底辺高校の鈴谷さん その11
底辺高校とご令嬢
お日様燦々、乾いた風が心地よい朝のホームルーム。
担任の安田先生、40代男性妻子持ち、通称やっさんからの重大報告から一日が始まる。
「あー、お前らが静かって事は噂ぐらいは聞いているかと思うが」
皆進学校生徒のように背筋をピンと伸ばし教師言葉一語一句聞き漏らさぬ姿勢。
「転校生だ、入れ」
やっさんの紹介を受け小柄な女生徒が入室する、その姿は見るからにええとこの子、めっちゃええとこの子。
「ごきげんよう、わたくし今日からこの教室で共に学ばせて頂きます天下茶屋 麗羅ですわ、お見知りおきを」
名前がもうええとこの子、令嬢特有のツインテがロールしてる髪型をふわりと揺らし一礼する。
やっさんが捕捉する。
「天下茶屋財閥のご令嬢だ、ガチのお嬢様だ、本来なら我々みたいなもんとは一生同じ空気吸う事の無い人間だ、この際だ逆玉目指してみろ」
思った事をすべて口に出してしまう担任なんですすいません悪い人じゃないんです。
「教師?このような一般市民とわたくしが?御冗談はよして下さいます?」
「んでだ、なんでこんな底辺高校にお嬢様が入ったのかと言うとだな」
「まちなさい教師、家庭の都合をあまり言いふらすものではありませんわ」
言わなくても解りますわ、この学校に来るのに馬鹿だから以外の理由御座いませんわ。
やっさんも捕捉してくれる。
「転入テストで7×6を48と答える実力を持っている、住む世界が違うからと言って仲間外れにせず色々な意味でお前らの仲間なんだから仲良くするように」
ガタッ!っと隣の鈴谷さんが立ち上がり・・・・こいつ!泣いてるのか!?
「わかる・・・・わかるぞ、七の段は・・・理不尽だ」
わからんぞ、七の段の何が理不尽か。
目を赤く腫らしながら新しい仲間を迎え入れる拍手をする鈴谷さん、糸田さんも瞳を潤ませながら立ち上がり拍手を、クラス全員にその輪が広がっていき。
男子生徒も女子生徒も皆泣きながら拍手を、鳴り止まぬ拍手で転校生を迎え入れる。
僕も一応立ち上がり拍手しておく。
「教師、この者たち少しばかり気持ちが悪いですわ」
・・・・ヘッ、っとやっさんは笑って一言。
「馴れるさ、そしてそのうち前もこうなるさ」
「それは・・・・絶望ですわね」
ようこそ、底辺高校へ。
天下茶屋さんと鈴谷さん
天下茶屋さんは鈴谷さんの後ろの席になった、天下茶屋さん小柄だし黒板見にくそう。
「テンガ殿、鈴谷だ、よろしくたのむ」
「テンガと呼ぶのはお控えくださいまし!」
「ぬ?天下茶屋殿では長すぎではないか?」
鈴谷よ、ちがう、そうじゃない。
糸田さんも横槍を入れてくる。
「えーテンガちゃん超可愛いじゃん、ね、ねオナホちゃんでいいでしょ?」
「秒で進化さすのやめてくださいまし!【容姿端麗、財閥令嬢が底辺高校に入学したその日から不良どものコキ捨てオナホ奴隷】じゃないですわよ何処のソフトオンデマンドですの!」
名前いじりが不憫すぎる。
「最近のJKの間で1番流行ってるのって、慰み者系なんだよぉ」「騙されませんわよ」
悪乗り系女子の吉田さんが乗っかるが、秒でツッコむ天下茶屋さん。
「やめてください!わたくしは産まれも育ちもあなた方とは違いますのよ、【何で・・・こんな下衆共に汚されているのに、わたしくしの体は浅ましくも喜んでいるの・・・】とはなりませんわ!」
令嬢なのに凌辱作品の言い回しに明るいの草。
「じゃあさ、下の名前で、れいらさんでいいんじゃないの?」
このままじゃあ良くてテンガちゃん、最悪オナホがあだ名になりそうなので早めに助船をだしておく。
「あら・・・・あなた・・・男の子、ですわよね?」
あら、僕が女の子に見えるのかしら?男の子の証拠見せようかしら?本物のTENGAちゃんにしてやろうかしら?
「下の・・・名前・・・我もまだ一度も呼んでもらってないのに・・・もう実績アンロックしただと・・・」
鈴谷さんが何か魂抜けるほど嫉妬してる。
「我ヤダ!他の女子への名前呼び我ヤ!ヤーなの!ヤ!」
幼児後退するほどに。




