどではないよ、それにこれは始まりじゃ、弐本の新たな大地を探さにゃならん」
「だからって、それを宇宙に求めんのかよ、同盟国に少しずつ、住まわせてもらっても、いいんじゃねーのか」
「ほっほう、私たちには全宇宙の知識があの男の中にある、そして君たちにも、それを現実のものにする力もある、すでに地球の技術の100年先を弐本は手にしておるのじゃぞ、それでももう、冒険は終わりにするかのぅ、榊くん」
「はっは、ちげーねぇ」
「それに、私たちは、宇宙で絶滅の危機に瀕している、生命体の救済という使命がありますし」
「ガルム、いたのね、まーだそんなこと言ってんだ、それはね、」と神原が言いかけると
「我らは神原様の命ずるままに」とリザレッドが神原の前で膝をついた。
「リザレッド・・ついて来るのね」と少しうんざりした感じで神原はリザレッドを見ていた。
成神は話を戻すように博士に尋ねた「新しい大地を宇宙へということは、テラホーミングってことですか?」
「そうじゃ、地球と同じような惑星を探すんじゃ、それともう一つ、地球と同じ星を作ってもいい、そんな技術もあると思うぞぃ、壮大なプロジェクトだがのぅ」
「星を作るですって、どれくらいの費用や資源、時間がかかるのでしょうか」と、期待に胸を弾ませながら、御神は博士に尋ねた。
「はて?どうじゃろうな、しかし、我々は、時間などコントロールすれば良いし、資源も増やせば良いんじゃ、平和な時間に作りゃえぇんじゃ」
「われらは、各星に救助活動を行いたく思います」とガルムは胸を張った。
「ガルムたちの活動も、今後、何か役に立つじゃろう、これからは、手分けをして行動しようかのぅ」
「では、私とガルムは、次なる地球の惑星探査と救済活動をしましょう」と成神が言うと
「それじゃあ、あたしはリザレッドの断層切断を指揮するわ」と神原が続いた。
「なるほど。やはり、この地球に弐本の大地を取り戻すことも重要じゃな、神原君に頼もうかのぅ」
「では私は、康美さんと榊さんとで、地球を作るために資源調査と採取をしますわ」
「あぁ、いいぜ、リーダーは任せろ、御神」
「では、よいかのぅ、但し、毎日3時のおやつの時間には、ミーティングをするでな、集まってくれよ」
「そりゃいい、俺たちゃ、どれだけ遠くに離れても、移動は一瞬だからな!ぅわっはっはー」
それから数カ月がたった、完全平和同盟も大国4国を残すのみとなり、平和へと向かっている、生物救済活動も新たな種族を迎え、更なる特殊スキルも増えつつある、平和はもう目前に迫っていた。
そんなある日の夜、博士の夢の中に『聞ケ、伝道者・ヨ、地球・ハ、再生・・ヲ 行う、生物ハ キエ・・ル・・』、同時期に成神の夢にも、『見ヨ、地球・ノ 姿・ダ、各地デ・災い・ガ・起きる、記憶・セヨ・・・・』
博士はカッと目を開き、そのままの姿で成神の元へ急いだ、成神もベッドから飛び起きて、博士のもとへ向かう。
「おーぃ!成神君、聞いたか!」、「博士ーっ!はい、イメージもデータもっ」
終わり
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