敵の正体
ストーンゲート砦では、新たな日常と化した息苦しい監視の目が光る中、週の時間がゆっくりと流れていった。倍増された巡回兵、人間とゴブリンの間に横たわる根深い不信感、そして一部の高官から向けられる氷のような形式張った態度。それらが、まるで次の一手がいつ下されるか分からない、じりじりと締め付けられるような緊張感を生み出していた。危険な影の頂へと派遣された斥候からの報告を待つ間、カイランは身動きが取れず、襲撃の背後にいる勢力を特定する上で具体的な進展がないことに苛立ちを募らせていた。グラッカもまた、落ち着かない様子で動き回り、その常の警戒心は極限まで研ぎ澄まされているように見えた。姿なき敵の存在は深刻な脅威であり続け、その沈黙は、次なる襲撃の可能性と同じくらい不気味だった。
ついに、カイランの斥候長であるブレナンが、旅の疲れを滲ませながら憔悴しきった姿で帰還した。二人きりの場でカイランに伝えられた彼の報告は、驚くほど簡潔なものだった。「傭兵です、閣下。間違いなく、影の頂の麓で活動しています」とブレナンは言った。「十分に武装し、統制の取れた部隊です。複数の野営地を確認しました」。彼は、打ち捨てられた盾に描かれていたという、滴る短剣と交差するギザギザの稲妻を木炭で写し取った粗末な紋章のスケッチを差し出した。「王国で公に活動している既知の傭兵団とは一致しません」。彼は一呼吸おいて続けた。「しかし…条約が結ばれる以前、ヴァルカス男爵の部下が古い監視塔付近を巡回していた頃、これと似た、より粗雑な紋章を目にしたことがあります」
カイランの眉間にしわが寄った。ヴァルカス男爵。その残忍さで知られ、密輸業者やそれ以下の者たちとの関わりも噂される彼は、和平への強硬な反対者であり、条約によって国境の重要な領地を奪われた人物だ。動機は十分にある。だが、その冷酷さにもかかわらず、ヴァルカスは策略家というよりはむしろ、力任せの暴君と見なされていた。彼がこれほど周到に計画された奇襲を立案できたであろうか?「それ以上に決定的な情報はないのか?」カイランはさらに問い詰めた。
「ありません、閣下」とブレナンは認めた。「彼らは足跡を消すことに長けています。一方、地元民は何も見ず、何も聞かない。あるいは、口を開くことを恐れているかのどちらかです」
ヴァルカスと、自身とグラッカを襲った事件とを結びつける具体的な証拠はなく、ただ興味をそそる手掛かりだけを手に、カイランは斥候を下がらせた。まるで煙を掴むような感覚だった。
その頃、グラッカは別の流れから噂を収集していた。捕虜の身から解放されたものの、未だに苦い恨みを抱くゾグは、中立氏族のゴブリンを含む認可された商人だけが立ち入りを許される、狭く厳重に警備された市場区域の近くで時間を過ごしていた。そこで囁かれる会話に耳をそばだて、彼はグラッカに報告した。影の頂を拠点とする「影の仲介人」と呼ばれる強力で姿なき存在が、国境沿いで「混乱」を引き起こす意思のある戦士たちに、追跡不可能な硬貨で異常な高額報酬を支払っているというのだ。名前は語られず、ただその仲介人の増大する力と残虐性だけが口にされていた。
一方、常に鋭い観察眼を持つボルグは、独自の追跡調査の中で、後門の近くで襲撃者の足跡を隠すために使われた特有の様式を見つけ出していた。彼はグラッカに向かって唸るように言った。「クラッグだ。赤牙氏族の追放された追跡者。奴独特の『引きずり箒』の手口だ。何年も前に忠誠を裏切り、今はあの頂から仕事を受けていると聞く」
カイランとグラッカは、それぞれがパズルのピースを手にしていたが、別々に見ていては意味をなさなかった。傭兵の近くにあったヴァルカスの古い紋章?戦士を雇う影の仲介人?一人の裏切り者の追跡者?それだけでは不十分だった。砦の中に漂う息苦しい雰囲気と、絶え間なく続く脅威が、さらなる情報を求めていた。
