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読み切り短編集  作者: おしるこ


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13/61

みんなで告ればこわくない!?

「宿題見せてくれ!!」

〔またぁ!?もぉーしょうがないんだからー〕


《あの2人、お似合いだよねー》

『ほんとー』

わたしたちは、

修司くんとのんちゃんの話しをしている

付き合ってる2人を応援しているんだ

ホントはね、修司くんのこと…好きなんだけど

のんちゃんと2人でいるところが好きっていうか…

お似合いで、羨ましいなぁ


《そういえば、華子は好きな人いないのー?》

『…いないよー瑶子ちゃんは?』

《うーん…みんなには内緒なんだけどね》

『うん』

《となりのクラスの本田くん…》

『そうなの!?』

《声おっきい!もう!》

『ごめんごめん…うまくいくといいね!』

《…うん!でもモテるからさぁー私なんてー

あ、そろそろ部活行かなきゃ!またね!》

『うん!頑張ってね!また明日ぁ』


瑶子ちゃんは部活があるから、そこで別れた

さて!帰宅部のわたしは帰りますかー


「あ、ねぇ」

『え?あ、修司くん…どうしたの?』

「さっきさ…」

『ん?』

「話してたろ?好きな人がどう、とか」

『あ、うん』

「…いんの?好きなやつ」

『…ううん いないよ?』

「そっか!あのさ…もし良かったら、俺と付き合わない?」

『え…えっ!?』

「何でそんなに驚くんだよ…」

『いや、だって…のんちゃんと付き合ってるんじゃ』

「典子!?いやいやいや、ないない

幼馴染みで仲良く見えるかもしんないけどさ

俺が好きなのは…華子だから だめかな」

『えっと…』

「…だめ?」

『…』

この顔に…弱いんだ…弟属性っていうのかな…

可愛い…

でも、のんちゃんとのことを応援してたから…

わたしでいいのかな…

「良いっていうまで、俺、ここ離れないから」

『えっ!?あ…えっと、よろしく…お願いします』

「ホントか!?良かったぁー!じゃ、さっそく帰ろうぜ ほら、手、貸せよ」

『え!?いきなり?修司くん!?』

「彼氏と彼女なんだから!いいだろ?」

『あ…うん…』

ずっと好きだった人が、彼氏になった…

手をつないで歩いてるなんて…夢なの?


【典子point of view】


〔ウソ…どうして…!?〕


修司とはなちゃんが、手つないでる…

修司、好きな人いないって言ってたのに…

はなちゃんだったの?


[よ!典子ー帰りか?]

〔あ…本田…うん…〕

[あれ?修司じゃん あいつ、やっと告ったんだ]

〔え…本田、知ってたの?〕

[おぉ、もう2年くらい前からだからなー]

〔全然気づかなかった…〕

[みんなお前と付き合ってると思ってたしなー]

〔そうなの!?〕

[うん まぁ、修司は、あいつは幼馴染みだ!って撤回しまくってたからなー]

〔そっかー〕

そんなに、必死にならなくたっていいじゃん…

そんなに嫌だったの?あたしと付き合ってるって思われるの…


[…のりこー]

〔ん?〕

[そろそろ俺の気持ちにも気づいてくんない?]

〔はぇ!?〕

[俺、ずーっと好きだったんだぜ?]

〔気づかなかった…〕

[俺と付き合えよ 忘れさせてやるから]

〔…そうしよっかな〕

[よしきた!じゃあ、俺たちも手、つなぐか?]

〔いいよ〕

[なぁ]

〔ひゃっ〕

本田がつないだ手をいきなり引いてきた

[今からお前は俺の女だからな?]

〔…わかってる、もん…〕

[そりゃあ良かった 帰るぞー]

はぁードキドキした…

こんなことされたの、初めてだったから

本田って…思った以上にちゃらくない?


【瑶子point of view】


{ねぇねぇ!瑶子ちゃん!!見て見て!}

《ん?どうしたのー?》

{のんちゃんと、あの本田くんが…}

《…え?》


手をつないで歩いてる2人が門を出るところが体育館から見えた

本田くんが、引き寄せてるように見えた

何で…?のんちゃんは修司くんと付き合ってるんじゃないの…?


