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をぐらのさうし 巻之弐十六  作者: 小椋夏己
2026年  6月

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子どもの視点

 昨日は高校以来の友人Iが遊びに来ていました。


 二人でうちの実家で食べてしゃべりしゃべっては食べての繰り返し。友人Iがお昼においしいお弁当を買ってきてくれて、私はお気に入りのお店のケーキを買ってきて、とても楽しいひとときを過ごしました。


 この前にこうして実際に会ったのはおそらく2年前。昨年はもうずっと万博万博でそういうことしてる時間なかったですからね。もちろん万博の話もしましたよ。


 色々な話をしている時、


「待って、その話エッセイに書いてもいい?」


 と許可をもらってぜひとも書きたい話が出てきました。


 何の話の流れか忘れましたが、友人Iが、


「そういえば、小さい時にお堂に閉じ込められた時の話したことあったっけ?」


 と言い出したので、聞いたことがないと言ったら、


「結構あっちこっちで話してるからしたことあったと思ったけどしてなかったか」


 と言って聞かせてくれました。


 友人Iは今の実家に引っ越す前、2歳ぐらいまでよその場所に住んでいたそうです。この話も聞いたことあるかどうかちょっと覚えてないです。知り合ったのは高校の時で、それからずっと実家は今の場所ですからね。


 その2歳になるかならないかの時に住んでいた家の近くに小さなお堂があり、友人Iのおばあさんがそのお世話をしていたか何からしい。


 まだ2歳のちびっこIがある時おばあさんに付いてそのお堂に行ったんですが、おばあさんはお世話が終わった後、ちびっこIの存在を忘れてお堂の扉を閉めてしまった!


 真っ暗な中に取り残されたちびっこIが怖くて大泣きし、気がついたおばあさんがすぐに謝りながら出してくれたんだそうですが、


「短時間だったけど、大きなお堂の中が真っ暗になって取り残されて、すごく怖かった」

 

 という記憶が残っていたんだそうです。


 そして今から数年前、家族(母と妹)でその前に住んでいた場所に行くことになり、行ってみたら、


「そのお堂、本当に小さくて、その仏壇の倍ぐらいの大きさだった」

 

 らしい。


 このお仏壇というのはうちのお仏壇です。あまり大きなお仏壇ではないんですが、その倍ぐらいということは、おそらく大人が一人入ってちょっとお世話をできるぐらいの大きさなんでしょう。それほど大きいお堂とは思えません。


 ですが2歳になるやならずのちびっこIからは、


「すごく大きくて怖かった」


 と残っていたもので、行ってみたら小さくてびっくりしたのだとか。


 なるほど、それって、


「子どもの視点」


 から見た大きさですよね、確かに。昔の記憶って残っててもあまり大きさを意識することってないもので、生の子どもの記憶、なんだかすごく感動したんです。


 そして私もちびっこIとそう変わらないぐらいの時、おそらく母が妹の出産の時に預けられていた頃、伯母の家の近くの銭湯に入った時の記憶があるんですが、


「ものすごく深いお風呂」


 に入った記憶、あれもちびの私の視点だったので、そういう風に感じたんだなとあらためて思いました。


 自分が小さい時の感覚を、こうして話していてすごく実感できたこと、なんだかそれが鳥肌が立つぐらい大切な感覚だったように思えたので、書かせてもらいました。


 みなさんはそういう子どもの視点から見た何か大きいとか、深いとか、そんな感覚の記憶ありますか?


 そこそこ大きくなって小学校ぐらいと、そのもっと前ってそれだけでもう全然視点が違いますもんね。そのあたりの差も考えると面白いなあ。 

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