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2-6:不審者が現れた

不審者が仲間になりたそうにこちらを見ている・・・


仲間にしますか?





今回はそんな感じの?お話です。


2-6


「俺を弟子にしてください!!」


「・・・・・・はい?」


目の前には頭を下げる男性が一人。一体どういうことか分からなくて、俺は途方に暮れるしかない。そして、俺の周囲もどうしたらいいのか分からないらしくってポカーンとしている。良かった。今のこの状況が分からないのは俺だけじゃなかったらしい。


というか、この人誰?


うん、取り敢えず事情を説明させてください。










--☆












さてコンソメを作った翌日。師匠と話した通り、今日はベイジ村に来た。コンソメとマヨネーズのレシピを教えるためだ。いつも通り門番のフォージさんに挨拶して、冒険者ギルドへ。師匠はリットンさんに話があるとかで、俺は一旦受付のユリーさんに預けられた。


ユリーさんに預けられると、俺は必ず膝の上に乗せられて捕獲される。当のユリーさんは俺を愛でてご満悦らしい。後ろから抱き着かれて、柔らかい感触が頭に当たるのがお馴染みになってきた。相変わらず、性欲だとかの類は湧きおこらず、最近はむしろ、なんというかこう・・・包まれてる安心感?みたいなのを感じるようになってきた気がする。


はっ!?いかん!このままじゃ心まで幼女にされる!!


「ユ、ユリーさん、離してください」


「えー、リガウスさんから私と居る様にって言われたでしょ?勝手にどっか行かないように、って。ヒスイちゃんは、お師匠様の言う事を聞けない悪い子なのかしら?」


ジタバタと手足を動かしても、逃亡できるはずもなく・・・もう完璧に幼子に対する扱いです。いや正しいっちゃ正しいんだろうけどさ。ただ、純粋な力の差でユリーさんの拘束は解けないし、かといって『魔鎧』を人に対して使うのは憚られるので、最終的に諦めざるを得ない。ユリーさんに捕獲されるたびに、俺は逃げられずこんな感じでガッチリ捕まえられてしまう。もう、全戦全敗しております。


仕方がないので、諦めてユリーさんに身を任せるしかないのだ。


「ふふ、いい子いい子」


優しい手つきで頭を撫でられつつ、どこかから取り出した櫛で髪を梳かれる。あ、やばい。これやられると、高確率で眠気が来る。あれだ。床屋とか美容院で頭を弄られてると、いつの間にか寝ちゃうような感覚。確か頭にはいくつか神経のツボがあって髪を梳かれたり、触られたりするだけでも眠くなるって何かで読んだような。


ってか、今日の目的であるレシピを教えるのは師匠だけど、さすがに師匠だけじゃ不安だから、俺が助手的なポジションでサポートする予定なのに!


「ぅ・・・」


「あら?ヒスイちゃん、おねむ?いいわよ~。はい、いい子いい子~」


まずい、眠気が・・・眠気があぁぁ・・・Zzzz・・・









--☆









「はっ」


「あら?起きちゃった?」


「ど、どのくらい寝てました!?」


「ほんの数分よ?あ、ちょっと待って。えっと、ここをこうして、と。はい、いいわよ」


なんか後頭部を弄られた?というか、なんか髪の毛が微妙にいつもと違うような感じがする。手を伸ばして髪を触ってみると、側頭部のあたりから後ろの方に髪を結んであるみたいな感じ。えっと、こういう髪型ってなんて言うんだっけ?えっと検索検索と・・・あー、ハーフアップ?ってやつかな。あれだ。いわゆるお嬢様ヘアってやつだ。後ろは、紐で留められて・・・いや、なんか幅が太いからリボンだ、コレ。


