7 出るものがわかってると射幸心が煽られます
「こんなもん・・・かな?」
適当な宿で一旦ログアウトし、情報収集を終えた僕は、いつの間にか仕舞われた水を冷蔵庫から出し、一口喉を鳴らして飲み込む
冷えた水が身体の中に浸透し心地よい気分になる
ベットから降りて、自室に有るトイレにて用を済ませ、ベットに視線を送る
(いつも思うけど、この部屋で僕の生活完結出来るんだよなぁ・・・お風呂も有るし・・・それに・・・・・・)
ベットに横たわる、姉
(過激すぎる・・・・)
キャミソールに下は下着のみしか着てなく、すこし着崩れたそこから大きな双極の山は艶があり
きれいな足の先にはぷりんって効果音が似合うあれに、くびれ・・・
慣れた光景ではあるけども、正直僕も男で、ちょっと立ってるのがしんどくなるというか、前かがみになってしまうというか・・・
(これなんてエロゲ・・・?)
と思ってしまうのは仕方ないだろう。
寝ると必ず姉は裸に近い格好でベットに潜り込んでいて、昔からだから良いけども、最近はその・・・・・・うぅ・・・・
悩んでも仕方ない。というよりもダンジョンが待ってるし。
起こさないようにベットへ戻り、ALIOSからラヴィアン・ワールドを起動
フルダイブの為に薄れゆく意識の中、やわらなか感触が身体に乗っかり、「ふふっ」って言いながら姉が僕の下半身に手を伸ばし始め
■
「はっっ!」
ベットから飛び起きると、近い天井が目に飛び込んできた。
最後のあれは・・・いや、深く考えるのは辞めておこう。うん。
心拍数がかなり上がっているけども・・・
とりあえず、深呼吸だ・・・深呼吸・・・・ふぅ・・・
近場に見つけた宿 【木漏れ日の鈴】 一日30コル10日分借りたので、300コルの出費だ。
表に出て、道行く人々にギルドの場所を聞く
「あの、ギルドどこですか?」
「うおっ!キャラクリすげえな!まっすぐいって突き当り右だよ」
「ありがとうございます」
やっぱり、ゲームは良い・・・
そんなに物珍しく見られないし、普通に楽しく話してくれる
現実だと・・・あの嫌な視線が・・・
ふるふると頭を振り、教えてもらった道を進むと、大きな看板に英語でギルドと書かれた建物にたどり着いた。
西部劇に出てきそうな扉を開け、中に入ると、ホールの様な作りになっており
カウンター ボード 螺旋階段 奥に続く扉 がいくつか区画毎に設置されていて、プレイヤーだろうか、沢山の人で賑わって居た。
カウンターの列に並び、自分の番が来る
「おまたせ致しました、次の方どうぞ・・・」
「はい」
「巫女・・・いや・・・・失礼致しました。要件をどうぞ。」
「ジョブの変更と、ダンジョンについて聞きたくて」
「承りました」
赤い髪のギルド嬢は、少し疲れた様な雰囲気をだしながらもテキパキと書類を並べてくれた。
キレイなのになんだか可愛そうだな・・・
「まずはこちらの導きの石に触れて下さい。就職可能なジョブの一覧が出ますので、希望の物がありましたらそのまま選択すればつくことが出来ます。」
「わかりました」
カウンターに出された金色の紋章が浮かぶ石に振れると、視界内にジョブ一覧が現れる
■就職可能ジョブ
・ 武士 一次ジョブ
・ 盗賊 一次ジョブ
・ 治癒師 一次ジョブ
・ 剣士 一次ジョブ
・ 祈祷師 一次ジョブ
・ 軽業師 一次ジョブ
・ 月巫女 ユニーク 一次ジョブ
・ 雪巫女 ユニーク 一次ジョブ
・ 氷巫女 ユニーク 一次ジョブ
(結構あるな・・・武士とかも良さそうだけど・・・・ユニーク・・男なのに何故巫女?)
「あの、ユニークジョブがあるんですが・・・?」
ガタッと椅子から乗り出すギルド嬢さん
「お声をしずかに!・・・驚きました・・・ユニークは生まれや数奇な運命によって現れると聞きます。そして、そのジョブは・・・世界で一人しか(・・・・)なれません。ユニークになることをオススメ致します。」
(特殊ジョブキター!!現実肉体投影様様だ。恩恵大きすぎないか・・・?後で掲示板に情報流すか・・・)
「わかりました。3つ有るので、とりあえず一番上にしときますね」
「みっ!?みぃっ!??」
お姉さんのリアクションを横目に月巫女を選択すると、導きの石が金色に光り
『レイは月巫女のジョブにつきました』
アナウンスが終わり、ログが流れる
・ジョブが月巫女へ変更されました
・称号 月精霊の寵愛を獲得
・ジョブボーナスによりステータスが上昇しました
・月魔法の熟練度上昇 月魔法のレベルが2上がりました
■ レイ ヒューマン (仮) LV2
■ ジョブ 月巫女
■ HP25 MP35
■ A(攻撃) 7
■ B(防御) 6
■ M(魔力) 20
■ S(俊敏) 15
■ R(幸運) 16
■ スキルポイント 5
■スキル ユニーク
天眼
■スキル
二天一流 月魔法2 氷雪魔法 研ぎ
■称号 月精霊の寵愛
(ん、MPとM(魔力)が増えた。それとスキルレベルもあがったみたい。0からスタートなのか)
「ん、なれました。ありがとうございます。」
「いえ、珍しい場面に出会えて私も光栄です。ちなみに、どんなジョブに着いたのですか?」
「あ、月巫女です・・・」
「巫女様っ!?それに月・・・何百年ぶりなの・・・!??」
赤髪のお姉さんが急に悲鳴じみた感じで叫び、周りがざわざわしだす。
「あ・・・し、失礼致しました・・・お、お名前を聞いても?」
「は、はい、大丈夫です・・・名前はレイです」
たたづまいを直し、お姉さんは頭を下げる。
「レイ様ですね?かしこまりました。私はグリーンベル支部のマリア・アルー・キャンベルと申します。それとこちらが現在レイ様に開示出来るダンジョン情報でございます」
三枚の書類を差し出され、その中の一枚に
ー月の洞窟ー
グリーンベル北東 リアラ湖付近
推奨レベル 5
主な魔物
ムーンウルフ LV6
ツィンカー LV5
ホーンラビット LV5
ルナウルフ LV10
主なアイテム
刀 (ノーマル・レア・ユニーク)
弓 (ノーマル・レア・ユニーク)
防具 (ノーマル・レア・ユニーク)
マジックアイテム (ノーマル・レア・ユニーク)
アイテム (ノーマル・レア・ユニーク)
月下シリーズ (ユニーク) 注意 見ることは叶わないでしょう。
「ダンジョンが・・・呼んでいる・・・・」
ユニークジョブは世界に一人しかつけません
レイの他にも既に何人もプレイヤーやNPCが着いており
それぞれユニークジョブには■■■の役割を持っています。