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アカシアはちみつケーキとクマ王国のお祭り  作者: 星野 満


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1/11

アカシヤはちみつ店

※清坂 正吾様個人企画の『クマ祭り後夜祭』参加作品です。

※ほのぼのとした短期連載作品です。(*^。^*)

※2026/4/17 修正済み。

✧ ✧ ✧ ✧




 むかしむかし、クマたちが住む王国に小さな村がありました。


 その村外れに、はちみつ店があります。

 赤い尖(とん)がり屋根と黄色い土壁(つちかべ)のとっても小さなお店です。

 

 お店の裏庭にはアカシアの花が年中、それは見事に咲いておりました。


 銀白色(ぎんはくしょく)の葉がキラキラとおひさまに輝いて、黄色の小花の枝が、たわむくらい咲いていて、とっても優雅でフワフワする気分になります。

 

 実はアカシアの花は春先にしか咲きません。

 年中咲いてるのは、とっても不思議なのです。

 

 お店の名前は『アカシアはちみつ店』といいました。

 

 入口のドアの前には青色の看板が立てかけられていて『準備中』と出ています。

 

✧


 このお店の店長さんは黄色いクマさんといいました。

 青い尖がり帽子をかぶった黄色いクマさんは、ミツバチを自由に操(あやつ)って美味(おい)しいはちみつを作ります。

 

 彼はクマ王国でも珍しい魔法使いですので、ミツバチを簡単に操る事ができました。


 黄色いクマさんは、若い頃は王宮で王様のもとで、宮使いをしていましたが、今は引退して故郷(ふるさと)の村で生活を送っています。

 

 黄色いクマさんは、かなり年を取っていましたが、青い水玉模様(みずたまもよう)の尖がり帽子を被っていると若いクマに見えました。


 彼は銀色の魔法杖(つえ)をクルクル動かすと、ミツバチたちが集まってきてアカシア花の蜜(みつ)を吸い、黄色いクマさんが用意した巣箱に入っていきます。


 こうしてミツバチたちは、黄色いクマさんの指示通りに働くので、お店では常に美味(おい)しいはちみつができたのです。


 実はクマ王国にはお砂糖がありません。

 なので甘~いはちみつは、とても貴重な食べ物でした。


 また他の村には、はちみつ専門店はありません。

 王様の住むお城がある、王都の街でも数えるほどでした。

 

 そのため遠い村からも『アカシアはちみつ店』に、わざわざはちみつを買いに来るクマもいました。おかげでお店は年中繁盛していました。


✧ ✧


  そしていよいよ今日は、クマ王国が誕生したお祭(まつ)りの日です。

 

『アカシアはちみつ店』では、いつも売っている、はちみつ瓶(ビン)の他に、お祭り用のはちみつケーキも予約限定で、毎年販売します。


 クマ王国の民は年に1度の“王国生誕祭(おうこくせいたんさい)”をとっても大切にしていました。


 家庭ではおのおので御馳走(ごちそう)を作り、デザートは、はちみつケーキを家族で食べるのが習わしでした。


 この日の『アカシアはちみつ店』は、朝から夕方まで1年で一番忙しい日です。

 

 小さいお店なので、普段は黄色いクマさんだけで十分まかなえましたが、生誕祭(せいたんさい)だけは、付近の村どころか、王国中のクマ民たちが、はちみつケーキをお店に買いに押し寄せてきます。


 アカシアはちみつ店の、はちみつケーキはトロ~リたっぷり、極上(ごくじょう)のはちみつがかかっていて、ほっぺがとろけるほど美味しいと王国でも有名だったからです。


 今年はなんと1000個のケーキの予約注文がきました。


 ──いやいや、これはとんと困ったぞ?


 黄色いクマさんも焦(あせ)りました。

 さすがに魔法使いといえども、黄色いクマさんだけでは、はちみつケーキ1000個を作れても、販売までは手が回りません。


 そこへ頼もしい助っ人として、同じ村に住んでいる黄色いクマさんの親戚の子で、白いクマ子ちゃんに手伝いを頼みました。


もう1頭、同じ学園に通っている白いクマ子ちゃんのクラスメート、黒クマ君も手伝ってくれる事になりました。


 黄色いクマさんは大助かりです。

 お礼にクマ子ちゃんたちに、目一杯のお駄賃と、とっておきのはちみつ漬けの木(こ)の実をあげる約束をしました。



✧ ✧


 狭いお店の中で、3頭のクマたちが朝の朝礼を始めています。


「お早う白(しろ)ちゃん、黒(くろ)ちゃん!もうすぐお店を開(あ)けますよ。お客様の誘導(ゆうどう)と販売を君たちにお願いする。──私はケーキを焼くから厨房(ちゅうぼう)にいます。大変忙しい日になるだろうが、今日はどうかよろしく頼むよ!」


 白いコック帽をつけた黄色いクマさんは、にこやかにいいました。


「「はい、店(・)長(・)まかせてください!」」

 と白いクマ子ちゃんと、黒クマ君は元気いっぱいに返事をしました。


 さあメチャクチャ忙しくなる『アカシアはちみつ店』の1日が始まります!



※個人企画の連載作品は初めてでドキドキしてます。

m(__)m

挿絵(By みてみん)

このイラストはくろくまくんが生成AIで作ってくれました!

くろくまくん、いつも可愛いイラスト本当にありがとうございます。

(≧▽≦)♪

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― 新着の感想 ―
わっ!読みにきてみたら…シロクマさんと僕が出てる!!w そして、黄色い魔法使いクマさんは星野さんがモデルかな??(*^^*)♪一瞬くまの◯ーさんかとw はちみつケーキ美味しそう♪たくさん売れるといいで…
企画へのご参加ありがとうございます! 素敵なお話の始まりを予感させますね。 続きも楽しみにしています。
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