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気絶してしまいたい。  作者: 上月志希
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けが人ライフも良い経験です。

けが人なりの通常生活。不便もあれば、ストレスもたまります。

でも、人間は経験から学ぶのです。

 さて、仕事に通うという日常が戻ったが、痛み止めの薬を飲むために毎日、3食ちゃんと食べねばならないとか(ろくに動けないのに)、週に1度は早退して通院せねばならないという非日常も混在している。ついでに言うと、ランチはごく近場にしか行けないので、ちょっと寂しい。仕事帰りに寄り道もできないのも、少々ストレス。本屋に行きたい、新しい本が欲しい(本屋に物色に行くのが楽しいのであって、ネット購入は不可)。あー、正座もできないので、お茶の稽古も当分、お預けだし。


 それと、両側に松葉杖をいうことは、バッグを斜め掛けにするのはできなくなる。背中に背負うか、前にぶら下げるかの2択。通勤はデイパックを背負ったが、仕事中は前からぶら下げる方が出し入れが楽である。

 ちょうどA4サイズの書類が入る大きさの四角い布バッグがあり、重宝した。まあ、頭陀袋の親戚のようなもので、自分の見た目はこの際、度外視。このバッグなら、松葉杖をついたまま書類の出し入れができるし。移動中、書類がしわにならないようにクリアケースもセットしてある。

 首から袋をぶら下げ、松葉杖でえっちらおっちら歩いていくと、よく「電話をくれれば取りに行ったのに」と言っていただけたが、トイレに行くとか、他の用事とまとめて移動をするようにしていたので、謝辞を述べるに留まった。甘えちゃイカンよね、やっぱり。


 ギブス装着は2カ月ほど。その後、歩行を補助するための装具を作るということで、病院で技師さんと面会。この技師さんにも、両足の装具が必要な理由を話したら、久しぶりに「初めて聞きました」と言われ、ドクターだけでなく技師さんにとってもレアケースであったことが判明した。

 ま、この頃にはレア=貴重(意味としては、一応合っているよね?)と、超ポジティブに考えるようになっていたので、恥ずかしさはかけらも無くなっていたが。

 しかし、アホみたいにポジティブかもしれないが、片足だったら多分、けがをした方がかばって反対側の足に負担が掛かっただろうが、両足だからバランス取れてるじゃんと、割と真剣に思っている。


 装具はギブスに比べると薄いので、少し大きめの靴なら履けるようになった。松葉杖も返却。ただし、痛みが完全に無くなったわけではないので、家にあったステッキを念の為、使う。これで、見るからに“けが人”という見た目からは解放された。

 電車で席を譲られる回数も減ったが、ドクターにはしっかり歩くようにと言われていたし、リハビリの意味もあって立ったままでも問題ない。もちろん、譲っていただいた時は、ありがたく座らせてもらっていたが。


 その後は、通院は診察のためというより、リハビリの一環でパラフィン浴をするためになったが、液体のパラフィンに足を浸して上げ、固まったら、また液体に漬けてを繰り返し。これは、足湯をするより温まった。最後に固まったパラフィンを破って剥がすのも、なかなか面白い体験であった。

 そんなこんなで、完治のお墨付きをもらったのは、骨折からほぼ5カ月を経過した時。あまりに間抜けな理由で骨折し、けが人ライフを送ったが、いろいろな気づきもあったし、これからの人生、何かの役に立つこともあるだろう。

一応、完結=完治しました。

お目汚しの作品でした(反省)。

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