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プロローグ/000b00
恋をすると世界が輝いて見える。そんな話をどこかで聞いた。
ただの戯言。
恋をしたって、苦しいだけ。
世界は変わらず暗いままで、誰かの輝きにあてられて、眩しい。目を瞑っても温かい光が包もうとしてくる。世界を明るくしようとする。
いらないよそんなの。目を開けたって、そこに俺はいない。
暗い世界に現れた明るい光に手を伸ばしたって届かない。他の輝きと一緒になって俺の世界からいなくなる。俺はただそれを見ていることしかできない。
俺の前に現れないでよ。俺は特別になれないから。
輝いてるのは──────あんただけでいい。