あー本田くんに…気持ちすら伝えられなかった…


失恋しちゃったなぁ…

{瑤子ちゃん?どうかしたの?}

《あ、ううん!お似合いだなーって!》

{だよねぇー!2人とも美男美女って感じでさー…}


友達とのおしゃべりもちゃんと続けられたのか記憶が曖昧だけど…


あーつらいなぁ…部活にぶつけよう…

好きな人のあんな姿見たら…

もう、何も出来ないよ…


【修司point of view】


「はぁ!?何?俺と典子が付き合ってるのを応援してた!?」

『うん…』

「だって、俺のこと好きでいてくれたんだろ?

好きなやつと他の女とのこと応援とか…

よく嫉妬とかしなかったな?」

『うーん…楽しそうに話してる修司くんが好きだったの』

「…今から、ずっと楽しそうにするわ」

『ありがとう…?』

「もう、他の女とのことで応援なんかすんなよ」

『う、うん!わかってる』

「俺、ずっと好きだったんだぜー?」

『え?ずっと…?』

「うん 2年くらいかな、もうちょっと前かも」

『うれしい…そんなに前から?』

「そう この2年分、早く埋めたい」

『う、うん…埋めたいって?』

「ちゅーとかしていい?」

『ちゅ、え!?』

「はなーねぇーちゅーしていーい?」

『…は、はい…』

「目、つぶる?開けててもいいけど」

『…!!!』

ぎゅってつぶってる… 写真撮りてぇ

「…」

"パシャ"

『え!?』

「待ち受けにする」

『や、やめて…恥ずかしいよ…』

「可愛いんだもーん ほら、目、つぶって?」

『…』

「…ちゅ、ん」

『…っ!!』

警戒して目、開けたままでいるから

そのまましちゃった

顔真っ赤ー写真撮りてぇ…

『し、修司くん…』

「なぁに?」

『…』

何も言えないみたい かーわいい

『修司くん?』

「ちょっとだけ」

抱きしめてみた

華子は暴れもせず、されるがままにされてるけど

嫌そうではないから…

そのまま、頭も撫でてみた

『…』

「可愛い…好きだよ」

『わ、私も…』

「私も、なぁに?」

『ぅ、…好き』

「誰が好きなの?」

『…!修司くんが…すき…』

「俺は大好きだよ」

『!!!』

はは、可愛いなぁ 絶対顔真っ赤じゃん


あー勇気出して告って良かった…


『修司くん…?』

「んー?」

『長いね?』

「嫌?」

『い、嫌…じゃないよ』

「じゃ、もうちょっとだけ」

『…』


【斗真point of view】


〔ねぇ 本田…〕

[斗真!]

〔…斗真〕

[なんだよ]

〔めちゃくちゃいちゃついてくるじゃん〕

[そりゃそうだろ]

〔こんな感じなんだぁ〕

[…何、足りない?]

〔足りる!足りるから!〕

[遠慮すんなよ]

〔してない!調子のんな!〕

[のるだろ やっと好きな女捕まえたんだ]

〔…めっちゃ好きじゃん、あたしのこと〕

[だからそうだっていってんだろー?]

〔…なんか あたしちょろいかも〕

[何が]

〔なんか…好きかも〕

[はっ…かも、ねぇ まぁいいよ 今は]

こいつ…ずっと修司のこと好きだったわりには…

いや、でも無理してなさそうに見えるな…

ホントにちょろいのか?

他のやつにも、そうなんじゃねーだろーな?


[のりこー]

〔んー?〕

[俺のもんって印つけさせろ]

〔やだ〕

[何でだよ]

〔絶対見えるところにつけるじゃん〕

[つけねぇよ じゃあ、どこがいいか言えよ]

〔んー…どこなら見えないかな…〕

鏡とにらめっこしてるわ…

つか、キスマつけていいのかよ…


わざとらしくジュッと音を立てたら

〔斗真!〕

って怒られた

[俺にもつけていいぞ?]

〔…じっとしててよ?〕

[おう]


へぇ?つけてくれんだ

どこにつける気だ?


[てめぇ…]

〔なによ〕

[つけすぎだろ!]