「ふふん、会心の出来よ?どう、ヒスイちゃん?髪が引っ張られて痛いとかある?」


「えっと、そういうのは無いんですけど・・・なんかこの前から、お嬢様扱いっぽくされちゃって落ち着かないです」


「この前?あぁ、クラッドの街に行ったのね」


「はい。師匠が魔法士だったから、なんか私も凄い丁重に扱われて落ち着かなかったんです」


あれは本当に気まずかった。いや気まずいって言うか後ろめたい?そんな態度取られるような人間じゃないのに、あんなにへーこらされると何と言うかこう・・・逃げたくなる?というか、魔法士って他の貴族との交流ってどうなってるんだろ?師匠が他の貴族と交流してる所なんか見たことないし、聞いたこともない。


「あー、それは仕方ないわね。魔法士は一人でも一般人で構成された軍隊とか蹴散らしちゃうみたいだし。そんな人の不興を買わないようにって、するのが普通だもの。むしろこの村が特殊なのよ。まぁこんな田舎の村じゃお貴族様も来ないからね。貴族に対する感覚が多分王都とか街の人より薄いの。だからヒスイちゃんがこの前行ったクラッドと違いを感じるのも無理ないわね」


そりゃ、こんな特産品も何もない村じゃね。貴族も来やしないだろうから、感覚も変わる訳か。ある意味、貴族から身を守るって意味では有効な手段だったりするかもね。もしかして、それが目的?いや、偶然そうなったって感じがするな。勘だけど。


「あ、あの!!」


と、そこで急に俺とユリーさんの会話に割り込んできた男性がいた。この村では見ない顔だ。流れの冒険者かな?見たところ、まだまだ20代の青年って感じがする。濃緑色でちょっとだけ黒に見えなくもない髪色をした男性だ。


「俺を弟子にしてください!!」


「・・・・・・はい?」



って、わけなんだ。


え?結局訳が分かんない?うん、俺もそう思う。こんな風に声を掛けられた俺の方が訳が分かんないよ。


あ、もしかしなくても、俺じゃない感じかな?今の俺はユリーさんに抱きかかえられてる状態だし。つまり、弟子入り先はユリーさんってわけだ。ははは、勘違い勘違い。


ってわけで、ユリーさんを見上げてみても、ユリーさんも固まっている状態だった。にしても、ユリーさんに弟子入りなんて、何を習うつもりなんだろうね?もしかして、体術的なアレコレかな?


ユリーさんって結構華奢に見えるけど、実はその辺の木っ端冒険者くらいだったら投げ飛ばせる実力者だったりするからね。ちょっと前に暴れる冒険者を投げ飛ばしてるのを目撃しちゃったんだよね。なんで、たまに「姐さん」って呼ばれてるのかが分かる一幕だった。


じゃあ俺は邪魔になるかな?って思ってユリーさんの膝上を飛び降りようとしたんだけど、ガッチリホールドされてて身動きが取れない。


「あの、ユリーさん。私は邪魔になると思うので、退いておこうと思うんですけど」


「何言ってるの、ヒスイちゃん。この男明らかにヒスイちゃんの方を見てるでしょ。知らない人の前で一人にならない。リガウスさんからも言われてるでしょ?」


「まぁ・・・そうですね。え?弟子にしてくださいって、私にですか?」


「は、はい、そうです!」


え、え~・・・こんな見た目幼女に弟子入りとか完璧不審者では?さすがの俺だって、師匠の忠告がなくても警戒するわ。というかこんな幼女に弟子入りしてどうするよ?ハッ、まさか弟子入りは建前で、本当は幼女スキーなガチの変態なのでは!?近しい関係性を構築したうえで、油断したところを・・・?


へ、へんたいだー!!!


「ノーサンキューです!!」


「のー、さ?えっとそれはどういう・・・」


「ロリコンお断りです!来ないでください!!不審者の相手はしたくないです!!」


あれ?正しくはペド?いやいや、そういう問題と違う!今問題なのは、俺が変態ロリコン不審者に狙われている点である。まさか師匠が不在の時を狙った?く、なんて卑劣な不審者だ!しかし、今の俺は冒険者であっても投げ飛ばすようなユリーさんに保護されている状態だ。滅多なことは起こらないはず。念のため、両方の掌に『水』の術式を三連で構築していつでも発動可能状態にしておく。


しかも、ここは冒険者ギルド。強面の冒険者も数名だけだけど、こちらの様子を窺っている。いざとなれば助けてくれるはず!ほら、内1名が剣の柄に触れていつでも抜刀できる状態になってるもん!!


