その7 解散と万歳にまつわる詭弁
衆議院が解散されると議員が万歳を叫びますよね。
その由来については存じません。
ただ、例のごとく「ふっるいふっるい価値観」から捉えてみますと。
いろいろ不文律が多い議会において、それが「禁じられない」「許容される」。
その理由は分かるような気がします。
衆議院の解散が天皇の国事行為だからです。
7条解散は、内実はともあれ、形式的には天皇により行われます。
したがいまして、「解散宣言」とは「陛下のお言葉」。
解散とは「陛下からお言葉を賜ったぞー!」という場面なわけです。
その光栄を、陛下への感謝を表現するために「万歳」を叫ぶ。
以上、理屈としては通ります。
「陛下の、このすばらしき御代が一万年続きますように」
「万歳」とは、そういう意味だからです。もともとは。
と、いうわけで。
「万歳」をしてもよい対象、「万歳」を受けてもよい存在。
天皇(中国ならば皇帝)に限られます。
……ふっるいふっるい価値観からは、そういうことになっています。
皇太子、あるいは冊封を受けた国の国王。
そうした人に対しては「千歳」を叫びます。
天皇や皇帝とは異なる、一線引かれるべき存在ですので。
叫ぶ側も少し遠慮しないといけないわけです。
……ふっるいふっるい価値観にしたがうならば。
さて。
投票が終わり、開票作業が進み、結果速報が流れるにつれ。
再び万歳が聞こえてきますよね。
支持者が当選した候補者に対して万歳をしている。
候補者もその万歳を受けている。ご丁寧にも頭を下げて。
……………………。
……ふっるいふっるい価値観からは、そういう話になりかねないかも。
三国志演義が好きな方には、ぴんと来るかと思います。
「許田の巻き狩り」、曹操は献帝の前に立ちはだかり群臣の万歳を受けました。
それがどういう意味を持っていたのか、後に何を引き起こしたかという話です。
……ふっるいふっるい価値観からのお話、ですけれど。
支持者に背を向け、彼らの代表者として、御真影(皇居の方角)に万歳を叫ぶ。
「万歳」によらず「おめでとうございます」・「ありがとうございます」。
そのあたりが無難なのかもしれません。
……ふっるいふっるい価値観を気にするならば。




