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044 また語っちゃうよ、呪われた武器

今回挙げる作品は古いから記憶違いがあるかもだけど大筋は違わない、はず。

 前回に続き、呪われた武器をあれこれ書いてみたい。


 もうお馴染みのウィザードリィには、呪われたアイテムがよく出てくる。大抵は性能が低く、また装備すると外せなくなるものだ。わざと敵に奪わせるブービートラップだろうか。


 外せない理由には諸説ある。物理的に取れない、心を操る魔法がかけられており本人が外したがらなくなる、などだ。

 シナリオ4だと、たしかクレンジングオイルで呪いを解いていた。ゲームシステム的に呪い扱いされているだけで、中には接着剤を用いたからくり仕掛けの罠もあるかもしれない。


 性格限定の呪いもある。ほとんどは悪(40話、41話参照)専用の強力な装備で、しかもそのキャラが悪の性格である限りデメリットもない。

 だが戒律に背く行動、つまり友好的なモンスターとの戦闘回避を選んで性格が変わると、その瞬間に呪いが発動するのだ。忍者の最強武器である手裏剣はクリティカルも出なくなる。


 これは呪いというよりかせ、つまりモンスターへの徹底抗戦を遵守させる措置といってよかろう。孫悟空の輪っかとか、今のラノベなら隷属の首輪とかに近い。


 行動によって何らかの力を得たり、代償に他の力を失ったりする武器も定番。例として特撮ヒーロー「星獣戦隊せいじゅうせんたいギンガマン」に登場したナイトアックスを見てみよう。


 これはラスボスの力の源である超エネルギー物質「星の命」を破壊することができる唯一の武器である。しかしこれを手にするため、黒騎士ヒュウガはギンガの森の戦士の力「アース」と決別するのだ。


 余談だがこのアース、おそらくは「電撃戦隊チェンジマン」のエネルギー源、アースフォースと同じものと思われる。ただ発動の仕方が違う。


 簡単にいうと星にも防衛本能みたいなものがあり、「大星団ゴズマが攻めてきます。地球が危ないです。あなたたちチェンジマンになって私を守りなさい」と、地球の方からヒーローに力を付与するのがアースフォース。

 対してギンガマンの「地球を守りたい」という強い思いに「分かりました。なら私の力を分けてあげましょう」と、地球が呼応する形で付与されるのがアース。


 つまり脅威の度合いはゴズマ>バルバンか。やはり全宇宙を支配せんとする大星団と一介の宇宙海賊では、地球の危機感が違ったらしい。


 話を戻そう。星の命を破壊するナイトアックスを使うことは、星を守るアースの戦士の理念を、使命を、完全否定することにほかならない。

 だからヒュウガはアースを失ったし、最終決戦でレッドが「星を守りたいという想いがあれば、アースはまた生まれる」とヒュウガに言ったのだ。


 さて、これを読んでいる中には自作品を書いている方もおられようが、心の持ちようで力を得たり失ったりする武器は、キャラの行動、友好関係や敵対関係の構築に利用できるかもしれない。


 例えばクラス転移もの。今時どこのクラスにも外国人がいるだろう。そして大抵の国の人たちは、ジングルベルを歌った翌週にお寺で除夜の鐘をつき、その足で神社に初詣に行き、その後バレンタインで盛り上がる日本人と違って敬虔な信徒である。


 彼らが信仰しているのはイエス様やアッラーの神様であり、異世界の神ではない。なら、その世界の聖剣とかの加護が得られなくても不思議はなかろう。そして中世の宗教において、自分の神様以外の神は邪神か悪魔だ。

 カトリックのヒロインが邪教徒扱いされて王国から迫害を受ける、それを見て主人公は……なんて話も作れるかも。まあ、宗教はやっかいな題材だから避けた方が無難ではあるが。


 前回の終わりでも書いたが武器は道具だ。使いこなすものであって振り回されたくはない。最強の武器は己の心……願わくばそうありたいものである。

そういや「地球戦隊ファイブマン」の銀河超獣バルガイヤーは「死のエキス」なるものを吸収して最終形態になった。星の命とは正反対のエネルギーのようだが、ナイトアックスと関わりがあるのだろうか?

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