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「ぼくは、唯の道化かもね。」


こいつは、よく、そう呟く。 何が、そんなに虚しい?


「…まぁ、いいか。」


毎度、そう言って、仮面を被りなおして、出てゆく。


私は、そういった人間の呟きを…時に、気違いじみた独り言を、 毎度毎回・聞いている。


飽きる事は無いが、ロマンチックでも無い。


同情もしなければ、邪険にもしない。

…そう、何も感じない。



ああ、でも、最近、気付いた事がある。


先程のあいつは、『…まぁ、いいか。』と呟き、仮面を被りなおす瞬間、 ふと微笑むんだ。


何と言うのだろうな?

そう、まるで、一向に成長しない子供に向き直るような、そんな微笑み。



何故だろうな?

その笑みは、日に日に柔らかくなる。


子供に悪意が無いなんて、嘘だ。

あいつも、それを知っているのだろう。


それでも、あいつは、今日も微笑む。



何に、微笑む? 何故、微笑む?


ああ、何だろう? この、ざわざわする感じは?


風が木の葉を揺らす様に、


ざわざわ ざわざわ

ざわざわ ざわざわ。



…ざわめきは、私に意志を持たせ始めた。


何かが始まる時というのは、きっと毎度、こんなモノなのだろう。


初めての始まりは、私を変質させていく。

それは、侵食なんて、生易しいものでは無い。


私その者の、存在を賭けた揺らめきなのである。


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