〔お返し!〕

[俺にもお返しさせろ]

〔やだ!これ以上つけたら別れる〕

[っ]

〔…あ、ごめん〕

[冗談なら、二度と言うなよ]

〔…うん 約束〕


まぁ、その後もこいつは…

その約束とやらを何度も破ることになるんだけどな


【華子point of view】


「おはよ」/『おはよー』


わたしたちは手をつないで教室に入って来た


《え!?2人で来たの!?嘘…!華子!?》

『瑶子ちゃん…うん、昨日あの後付き合うことになって…』

《そうだったんだ!》

〔おはよーん〕

《のんちゃん、おはよ》

『おはよーのんちゃん』

[おい、典子 忘れもん]

《…》

『え?』

〔あれ?何か忘れたっけ?〕

[…ちゅ]


きゃーー!!女子たちの悲鳴が…

え!?瑶子ちゃん…

《大丈夫だから…》

小声でそう言うと、瑶子ちゃんは自分の机に向かった


〔斗真ぁ!!〕

追いかけていくのんちゃんを目で追ったけど、

瑤子ちゃんが心配で…


『瑤子ちゃん…』

《いいの 昨日から知ってたし》

『そっか…』

《暗くならないで!のんちゃんに気づかれたくないの》

『う、うん…』


〔まったくもー!〕

《おかえり》

〔ただいまぁ 朝から無駄に走っちゃったよ〕

《お疲れさま!あ、1時間目数学だっけ?》

『うんうん!』

「はなーノート見せてー」

〔またやってくるの忘れたのー?〕

「んだよ、昨日ははなとずっと一緒にいたんだからしょうがねーの!」

〔…そっか〕

『はい、ノート』

「さんきゅ すぐ持ってくるからさ!」

『うん!』

〔…付き合い始めたんだって?〕

『あ、うん…』

〔あたしもね、斗真と付き合い始めたんだ〕

《おめでとう!2人とも》

『ありがとう、瑤子ちゃん』

〔あたしね、ずっと修司が好きだったの〕

『え…』

〔でもね、斗真が…好きだって言ってくれて…

斗真を選んだ〕

『…』

《のんちゃん》

〔ん?〕

《私も…本田くんが好きだったよ》

〔え!?〕

『…瑤子ちゃん』

《それでも、2人が幸せなら それでいいから》

〔…はなちゃん、ごめん 嫌な言い方した〕

『ううん…』

〔そうだね 幸せになるよ あたし〕

《私も!負けないから!》

『2人とも…』


瑤子ちゃん、つらいはずなのに

わたしたちが仲が悪くならないように言ってくれたんだね…


…ありがとう

わたしも…幸せになる!


【修司point of view】


「…なんか、女子って強えな」

[…ホント、いい女ばっかりじゃん?]

「おい!はなには手ー出すなよな」

[ばっ!俺は典子一筋だっつの!]

「ならいいけどさ」

[今は、まだ片思いみてぇなもんだけど

そのうちお前ら以上にラブラブバカップルになってやるからよ]

「想像できるな…楽しそうじゃんよ」

[だろ?]

「俺もなりたいなーバカップル」

〚なぁなぁ〛

「おう、光太郎どーした?」

〚瑶子って好きなやついんのかな…〛

「…どーだろ?」

[…さぁ?]

〚俺も告ってこようかな…〛

「いいんじゃね?うまくいくかはわかんないけどさ 気持ち伝えないと始まんないからな」

[それはそうだな]

〚…よし 俺、今日告る!〛

「がんばれ!」

[男見せろ!]

〚おう!〛


あの後、OKもらえた!!ってよろこんでる光太郎の顔も見れたし

やっぱ伝えなきゃ始まんないんだよな

…うまくいってくれて良かった…

あの会話聞いてたのに焚き付けちゃったしな…ふぅ…


あーはなの顔見たいなー

通話しちゃおうかな

"はな、今暇?"

"うん!大丈夫だよ?どうかした?"

"声聞きたい、通話していーい?"

"いいよ!"

"何で出ないの"

"ビデオ通話になってたんだけど…"

"顔見たいんだもん だめ?"

"…いいよ"

"かける"


「はなー…おい、カメラ隠すな!」

『恥ずかしくて…』

「ちょっとだけ 見せて?」

『もう…はい』

「あー可愛い…」

『…』

「もう一回だけっ!!お願いっ!!」



タイトル〘みんなで告ればこわくない!?〙


 

                      Fin…


こちらの記事はnote様で同一名義にて投稿しております。

再編集して投稿しております。

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