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底辺高校の鈴谷さん その10

鈴谷さんと番長と糸田さん


昭和の番長が校門前で吠える

「っっめえらざけてんじゃねえぞ!!」

いやそらそうなるわな。

「このガキが人を馬鹿にしやがって!!」

え、なんかこっち見てる、え?僕?うわ、なんか来た。

「おや、相手が違うぞ」

僕に掴みかかろうとする大男の手首を掴み捻り上げる鈴谷さん。

「鈴谷はこっちだぞ?私を無視して誰に喧嘩を売っているんだ、それに女子供、可愛い男子や可愛い男子や可愛い男子に手を上げる奴には我は容赦できんぞ」

「あ!?何が容赦だぁ!」

さらに掴んだ腕を締め上げていく、大丈夫正当防衛正当防衛

「いで、いでぇ、あ、だめ、それ以上はダメ、ダメな方向にいってる、だめ、それ以上はおかしいことなっちゃう、おかしなことなっちゃう!おかしいことなっちゃう!!おかしいことなっちゃうの!!腕!!腕おかしなことなっちゃう!!!」

めっちゃ痛そう

「鈴谷さん、もうそれくらいでいいんじゃないかな」

太田君が水戸のご老公に見えた。

「いでぇの!凄くいでぇっの!もうおかしいことなってる!おかしいことなってる!!もういいでしょ!?おかしいことなってるの腕!!!」

「君も狙った相手が悪かったよねー」

何時もと変わらない様に見えてるけど鈴谷さんたぶんキレてる。

「うで!!!おかしいことなってるの!だめなの!痛いの!痛いので吐いちゃうの!これ以上続けたら吐いちゃう!!痛いので吐いちゃう!!!」

仕方ない、そろそろ可哀想だ。

「鈴谷さん昭和番長もうクロちゃんになってるから、ね?もういいでしょ?」

「うぬ・・・そうだな・・・」

締め上げていた腕から力を抜いていく鈴谷さん。

「・・・うぅ・・・グスン、グスン・・・ふぇぇ・・・ヒック・・・千切れてない・・・良かった・・・グスン・・・」

もう番長脅え震えてチワワみたいになってる。

「グスン・・・だから喧嘩ふっかけるなんて嫌だったのよ・・・そもそも私喧嘩なんて一度もした事無いのに」

なんかチワワオネェ番長ボヤキはじめたわ。

「もう嫌よ、私こんなごつい見てくれでおまけに黒霧島源十郎とかなに名前で強キャラ感出してんのよ、親頭おかしいんじゃないの」

「リアルにクロちゃんで草」

無意識にツッコんでしまった。

「高校入ってすぐ舎弟みたいなのがわらわらと回りうろつき始めて勝手に持ち上げ始めて迷惑でしかなかったのに、クロキリさんが鈴屋を潰すぞ!みたいな盛り上がり勝手にはじめちゃって私も何か引くに引けない空気に負けてこんな所まで来てこんな事になっちゃってもう最悪よ」

「めっちゃ自分語るじゃん、え?何?それが素の性格なの?」

糸田さんが興味を示したのでこの話長くなりそうです。

「そうよ!悪い!?こんなオネェキャラだと舎弟みたいなのががっかりしちゃうじゃない!」

「えーー、その素の方が全然おもしれーじゃんもっちーねーってぇー」

へらへら笑顔で糸田さんがチワワオネェ番長の肩をパンパンと叩く。

まぁ糸田さんは判断基準が面白いかそれ以外かの二択しかない人だから参考にはしないでね。

「・・・・あなたこんなおっさん臭い見た目の私がこんなで気持ち悪いと思わないの?」

チワワオネェ番長の潤んだ瞳が糸田さんを見つめる。

糸田さんは優しく笑う・・・・


あかんこれ糸田さんに懐くやつやん、もう続きの展開見届けなくても解るので遅刻しないように僕は一人校門をくぐった。

いやなんか太田君はしっかり僕の横歩いてる、ほぼ0距離で横歩いてる、たまに手の甲と手の甲がすれるくらいの距離で横歩いてる。



そしてランチっちタイム



鈴谷さんはも糸田さんも4時間目まで結局教室に現れなかった、鈴谷さんが授業に出ないのは珍しいが、底辺高校なので誰も気にしないし糸田さんは授業に出ないのは珍しくないので勿論誰も気にしない。

流石に昼食は一緒に食べたいので鈴谷さんにメールしようと携帯を開くと糸田さんから【中庭でランチっちタイムよろ】とメールが来ていたので弁当持って中庭へ。


ランチシート引いて鈴谷さんと糸田さんとチワワオネェ番長がサンドイッチ食ってる。

「よかったらこっちのも食べてみてよ、中に自家製のアボカドソースを塗ってるのよぉ」

と番長はバケットの中のサンドイッチを鈴谷さんと糸田さんにグイグイ勧めてる。

「あらぁいらっしゃ〜い、あなたも食べてって食べてってよぉーいっぱい作ったのよぉ、今紅茶いれるわねぇ〜」

なんかチワワオネェ番長がお茶会取締役やってる。

「ぬ、ほれほれクロキリちゃん殿の手料理は凄いぞ!何喰っても美味いとはまさにこの事ぞ!」

鈴谷さんが僕の方を見てあからさまなアピールしながら続けて言う。

「やっぱ好きな人には自分の手料理で喜んでもらいたいという話になってな、そしたらクロキリ殿が我らに料理の基礎を伝授してくれるとの事で一日家庭科室にいたのだよ!」

鈴谷さんは興奮気味に事の経緯を説明してくれるが今朝のあの状況からどうやったらその会話になってこうなるのかを説明してほしい。

はむはむ。

なんだこのサンドイッチばちくそうめぇ。

「こっちの唐揚げもどぉ~~ぞぉ~~」

クロキリちゃんがあーーんしてくる。

はむはっ!!!クロキリちゃん殿これくっそうめえよ!!!!


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