Episode:4人組 その名は『Teams』(地球の代弁者)
その日がやってきた、テレビではアナウンサーが予言をなぞるように伝えている。
「ニュース7です、本日18日現地時間で13時30分ストラ島でマグネチュード8の地震が発生しました、これによる死者58人、けが人207人です、弐本への津波の心配はありません。
続いて、東愛高速上り大平トンネル付近で自動車3台による・・」
榊は飲みかけようとしたコーヒーカップを口元で止めて、神原の目をみて言った「げっ、当たったぞ、オイ・・」
半信半疑だった成神も、次の情報があることをみんなに話している。
「さらに言うと、日にちと場所の情報に続いて、数字の羅列があったんだけど、0058,0207って、コレ、死者とけが人の数だよね」
いよいよ、疑う余地がないと思った榊は、再び神原の目を見ながら話をした。
「あたりも、アタリ!大当たりじゃねぇかよ。もっ、どーすんだ!コレ。」
「どうすんだって、前にも話した通りでしょ、弐本救済でしょ!」
「でも、どうやって?神原さん」と御神が訪ねると、神原は即答した。
「なんでもいいわ、とりあえずSNSや掲示板の書き込みしておけばいいんじゃない?」
「そ・う・ですね、じゃぁ、書き込んでいきましょう、手当たり次第に・・ウーンでもその前にハンドルネームを決めないといけませんね、後々記憶に残る名前がいいですね。
〇〇の書き込み、また当たったぞ、とか ○○が言うのだから気を付けないと、ってなってくれるといいんだけれど、それにはインパクトのある名前が・・」
「もぅいいんじゃねーか『Teams』で、なんだか知んねぇけど、成り行きで俺たちチーム組んで今までやってきたんだから、ズバリでいいだろう、名前より中身だよな、成神!。」
「そうですね、『Teams』って、今流行りっぽいし・・神原さんはどう?」
「いいんじゃない、それで・・」
御神はノートパソコンを前に掲示板を開き書き込みの準備をした。「じゃぁ、書き込み開始します。」
『警告!:4月25日7時54分東弐本に大きな地震が発生する、死者は5人けが人40人気を付けてください。Teamsより。』書き込むと同時に掲示板はすぐに反応を見せた。
『なに、地震 予言者降臨キター』
『でたらめを言うな、東弐本の方に失礼な』
『嘘ついたら針千本だ』
『ウソウソ、目立ちたがりのたわごとだよ』
『根拠を示せ根拠を』
『BANしろ、こんなやつ』
『Teamsって笑う、嘘つき小僧と改名しろ』
『よせよせ、付き合うな、思うつぼだろ』
『当たったら、宝くじの情報くれ』・・・
反応のすごさに驚いた御神は、助けを求めるように成神の顔を見た「早速、すごい反応・・どうしますか?」
御神と成神は席をかわり、パソコンを前に成神は入力を続ける。
「んじゃ、追加でっと。」
『警告!:4月25日7時54分東弐本に大きな地震が発生する、死者は5人けが人40人忘れるな、準備を怠るな、過去を忘れるな!Teamsより』
この書き込み対しても反応は早かった
『けっ、性懲りもなく』
『ひっこめTeams、出禁じゃ』
『過去を忘れるわけがないだろう、だからこんなでたらめ書くな』
『サイバー警察しゅつどーTeams逮捕ネ』
『君はどこでこの情報を得た・・ネ・・』
『あほ草、クそして寝てろ・・』
『神か・・神なのか・・オー神よwwww』・・・
調子に乗った神原も成神に席を譲れと急き立てた。
「それじゃ私もっと」
『警告!:4月25日7時54分東弐本に大きな地震が発生する、死者は5人けが人40人これは地球からのメッセージTeamsはその代弁者、ひとつずつ語る』
書き込みは止まらない。
『何が代弁者だ、大便やロー』
『2つ3つ当てたら信じてやるー』
『もっと金になること予言しろ、お願いしますw』
『ほんといい加減にしないと神からの天罰が下るぞ』
『はいはい次々。読み飛ばす』
『へー地球の代弁者ね、数分でたいそうなご出世をwww』
『なぜ、そこまでわかるのだ、地球の代弁者の意味は何だ・・ネ・・』・・・
みんなやるなら、俺もと言って最後に榊が書きこんだ。
「よし、確信をついたメッセージをば、炎上するぞー」
『警告!:4月25日7時54分東弐本に大きな地震が発生する、死者は5人けが人40人』
『警告!:これは始まり、25年10月17日の弐本消滅まで3年半、備えよこれは地球からのメッセージ Teamsより』
『ハイ、いただきました、弐国沈没宣言』
『お前ヤバクネ、死ぬるぞ』
『25年10月17日メモメモw』
『私も同意だ・・だれだ、あなたは・・ネ・・』
『ヲ!洗脳されてるー』
『ヨセヨセツキアウナー』
『Teams探せー晒せー』
成神は、祭り状態の掲示板をみんなに向けた。
「さてと、これでこっちも引けなくなったな。」
書き込みを気にしていた御神は何かに気づいたようだった。
「反応しているこの・・ネ・・ってネ申博士じゃない?」と指をさし神原の顔を見た。
「まっさかーそんな簡単にいくわけないよー、いくわけないよね?」と今度は神原が期待を込めて成神を見ている。
「まぁ、賛同者としてログに注意しておこう。」
祭り状態が怖くなった神原はモニターを見ている御神の背後から顔を近づけ確認する。
「でも、こんなことしてばれないの?」
「一応対策してるので大丈夫です。」
「わかったところで嘘じゃないから仕方がないゼー、カミハラヨー!」
「アンタだって半信半疑のくせに、最後のナニあれ、やりすぎよっ!」
「いいじゃねーか、こっちも根無し草みてーに動き回ってんだ、見つけてみろってんだ動き回ってるうちに、ほんとだ神のお告げだ! に変わっていくだろーさ、なっ!成神よー」
数時間モニターの炎上は続いた、上々すぎる結果である。




