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048 番外編 今度はモブなのに強かった皆さんです

 前回はラスボスなのに弱かった皆さんを紹介したので、逆にモブなのに強かった人たちも、理由に納得したケース、妙に印象に残ったケースを織りまぜて挙げてみたい。


 ①董卓とうたく軍の兵士(天地を喰らう)


 カプコンの横スクロールアクションゲーム。ファイナルファイトみたいなアレじゃなく、馬に乗って戦うほう。


 さてこのゲーム、1~3面までは黄巾賊こうきんぞく、4面以降は董卓軍と戦うわけだが、4面からいきなりザコが強くなるのだ。

 メタ的には「そろそろコンティニューしてくんないと売上が……」という事情だろうが、違和感はない。作中、というか史実における正当な理由がある。


 当然だ。黄巾賊は反乱を起こした農民、董卓の兵は訓練された正規軍。素人とプロの強さが違わないほうがおかしい。


 ちなみに4面のボスは華雄かゆうなのだが、コーエーの三国志でも武力90台の猛将だけあり、このゲームでも呂布りょふの次に強い。本人だけでもきついのに大量のザコが出るから、大抵ここで死ぬ。


 風もたずねたいことだろう。兪渉ゆしょう潘鳳はんほう関羽かんうと、短い出番の間に三回も一騎討ちをした彼は何処いずこへ? と……。


 カプコンのレトロゲームによくあることだが、ここは殺意が半端ない。先に述べたように、そろそろコンティニューして欲しいという意図がハッキリ出てた。


 ②盗賊シーフ系の敵たち(ウィザードリィ・狂王の試練場)


 毎度おなじみウィザードリィ。で、シナリオ1に出てくる盗賊たちは、なぜか戦士より攻撃力が高いのである。体力や防御力は低いんだけどね。


 思うに、こいつら本当はシーフじゃなくファイターなんじゃないか? 防御を捨てて攻撃に特化し、あえて動きやすい革鎧を着ている戦士だ。


 ファイアーエムブレムで言うところの傭兵である。レベル8ファイターとかはアーマーナイト。革鎧を着てるから、冒険者が勝手にシーフと思ったのだろう。


 似たようなやつは他にもいる。ハタモトだ。こいつの能力はハイニンジャとまったく同じなので、侍に化けた忍者という説が昔からあるそうな。


 ③サウジアラビアのGKゴールキーパー(キャプテン翼2・スーパーストライカー)


 一部では「テクモ版が正史」とも言われるレトロゲームの傑作。その物語中盤、アジア予選で戦う選手。


 原作のワールドユース編が始まる前の作品なので、サウジに名前のあるキャラはおらず、オワイランもバルカンも出てこない。だが試合前のミーティングで説明されるように、GKは名無しながら能力が高いのだ。もちろんヘルナンデスやミューラーには及ばないけど。


 メタ的には容量の都合で名前や必殺技は用意できなかったが、少しは強いキャラがいないと退屈するとの配慮であろう。だがこの選手が記憶に残るのはSFCスーパーファミコンにハードを移した「キャプテン翼4・プロのライバルたち」が理由のひとつになっている。


 というのも、4のサウジチームのGKアーメド(3からはモブにも名前がある)は、必殺技こそないもののパラメータだけなら若島津とほぼ互角なのだ!

 説明は特になかったと思うが、同一人物の可能性が高い。セーブ力に優れる反面、1対1にやや弱いという能力の傾向が似ているのも上手い設定だ。スタッフが2のことを覚えていたかは知らないが。


 なお3と4には、他にも異様に強いモブがちらほら。3のウルグアイは全員そうだし、4には若林に近い能力をもつ謎のGKくわた、そしてペルーの破壊神オルミーガなどがいる。


 なぜ森崎が代表入りしててくわたがいないんだ。よほど人格に問題があるのか? どうせ三番手の出場機会はないし、それなら人間性は信頼できる森崎でいいもんね。


 ラスボスが弱いのと同様、モブが強くても面白い作品にはなりうるのだ。前回とともに、執筆の参考になれば幸いである。

董卓「黄巾賊を滅ぼしたぐらいで浮かれておるわ」

呂布「しょせん我々の敵ではありません。指一本触れることすらできないでしょう」


この言い方だとまるで黄巾の乱(184年)からすぐに反董卓連合軍の結成(190年)がされたように聞こえるよなあ。紛らわしいよあなたたち。

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