手詰まり状態にあることを悟ったカイランは、彼らの居室でグラッカを訪ねた。彼女は、以前に自身が刻んだ奇妙なゴブリンの道標を眺めていた。おそらく、その習慣的な行為に慰めを見出していたのだろう。「グラッカ」と彼は前置きなしに切り出した。「斥候が戻った。得られた情報は限られている。君も何か掴んでいるはずだ」。彼は彼女の目をまっすぐに見つめた。「証拠は共有すると約束した。だが、個々の断片に固執するよりも、共有することにはもっと意味があるのかもしれない」
彼女は顔を上げたが、その表情は硬いままだった。未確認の情報を、それもゴブリンの裏社会の噂を、人間の騎士と共有することは、あらゆる本能に反していた。しかし、彼の言葉の論理性を否定することはできなかった。敵は、彼ら二人と、和平協定と、そしてこの砦に閉じ込められた彼女の部隊を脅かす、未知の存在なのだ。緊張した沈黙の後、彼女は素っ気なく頷いた。「話せ」
カイランはブレナンの発見を概説した。影の頂に近い場所、ヴァルカスに似た紋章、そして傭兵の目撃情報。注意深く耳を傾けた後、グラッカは自身の情報で応じた。「影の仲介人」の噂と、追跡者クラッグの正体について。
カイランがテーブルの上に地図を広げると、二人はその上に身を乗り出した。初めて、彼らは立場を争ったり守ったりするのではなく、異なる種類の情報を組み合わせ、協力して事に当たっていた。
「ヴァルカス」カイランは、男爵のかつての領地に隣接する頂の近くを指で叩きながら思案した。「和平協定への憎しみと失われた領地が彼の動機だ。そして彼は裕福だ」
「だが、策略はない」グラッカは即座に言い返した。「ヴァルカスの戦い方は、突進する猪のように猛々しいだけで、優雅さの欠片もない。あの奇襲は専門家の手によるものだ。連携が取れていた」
「しかし、ブレナンは影の頂にある傭兵の野営地の近くで、彼の紋章に似たものを見た」とカイランは言った。
「そして、私の情報源は、頂にいる『影の仲介人』が戦士を雇っていると話している」とグラッカは続けた。「何かを組織している者がいる」
「ボルグが追跡者クラッグを見つけた」とグラッカは付け加えた。「裏切る数年前、彼はヴァルカスに雇われていた。クラッグは頂を知り尽くしている。密かに行動する術も持っている」
カイランは地図上に一本の線を描いた。「奇襲地点…ブレナンが信号を確認したのはこの尾根だ」
「…そしてそこは、今、夜這い蟲の巣が最も豊富な地域を見下ろしている」グラッカは同じ場所を叩きながら、彼の言葉を締めくくった。「矢に使われた毒の出所は、まず間違いない。仲介人はその領域を支配していると言われている」
突如として、氷のような明晰さとともに、断片がぴたりとはまった。ヴァルカスは単独ではなかった。影の仲介人や傭兵だけではない。それは一つのネットワークだった。
「ヴァルカス」カイランは息を呑んだ。同じ理解がグラッカの瞳にも浮かぶのが見えた。「彼には富と燃え盛る憎しみがあるが、策略がない。彼が資金を提供している」
「影の仲介人」グラッカは重々しい口調で続けた。「調整役だ。頂に拠点を置き、毒のような資源を管理し、クラッグのような適切な人材を雇い、ブレナンが見た傭兵たちを率いさせる」
「傭兵たちは、ヴァルカスの古い紋章を使っている。おそらく、金主が要求した、粗雑な身分証明か忠誠の印として」とカイランは言った。「彼らは、ヴァルカスが憎む和平協定の象徴である我々を、仲介人の作戦と結びつく手口と場所を使って襲ったのだ」
黒幕である可能性が高いヴァルカス男爵という名が、彼らには分かっていた。そして、その危険な仲介人である「仲介人」という影も。敵には、動機と、手段と、そして形があった。ゴブリンの実用的な知識と人間の軍事情報という異なる断片は、全体として考慮されたとき初めて、恐ろしくも理路整然とした全体像を形成したのだった。
部屋の気まずい空気は、新たな緊張感へと変わっていた。それは、既知の、そして強力な敵に立ち向かう際の、鋭い集中力だった。政治的な命令によって結ばれ、共通の危険と孤立の中で育まれた彼らの不本意な同盟は、今や明確な目標を得た。彼らは、自分たちを狩るであろう者の正体を知ったのだ。残された答えのない問いは、ゴブリンの戦士と人間の騎士が、それに対してどう行動するつもりなのか、ということだけだった。