よっしゃ、かかってきやがれ、変態ロリコン不審者め!!二度と悪さが出来ないように去勢して不能にしてくれる!


「ご、誤解です!!急に話しかけてしまった事は謝ります!本当に、純粋に弟子にしてほしいだけなんです!!」


「初対面で急に弟子にしてくださいなんて人を信用できません!」


ふと、あれ?と思った。師匠は初対面の俺のことを弟子にしたよね?


・・・・・・・・・・・・


い、いや、師匠の場合それこそ本当に弟子としてだったし。今は祖父と孫だから!!これに関しては考えない!よし!


「そ、そんな・・・僕はただ、この前聞いた歌を教えてもらおうと・・・」


ユリーさんが少し態勢を変えて、俺を隠すようにしてくれる。


しかし、はて?『歌』とな?えーと、あれか?クラッドの街に向かう途中で歌ったあれか?う、うあーー!!あれ聞かれてたのか!!上空20mくらいで、上に向かって歌ってたから、聞こえてる人なんか居ないと思ってたのに!いや、最悪聞かれても、まぁいっかみたいに考えちゃってたのは俺自身ですけどね!うあー、しまったなぁ・・・


「あの、勝手に盛り上がっているようですけど、素性も分からない貴方を、この子に近づけさせたくありません。まずはあなたの身分を明かしてください。従わない場合はこちらも相応の対応を致します」


ユリーさんが頼もしすぎます。で、ユリーさんの言葉で、待ってましたとでも言わんばかりに冒険者の人たちがガッチリ名前も知らない男性の周囲を取り囲む。


「嬢ちゃんには、美味い飯食わせてもらった恩もあるしなぁ。事と次第によっちゃあ、タダじゃおかねえぞ」


と、口にしたのはドガルさんという筋骨隆々で髭面の冒険者だ。以前なんちゃってホットドッグをご馳走してあげたら気に入ったらしくって、たまに餌付--ゴホン!分けてあげたら友好的になってくれた。胃袋を掴むってこういう事なのかな?・・・いやいや、結婚願望のない俺が他人の胃袋掴んでどうするよ。そのドガルさん、見た目の怖さは強面ギルドマスターであるリットンさんとなかなかいい勝負である。主に子どもの恐怖対象としての。


それはさておき、ドガルさんがメインウェポンである片手斧を肩に担いでトントンとやっている。はい、いつでも振り下ろせるぞって脅しですね。顔はニコやかなんだけど、ご自慢の髭面で強面フェイスのスマイルなので、子供は絶対泣く。


ドガルさんを筆頭に数名の冒険者の人たちも臨戦態勢である。みんなドガルさん同様に何かしらのご飯を分けてあげて懐い--ゲフンゲフン!友好的!そう、友好的になってくれた冒険者たちである。・・・なんかキビ団子で仲間増やした桃太郎の気分っすわ。まぁ、今助かってるんで良いんですけどね。


で、囲まれた当の身分不明の不審者認定されている男性はすっかり委縮してしまっていた。うん、彼は見た目ナヨナヨして見えるからね。これじゃ、どっちが被害者か分かんねーな。


「ではリガウス殿、そのように。ん?何やっとるんだ、お前ら?」


「・・・ヒスイ、今度は一体何をやらかした?」


「ひどいです、師匠!!私むしろ被害者なのに!!」


ギルドマスターの部屋から出てきた師匠に冤罪を食らってしまった。いつも何かやらかしてるみたいな言い方はやめていただきたい!今回は本当に被害者なのに!!ちくせう!!












