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ラヴィアン・ワールド  作者: てろめあ
明けの陽光は眩しく
30/41

28 個性って時に邪魔だよね


■ アルベリア王国 コゾッテ男爵直轄領 グリーンベル ギルドにて


「わぁ・・・すっげぇ!」


俺はやっとの事で買えたこのラヴィアン・ワールドに感動している

見える物何もかもが興味を引き、心臓の鼓動がずっと収まらない

何をするにしても、足が勝手に早く、早くと動いてしまうのだ。


「苦節バイト生活一年っっ!貯めに貯め始め、高校デビューすら見送り、気がつけば

 昔からの腐れ縁のみ状態・・・しかし!俺は!満足しているっ!感動しているっ!

 なぁ!お前たちもそうだろっっ!」


ばっと振り向き、腐れ縁の二人へと問いかける


「腐れ縁と言われた件について・・・後俺達は発売日に買えてた件について・・・

 更に言えばお前が泣きながら後ちょっとだから!来月の給料で買えるから待って!と

 一緒にプレイしたいが為に俺ら二人を引き止めてた件について・・・・って聞いてないなおい!」


早口でメガネをいじりながら問いかけるも既に他の物に意識を奪われており、

ツッコミを入れる青年


「おいおい、タク、あいつのあれはもうずっとじゃねぇかよ

 大体小学生の時のパキャモンの時もそうだったろ?」


明るい茶髪の青年がやれやれと肩をあげながら達観した瞳をタクと呼ばれた青年へと向けた。


「まーなーしかしなタカ、アキには言ってやらんと俺の不満が解消されんのだ」


「おい!タク!タカ!早く転職しよーぜ!何になれんか楽しみだなっ!」


目をきらきらと光らせ、二人を引っ張りながらギルド嬢の前に作られた列へと並ぶ


「なぁ!旅団の名前どうすっよ!陵南高校ラヴィアン部とかどうよ!?あいたっ!」


「お前は少しはその何も入っていない脳みそにネットリテラシーを詰め込んでこい!

 小学生でも習ってる事だぞ!まずは転職とギルド登録だろ?アキ?」


陵南高校二年 田中 暁斗 

       高村 拓海

       村田 隆弘

幼少期からの所謂幼馴染であり、小中高とずっと一緒の腐れ縁である。

常に暁斗が突っ走り、拓海を怒り、隆弘が嗜める

クラスメイトにはずっこけ三人組と陰で言われている事に、隆弘以外が気が付いていない。

基本何をするにも一緒であり、今日、念願のラヴィアンデビューを果たしたのである。


「そーだぞ、アキ。ていうかお前ら、ちゃんと攻略サイトとかは見てきたわけ?」


「は?見るわけねーじゃん。ネタバレとか冷めるわぁ・・・」


「あ、わかるわー やっぱタカはそこらへん空気読めねぇよなぁ・・・」


うんうんと急に協力体制へと入ったアキトとタクミは攻撃も緩めない


「いつもタカは効率だなんだいうけどよぉそれじゃゲーム楽しんでんのか

 ゲームに遊ばれてんのかわかんねえだろ?風情がないねぇ・・・」


「アキの言う通りだな。攻略サイトなんてよ、勝てねぇボスが出てきてからでいんだよ

 後は自分のメイン武器とかのドロップ場所とかな

 スタートダッシュしてもどうせトップ勢には置いていかれんだ。わかってねぇなぁ」


実に厭らしく、殴りたい顔に二人を眺めながらタカヒロ反撃の一手を打つ


「あ・そう。じゃあ白髪嶺高校の子達とのカラオケ、中止しとくわ」


まるで二人の背中に雷が落ちたのか如く、脳から発せられる電気信号が全身を走った!


