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をぐらのさうし 巻之弐十六  作者: 小椋夏己
2026年  6月

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え、そんなんできるんですか?

 私はテレビっ子なんですが、かけている番組は生放送の情報番組の時が割と多いです。


 どうしてかと言うと、何かあった時にすぐに分かるから。たとえば大きな地震だったらテレビがピーピー言って教えてくれて、すぐにその話題に移ってくれたりもします。そういうのが見たくてその番組をかけているといっても過言ではないのかも。

 

 前はある番組の色んなコーナーが好きで、毎日放送がほぼずっとつけっぱなしだったりしてたんですが、今はもうそういうことはなく、夕方の4時前ぐらいからは色々チャンネルを変えて見たい話題をやってるのを見たりするようになってます。


 そして今は国会をかけてることが多いかな。その中で、もう聞いていて笑うしかないようなことを時間を取ってやってるのがなんともバカバカしくて、逆にその話題の時はしっかり見てしまったりもします。


 最近やってるのはあれですね、某雑誌のオンラインで取り上げてる例のやつ、誹謗中傷どうたらってやつです。ちょっと真面目に私の意見を書きますね。


 まず、私はSNSも結構見る方ですが、その陣営からの誹謗中傷は全く見たことがないです。逆は山ほど見ましたが、本当にない。


 そりゃそうですよね。だってやる理由がないですもん。そんなことしたらネットからそっぽ向かれるのが分かってる人はまずやらないでしょう。だからなくても全然不思議じゃなかったですし、逆にやってる人を見たら気の毒やなあと思ってたりもしました。


 そんな誹謗中傷発言が選挙期間とかに何百とあったと言われるんですが、見たという人も聞いたことがない。


「都合が悪いから消したんだ!」


 と言う人もあるんですが、


「消すと増える法則」


 ってご存知でしょうか。文字通り、都合の悪い発言を削除してなかったことにしようと思ったら、誰かが保存していて「消したのこれです」といって拡散するので、消す前以上に知られて広がるということです。


 なので、本当にあったとしたら、今頃数百が数千、数万になっててもおかしくないんです、そんな立場の人の陣営がそんなことしたら。


 そしたら今度はこんなことを言い出しました。


「それはその出版社が全部保存して消したから」


 それを聞いた途端、タイトルの、


「え、そんなんできるんですか?」


 と、よしもと新喜劇みたいに言ってしまいました。


 新喜劇の元座長もやってらっしゃった内場勝則さんのギャグなんですが、こんな風に使います。


 辻本茂雄さんというこちらも元座長の方が結構立派なあごを持ってらっしゃるんです。それを見た内場さんが「フランスパンくわえて」みたいに長いあごのことを言うと、辻本さんが「これがフランスパンやったら、こんなしてこんなして、こんなことできるんかい!」と怒って反論します。そこに内場さんのあのギャグ発動です。


 自分が怒らせて引き出した言葉に対してさらにそうつっこんだので観客がまた笑う。とてもできないようなことを引き出しておいてのことです。


 ネットに一度流出したことを、全く跡形もなく消してしまうのは結構困難です。拡散されたくないことを拡散されても消すことができず、それで自分で命を断ってしまう方があるほどですから。


 なのに、そんな有名な人やその近くの人がやったことを、一介の出版社、雑誌が全部跡形もなく回収して保存しましたーと言われたら、


「え、そんなんできるんですか?」

 

 ですよ、本当に。


 そうしたらこんな声がありました。


「それができるとしたら、出版社か雑誌がその発言を発注して受け取り、ネットに流す前に保存することだけ」


 確かにそうです。それ以外にはまず不可能、奇跡ですね。さらにこんな声もありました。


「もしも本当にそんなことができたのなら、世間に情報が出回って困る人の情報を消してあげる商売をした方が、よっぽど世の中のためになるし、儲かるだろう」

 

 本当にその通りです。


 しょうもない本当と思えないことを有料記事として流すより、そちらの方が健全にお金儲けできますよ。本当にできるのなら、すぐにでも商売替えして世の中の困った人を助けてあげてほしいものだと思いました。

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