壱.何もない
その日から、何も感じなくなったんです。
その日は偶々、仕事で人前に立ちました。
その時、私に向かって、生ゴミや蓋の空いたペットボトル、卵や万年筆のインクやらなんやら、投げ込まれたんです。
きっとそれは、私に向かったブーイングだったんでしょう。
そのまま仕事を続けてると、何か、ぷつんと切れた音が聞こえた気がしました。
その途端、感情も何もなくなって、「ああ、この人達は救いようのない人だな」と感じたんです。
ただ、私にだけ見えてる事実。
それでも、今までの天性の演技?詐欺師?の才能は健在で、さっきまでの、「辛いけど笑顔で頑張ってます。」っていう行動を演じてた。
そこから、何をするにも、周りが楽しい。みんなが悲しい。それしか感じなくなった。
自分は何も感じないんです。
だから、世間一般大多数の方向で、演じ続けてる。
所謂、彭侯・鏡みたいな感じ。
感情は記憶にあるけど、私の感じ方ではない。
そこにある、私からみた事実しか読み取れなくなっちゃった。
本当に、何もない人間だなぁと思います。
日常の移ろいも感じれないみたいな感じだし、これが、世間一般に言う、哀しい人間なんでしょうね。
私の話は、これで終わりです。何かあっても、私に聞かないでください。本当、生成AIみたいな感想しか出ませんから。
決して、私のことではありませんからねー。
ども、七名瀬です。
ここのところには唐突に思いついた短編のダークだったりシリアスだったりする話を貼っときます。
では、また何処かで。