「「いやいやいやいや!タカヒロさん冗談っすよぉ・・・へへっ!」」


完全にシンクロしながらもみてをしつつタカヒロのご機嫌を取る

実にいつもどおりの光景にタカヒロは満足していると、順番が回って三人組の番が回って来た。



「次の方どうぞー」


「あっ!はいっ!すいませ・・・めっちゃ可愛い・・・・天使だ・・・」


「おい!アキト!何言って・・・・天使や・・・・女神や・・・」


「この馬鹿達はほっといて下さい、三人一緒でも大丈夫ですか?」


「は・・・・はい、大丈夫ですよ」


ギルド嬢の可愛さにアキトとタクミがしどろもどろになり、タカヒロは流暢にギルド嬢との

会話を優雅に進める。

若干ギルド嬢にアキトとタクミを見る目が引いている事には、タカヒロだけ気が付いたのだった。


「後ろの馬鹿はほっといてくださいね、とりあえず今日はギルドの登録とジョブチェンジお願いします。」


爽やかな笑みを浮かべるタカヒロに少しギルド嬢は瞳を奪われつつも

手早く案内と三人のジョブチェンジを済ませて行く。


「以上で転職は完了です。そしてこちらがギルド員の証となる冒険者タグとなります。

 お三方はブロンズからのスタートとなりまして、シルバーへの昇格条件は依頼20件の達成

 と昇格試験の合格が必要となります。」


「ありがとうございました。あ、旅団結成したい場合はどうすれば?」


「このギルドカウンターで出来ます。ついでになさいますか?」


三人は顔を見合わせてから、声を揃えてギルド嬢へと告げた


「「「お願いしますっ!」」」


元気な新人にギルド嬢は微笑みながら案内を続けた。


「ふふっではまずは旅団の名前とリーダーをお決めください。」


「リーダーはコイツ・・・アキトでお願いします。名前は・・・」


「三日月の旅団でっ!」


「おい!アキ!急に大きな声だすな!・・・・良い名前じゃね?これ」


「なんだよ!タク!急に叩くな!いてぇだろっ!」


「三日月か・・・アキトにしては上出来な名前だな・・・ギルド嬢さん、それでお願いします。」


「おっ!タカからのお墨付きだ!珍しいっ!」


「お前にしては珍しくまともな名前だったしな。俺はタカヒロと愉快なしもべ達を提案しよう

 と思っていたが、仕方ない」


「おーい・・・リーダー俺ねのだけどぉ!」


「あぁ、したらタクミと従者二人の提案も我慢せざるおえんな・・・・」


「お前もか!?他二人の尊厳を返しなさいよっ!」


「「冗談だよ、じょーだん」」


「妙な所ではもりおってに・・・・」


「はい。これで旅団登録も完了です。タグにも明記されておりますが、除名と加入権限は

 原則旅団のリーダーのみ有しております。お気をつけ下さい。

 最近旅団での問題が多々起きておりますので・・・最悪冒険者の身分の剥奪もありますので。」


「「「あっ!はい!わかりました!!」」」


三人は仲良く声を揃えてギルドを後にするのだった。


■


「うっし!じゃあどうすっか!とりまレベル上げ行っとく?」


「俺としては先に道具屋と武器防具売ってる所見にいきてぇな。空腹値もへってっし」


「俺はタクの意見に賛成だ。とりまどっか飯屋いってから決めね?」


「おっけ!んじゃまいくべさ!」


「「ういういー」」


三人は近場にあったアルムの食事場へと入った。


「「「かんぱーいぃ」」」


酒を注文出来る事知った三人は、現実では法律違反という事も起因するが

ここぞとばかりに注文し、盛大に木製のコップを打ち付け、コンっ!と小気味よい音鳴らした。


「にっが!まっず!」


「激しく同意」


「そうか?俺は好きだぞ?お前らコーヒーもMAXな奴しか飲まねぇもんなぁ」


「「MAX先生は我らの師匠であり、神だ。不敬である」」


「はいはい、つっこまんぞー。んで、アキは何になったん?」


「ちっ!不敬な奴っ!あの砂糖を飲んでる背徳感が良いんだろがっ!

 俺は傭兵だぞ」


「あ、俺も傭兵だわ」


「ま?俺も傭兵なんだけど・・・・」


「「えぇ~~」」


「かぶるか?普通。人の数だけ職業あんでしょ?」


「いや、んな事言っても・・・それにそれただのキャッチコピーだべ?

