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エッセイのプロムナード  作者: 多谷昇太
エッセイ香港

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香港デモの経緯

 さて香港です。中国本土政府が強いる「一国二制度」に香港市民たちが我慢できず、先の「逃亡犯条例」をきっかけとしてシリアスなる抗議デモに至ったのは周知の通りです。ここにおいて我々日本人に不思議でならないのはなぜ中国政府はこれを鎮圧してしまわないのか、ということでしょう。有名な天安門弾圧のごとく一気に制圧することなど容易なのにこれをしない…、なぜでしょう?理由が二つあってその一番目は香港が世界にオープンであり、その世界が注視する中で無茶をすることはさすがに憚れるからです。二番目は香港の持つ世界屈指の金融センターとしての機能が、制圧することによって損なわれかねないからです(世界の投資家からチャイナリスクと見られることと、そもそも中国の発展はここ香港からの投資によって為されたのに、その継続を阻害しかねないから)。この為に彼の習近平も直接には手を出しにくく、代わりに傀儡の香港政庁を以て事に当たるしか今のところ手がない。しかるにその香港政庁も本土政府と一枚岩とは云い難く、香港市場そのものへの本土からのコントロールまでは望んでいない様子です。理由は彼らが香港の財界人たちだからであり、自分たちの仕切る市場(≒彼ら自身の財)への指示介入まではさすがにいただけないからでしょう。

 さてここに於て香港市民たちには100年に渡るイギリスの統治経験があって、それを通じて自由と人権意識が既に我がものとして身に付いています。その市民にいまさら一党独裁に服せとは最初っから無理があるし、それ加うるに昨今の世界中に及ぶ格差の弊害がここ香港でも顕著となり、大手投資家・企業家・資産家らと一般市民たちの格差の壁は既に越え難いものとなっているようす。さらに、です。本土との自由往来が進んだ結果本土の富裕層たちが香港不動産(具体的にはマンション)を殖財のツールとして買い占め、結果市民たちの住宅事情が極めて悪いものとなっているのです。また一般消費品の買い占めもあってその結果物価が高騰もしているらしい(?)。これら二重三重…何重ものうっ屈に堪えかねての、市民たちによる謂わば革命指向のようなデモが何度も展開されているわけです。

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プロムナードが時に歩く(=読む)に堪え難い、恥っさらしな「引越し顛末記」だったりして申しわけありません。不快をもよおした方はここを飛ばされて結構です。以後はできるだけ歩くにまともな道(エッセイ)を敷くつもりですが、しかしこの難所の「引越し顛末記」はあともう一章ほど続ける予定です。
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