--☆












さて、師匠とリットンさんの取り成しもあって、ようやっと落ち着いた。取り敢えず冒険者の人たちには解散してもらった。一応、助けてもらったので、「今度また何か新作が出来たら持ってきますね」って言ったら喜んで去っていった。・・・おかしいな。なんだかブンブン振ってる尻尾が見える。幻覚かな?どうやら俺は疲れているようだ。ははは。


とにかくそのまま受付で拘束しても仕方がないので、ギルドマスター室で話を聞くことに。あ、因みに同席しようとしたユリーさんはギルドマスターであるリットンさんに受付に戻れと言われてました。


「そんな!ヒスイちゃんと、その不審者を同じ空間に入れるなんて!マスターは悪魔ですか!?」


「誰が悪魔だ。俺もリガウス殿も当然同席する。だからお前は通常業務に戻れ」


「マスターの馬鹿!!今以上に一生子供たちに遠巻きにされてしまえーー!!」


ってな捨て台詞を残して受付へと戻りました。そんな言葉を食らったリットンさんですが、部屋に入るなり執務机に着いて、頭を抱えて俯いてしまいました。どうやら、ショックだったらしい。強く生きて。


さて、俺は師匠の隣に座らされて、向かいに件の青年。ついでに師匠はいつもの長杖を握ったままだ。警戒態勢は解かないらしい。俺としても安心なので、何かあったら守ってください、師匠。


「で、ヒスイに用があるとのことじゃが?まずは名を聞いておこう」


「は、はい!!僕はヴェントと言います。流れの吟遊詩人をやっているのですが、どうにも行く先々で人にはウケず仕舞いで・・・そんなとき、街道でたまたまそちらのお嬢さん--ヒスイさん、でしたか?の歌が聞こえたんです。急いで街道を走りながら追ったのですが追いつけもせず・・・しばらくクラッドで探していたのですが、見つからなかったので進行方向からしてベイジ村から来たのではないかとあたりを付けまして。それで居ても立ってもいられずコチラに来た次第です」


名前を聞いたら、べらべらと色々話してくれた。どうやらこの人は吟遊詩人らしい。初めて見た。吟遊詩人ってあれでしょ?竪琴持ってポロロン♪ってやるやつ。いいね、ファンタジーの定番っぽい。


「しかし、なぜヒスイと分かったんじゃ?この村には他にも女子はおるじゃろうに」


「あ、はい。それはですね、僕、耳が良いんです。一度聞いた声なら覚えていられますし、聞き分けるのなんかも得意でして、はい」


もしかして、絶対音感持ってる感じなのかな?だとしたら純粋に凄いって思う。俺なんか、音楽の成績万年「2」だったからね!たまに「3」取ってたけど。あ、カラオケは別。ほら、音楽の授業って歌だけじゃなくて、楽器もやらされるじゃん?主にはリコーダーだったけど。あれが苦手で苦手で。あまりに曲調の速い曲だと指がツるし。


ところでこの世界での吟遊詩人ってどういう立ち位置、どういう仕事の仕方してるんだろう?俺のイメージだと各地方で路上ライブをするバンドマン?ミュージシャン?ってイメージなんだけど。


「師匠、吟遊詩人ってなんですか?」


「ん?そうか、ヒスイは吟遊詩人にあったことは無かったかの。まぁ主には自作や、元からある歌を歌いつつ各町を転々として日銭を稼ぐ連中じゃな。それと、各地を転々とする故、隣町のことなどを語って聞かせるなどの事もする」


「へー」


なるほど。つまり街とか村の間の回覧板的な役割も果たしている、と。こんな不便な世界だから情報伝達の方法も限られちゃうもんなぁ。


「あ、あの~、それで弟子入りの件は・・・」


「断るに決まっておろう。ヒスイは確かに賢しいが、まだ4歳じゃぞ?弟子など取れるわけなかろう」


「そ、そんな・・・」


まぁ、ね。そりゃそうですよ。俺自身たまに年齢忘れるけどさ。けどまぁ、歌を数曲教えるくらいなら、どうってことはない。


「別に弟子じゃなくても、歌を教えるくらい問題ないですけどね。なんで、弟子じゃないといけないかが疑問です」


「ほ、本当ですか!?」


「これ、待て。儂が許可はしとらん」


「大丈夫ですよ、師匠。あれですよね?『愛してる』みたいなことを歌わなければ良いんですよね?そういった曲もありますから、その曲に絞ればいいじゃないですか。ほら、師匠も聞いたでしょ?」


