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をぐらのさうし 巻之弐十六  作者: 小椋夏己
2026年 5月

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あれから何年

 テレビのニュースで、


「信楽高原鉄道の事故から35年」


 との声が聞こえてきました。


 もうそんなになるのかと思うのと同時に、これからも毎年このニュースはやるんだろうなあとも思いました。

 

 こういうのって何年ぐらいまでやるんだろう。亡くなった方がいらっしゃる場合、遺族の方がいらっしゃるだろう間はずっとやるのかなあ。


 思えばこういう報道ってテレビができて以降な気がします。もしかしたらラジオの時代にもやってたかも知れないですが、国家的な事件でないとここまで長く取り上げなかったんじゃないかとも思います。根拠はないですが、多分そこまでの時間は取れなかったんじゃないかと思うもので。


 新聞には載ったかも知れないけど、新聞や雑誌も今ほど紙面はなかったんじゃないだろうか。ということは、昔は大きな事故があったとしても、関係者やその事故の周辺以外では忘れ去られるのも早かったのかも知れない。


 もちろん、関東大震災、阪神淡路大震災、東日本大震災とか、かなりの広範囲の災害とかは報道を続けていだろうと思うけど、もうちょっとエリアが狭くなったら全国で取り上げるということは結構早くなくなっていたんじゃないかと思います。これも全く根拠はないですが、テレビドラマとかで読んでる新聞って小さいし薄いですもんね。


 だからといって取り上げるなと言ってるわけじゃないんです。ただ、単純に何十年ぐらいやるのかなと思っただけの話です。


 大きな事故というと、アメリカの911、それからJR西日本の時、どちらも腐れ縁のH氏と話をしている時だったなとも思い出します。


 いつものようにくだらないことをべちゃくちゃチャットで喋っていたら、


「なんかあったみたい」


 で大きな事件、事故でした。


 911の時は自室にいたら1階から母が、


「アメリカで飛行機がビルにぶつかったみたい」


 と声をかけたのでパソコンを離れて1階に降りて、その後はご存知の通りです。


 JR西日本の時には今も同じ実家の台所でテレビをかけならノートパソコンでチャットをしていて、


「電車がビルにぶつかったみたいやな」


 と話をしていて、映像を見たら電車の横っ腹がビルにぶつかっている。まさかあのぶつかったところにもう一両電車がいるなんて思いもしなかったので、知った時にはそんなことがあるんだと心臓が冷たくなるような気持ちでした。


 こんな風に、特定の状況、誰かと話をしていたとか、自分が近くにいたとかだと報道がなくても何かの時には「そういえば」と思い出しますが、自分から遠くなるほど、報道がないと忘れてしまいがちです。今回の信楽だって、同じ関西というだけでほぼ自分と関わりがなかったら、すっかり忘れてしまっています。


 だからやっぱりそういう報道は必要なんだろうなと思いつつ、関係者はもう思い出させないでと思う人もあるんじゃないかと思うと、ちょっと複雑な気持ちにもなりました。

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