ベッセント財務長官発言の翻訳問題について、私見その2
それにしても、なんだって翻訳が問題になったのかと。
これひょっとして、訳出した箇所の違いかなとも思い始めました。
と、そういう理屈を立てて別に記事を作ってみたというわけです。
これなら前回割愛した部分を引用しても、分量の都合で知財周りに引っかからないんじゃないかなと、そうした目論見において。
以下、英文は、「CNBC Television のYouTubeチャンネル、『スコット・ベッセント財務長官、G20会合にて記者会見 — 2026年9月1日』」より引用(耳コピ)
>Hi Mr. Secretary, thanks for taking our questions. (中略)
Second question, can you tell us something that you learned about the global economy these past few days that you did not know coming into the G20? Thank you.
(記者)
ベッセント長官、質問の機会をいただきありがとうございます。(中略。AIについて、特に中国との関係において、といった内容の質問)。2つ目の質問として、G20に出席するまでは知らなかった、世界経済についてここ数日で何か新たに学んだことがあれば教えていただけますでしょうか。
>And and in terms of what what have I learned here is that everyone understands the problem, it's just do they want to deal with it. And there there are various hindrances in each part of the world. But you know we we see in Europe that the Mario Draghi former ECB head issued a report and we've advised the Europeans to follow many of his procedures. We've talked to the Japanese and I've said they had a tremendous success in Abenomics, now they should actually let that run and stop the reflation. So everyone knows what they need to do and I think by creating this forum here that we were able to show them what we're doing, learn best practices from everyone else.
(ベッセント長官)
ここで私が学んだのは、誰もが問題の本質を理解しているということです。課題として、それに正面から取り組む意志があるのかというところです。世界の各地域にはそれぞれに様々な障害が存在しています。しかしご存じのように、欧州では欧州中央銀行の前総裁であるマリオ・ドラギ氏が報告書を発表しており、アメリカは欧州に対し、彼の提言する多くの手続きに従うよう助言してきました。また、日本とは協議を行い、アベノミクスは絶大な成功を収めたのだから、今やその政策を移行しリフレをやめるべきだと私は伝えました。このように、誰もが何をすべきか分かっているのです。この場でフォーラムを形成したことにより、アメリカからは我々が行っている取り組みを示すことができ、アメリカも他のすべての国々から最高の取り組みを学ぶことができたと考えています。
以上が、前回訳出した質疑応答の直前部分となっております。
で、私が気になったところとして。
おそらくですが、一部ネット世論は前回訳出した問答から言葉を引っ張ってるんじゃないかなって。
その一方で、おそらくですが、マスメディアと呼ばれる人たちは、今回訳出した問答から言葉を引っ張ったんだと思うんですよ。
端的に「リフレやめろ」って言ってますから。
端的に「リフレやめろ」って言ってますから、「使いやすい」ので。
メディアって、時間や文字数の制限があるんじゃないですかね。知らんけど。
だからシンプルに、「端的だもの、これ使うのが一番じゃん?」と考えた。
と、まあ。そういうことでは?
ロイターはその後の応答からも言葉を引っ張っていましたが、各社それぞれ見出しの都合ってものもあるでしょうし。
いずれにせよ結果的に、揚げ足取られただけってことかなあと。
ベッセント氏はアベノミクスが成功したって言ってる!(事実ではある)
タカイチノミクスの時だって言ってる!(事実ではある)
それなのに無視するのは、メディアの「報道しない自由」だ!(それは違う)
……そういう流れなんじゃないかなって。
高市総理ファンの誤解もしくは詭弁と断言できるんじゃないかなって。
メディアの要約・摘出は間違ってないと断言できるんじゃないかなって。
すくなくとも、今回に関しては。
さはさりながら。
使い勝手がいいものをつまんで使う、少し考えものなところもありませんかと。
周囲との間に摩擦を生む、ぐらいで済めばいいんですけど。
まいど心に生傷負う人を出している気もするんですよね。
最後にもう一度。
英文は、「CNBC Television のYouTubeチャンネル、『スコット・ベッセント財務長官、G20会合にて記者会見 — 2026年9月1日』」より引用(耳コピ)
いちおう、その。
「ベッセント氏はアベノミクスが成功したって言ってる!(事実ではある)」
について。
「成功したことが事実だ」という意味ではありません。
「ベッセント氏がそのように発言したことは事実だ」という意味であります。
私の、この記事の文脈においては。