「う、うぅむ。はあ、お前さんはお人好しじゃの」


「そこは優しいと言ってください」


「阿呆」


軽くポカリと拳骨を落とされた。


ってなわけで、もう面倒くさいんで、その場で数曲歌ってやりました。間奏とかは「ラララ~♪」みたいな感じで主旋律だけ歌う感じで。時折覚えきれないからリピートしてほしいとの要望があったけど。当然、脳内では動画サイトで原曲を再生中である。じゃないと、音程ずれたりするかもしれないし。選曲したのは男性が歌っても聞き苦しくなさそうな曲だ。この世界の人からしたら、知らないだろうから『そういうもの』ってことに出来るかもしれないけど、俺が無理なので。


「とりあえず、このくらいで良いですか?」


「・・・あの、あと数回歌っていただくことは」


「よし、ヒスイ。帰るぞ」


「申し訳ありませんー!!しかし、一度に複数の曲を覚えるとなると、どうしても難しく!!」


「あー、そろそろ私も喉が渇いたので、いったん休憩したいです。あの、師匠。何日かベイジ村に通って教えてあげればいいんじゃないですか?さすがに一遍に覚えさせちゃうのは酷でしょうし」


「はぁ、仕方がないのう」


「あ、ありがとうございます」


ってなわけで話し合いの結果、数日通いで俺が教えることになりました。代わりに俺のことを喧伝します!って言ったから、全力でお断った。別に有名人になりたいわけじゃ無いんだ。それに情報伝達の方法がイマイチなこの世界で喧伝されちゃったら、どんなふうに捻じ曲がって伝わるか分かったもんじゃ無い。


なので各地を回って稼いでもらって、戻った時に稼いだ金額の1割ほどを納めてもらうことにした。


「うーむ、それは甘いのではないか?付いて行くわけではないから、いくらでも偽装できてしまうが」


「別に稼ぐのが目的じゃないですし。それに満足のいく金額じゃないとか、ウソを吐いているのが分かったら次の曲を教えなければいいじゃないですか」


「も、もちろん、ここまでしてくださった方にウソなど吐くつもりなどありません!」


「ほら、こう言ってるし、大丈夫ですよ、多分」


別に作詞作曲で食っていきたいわけではないのだ。ちょっとした小遣い程度に考えてるくらいだからね。


「では、本当にもう良いな。帰るぞ、ヒスイ。日も傾いてきたからのう」


あ、ホントだ。ってわけで、リットンさんに挨拶をして出て行こうと扉を開けたらドサドサと冒険者が折り重なって雪崩れ込んできた。俺は師匠の超反応で後ろに引っ張られて、下敷きになるのは免れたけど。


「お前ら、何やってるんだ・・・」


「私は止めたんですよ?でも皆ヒスイちゃんの声を聴きたいからって、盗み聞きしてたんです」


あ、あ~、聞かれてたのか。は、恥ずい!でも、対面式じゃなかっただけマシだな。これが対面式だったら、そもそも歌えないわ。


「とっとと退かんかい、アホ共」


「「「「は、はい!!」」」」


師匠の一声で冒険者数名は蜘蛛の子を散らすように逃げて行った。さて、師匠がなんか不機嫌だから、とっとと連れて帰りますかね。





今回初登場のヴェントくんですが、某RPGゲームみたいに弓で攻撃とか、音楽奏でて攻撃とかはしません。ガチで竪琴でポロロン♪やって歌うだけです。


いつも読んでいただき、ありがとうございます。

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