 実際はそんなに無いって話だしな。あっても条件付きだってよ。」


「はぇ~つーかユニーク含めて俺ら全部一緒って・・・なぁ?」


「ぐ・・・地味に気にしてる事いうなよ、アキ」


「そうだぞ、俺も流石に若干おちたわ。こころが。」


「いやいや!俺のせいでは無いでしょうが!つーか他にも選択肢あったべ?」


「「いや、傭兵しかなかったけど?」」


「完全に一緒じゃん!あー普通にキャラクリしとけば良かったのかなぁ・・・」


「そうかもな・・・タカがぜってぇ現実肉体投影(リアルトレース)にしろって言うから

 したらこれだもんなぁ・・・」


「おいおい、お前らユニークスキル要らなかったのか?」


「「いるに決まってんじゃん。馬鹿なの?」」


「お前ら・・・・」


二人共アホ面をし、ブサイクな鼻を広げながら煽って来た。

タカヒロはそっとおつまみに頼んだ棒状のチーズを二人の鼻へ突っ込むのであった。


「「くっさ!なにこれくっさ!」」


「天罰じゃ。愚か者どもめ」


「・・・・あははっ!しかし楽しいな!おい!」


チーズをそっと取り出し、そのままもぐもぐと咀嚼を開始したアキトが笑う


「そうだな・・・あ、美味いなこれ・・・」


メガネの位置を直しながらタクミが同意しながらがら微笑み


「ま・・・そうだな」


タカヒロはそんな二人に呆れつつも同意した。

しばらく他愛のない会話で盛り上がった後、アキトが真面目に話始める


「んで、この【龍の因子】ってなんぞなの?」


「わからん。スレにも情報載ってねぇし、未判明のユニークでしょ」


「説明すらでねぇもんなぁ・・・無いよりはいいし・・・それに」


「「「なんかカッコいい!」」」


三人は声を揃え笑う。


「おけ、んじゃま周辺の狼狩りでも行きますか」


「ん?クエスト受けなくてええんか?」


「いや、もうそういうのはあらかた初期勢が終わらせちまったらしい

 素材持ってけば報酬貰えっし、納品系のクエストあるっしょ」


「なるほ。じゃあまずは武器見に行くか」


「おけおけ、タカとタクは何使う予定?」


「「槍」」


「やっぱかぶってるぅ!」


「いや、【龍の因子】って言われりゃ・・・なあ?」


「竜騎士っつたら・・・なぁ?」


「ですよねぇ・・・・あ!スキルどうした?」


「俺は適当な槍術と鑑定系。後は必須の対ペインとか」


「タク、それ流派は?あ、俺は大体タクと一緒だけど鑑定が気配察知系だわ」


「俺も大体二人と一緒で、鑑定でも気配察知でも無くて腕力上昇の「え?竜騎士流槍術だけど」

 あ、俺も」


「全員一緒じゃねぇかよ!」


「あいやぁ・・・まあ皆で竜騎士目指してがんばんべ?」


「「おけー」」


三人は席を立ち、会計を済ませ店を出る。


「タカー武器屋どこー」


「だから攻略サイトはみとけと言ったろうが・・・ええと、各門の近くにあるな

 ドワーフとヒューマンの二択っぽけど、どうする?」


「「ドワーフ一択」」


「わかる。行くか」


とぼとぼ歩き出した三人に突然アナウンスが流れた。


『■■クエスト 縁の誓い が発生しました このクエストは強制参加であり、途中のリタイア

 する事はできません』


「「「ん???」」」


通りがかった旅禍(プレイヤー)は店の前で頭の上にクエッションマークを浮かべる

三人組を幻視するのだった・・・・



 




この三人組書いてて凄い楽しいです。


ちなみにレイは幸せに包まれながら「うぅん・・・」と睡眠中であり


真田(まーちゃん)は温泉で「ゔぃ~」と漢女ボイスを響かせております。


現場からは以上です。では、実況の本編へお返ししまーす!

あまたとぅ~!

あ、作者は禿げてないのであしからず。

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