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私はそーっと後ろを振り返る…


あぁ!顔が見える!やっぱりお父様達だ!もう想像通り過ぎて思わず涙が…また私皆から怖がられちゃうじゃない。


でも少しいつもと感覚が違う。ん?と思って少し周りを見渡してみる。


…あれ?さっきの婦人達の声は怖いとかそういう感じじゃない感じ?


そう思ってもう一度後ろを振り返る。すると、お父様達もさっきの悲鳴にびっくりしたのかな?入学式の式場である体育館(私の記憶の中の体育館と大分規模が違う)の隅っこに立っているのが見えた。


って、おぉ!服が!服がヤクザっぽくない!!ちゃんと社長っぽい服だわ!


そこでふと私は思い出した。そういえば転生したにもかかわらず何にも私には遺伝してこなかったが、うちの両親は一応美男美女だった。そうか、さっきの甲高い声はイケメンに対する「きゃあああああ」ね…


驚かせないでよ、って感じだ。またぼっちになっちゃうかと思ったじゃん。


さて、一先ず怖がられてはなさそうなので第一関門突破だ。


「ゴホンっ…えー……」


きっと皆忘れていただろう。私も忘れていたが理事長が話し始めた。うちの親達のせいで話すタイミングを逃しちゃったんだな、きっと…


そうこうしているうちに式も終わり教室に行って今は担任の先生の挨拶を聞いてる…はずなのだが


「あのキレイな方どなたのお父様かしら?」「すげーきれいだよな」「あのお父様はどなたかしら?」


とか、教室のあちこちからコソコソと聞こえる。


ていうか、皆既に仲良くない?私この時点で出遅れてない?何故だ…


あ、小さい頃からパーティーとかで皆会ってたのか!今更ながら私の家は元々持っていた財力でゴリ押しみたいな感じでたった一年間で大きくした新興企業の様なもの。故に、パーティーなどにも呼ばれず、気がついたらそれなりの企業出来てんじゃん、的な存在だった。


これから私どうにかこの中に入っていけるかしら?第一関門突破かと思いきや、もうすぐそこに第二関門が迫っていた。


「じゃあ、今から名前と一言だけ1人ずつ言って自己紹介してもらって今日は終にしたいと思います」


先生が唐突に言った。席は名簿順に並んでいて私の名前は柏崎璃子だ。数えてみると5番目…案外回ってくるのが早い。


ふと、あの綺麗な子を思い出す。入学式の時の並びは6人ずつ縦に並んでいて、今は4人ずつ縦に並んでいるのであの子は私の隣の列の後ろから2番目の席だ。


名前なんて言うんだろう。今このクラスの中で1番気になる存在だ。やっぱり綺麗な人の名前は一応知っときたい…って、あ、私の番だ。私はお嬢様っぽく席から静かに立った。


「柏崎璃子です。よろしくお願いいたします」


よし、我ながら当り障りないいい挨拶だ。しかし若干父兄の方々から声が聞こえる。なんで?


耳をすませてみるとどうやら、最近急に成長したあの…!ということらしい。確かに皆お初にお目にかかりますもんね。


おっと、次はあの子じゃないか。聞かなくちゃ。


「城ノ崎麗華(じょうのさきれいか)です。1年間宜しくお願いしますわ」


…思いっきりお嬢様みたいな名前が来た。てゆうか、私も今パチパチと一生懸命周りの空気を読んで手を叩いてるけど、自己紹介でこんなに盛大な拍手必要なのか?保護者達も皆拍手している。


……城ノ崎?

あ!あれだった!今の日本企業で5本の指に入る大企業だった!一応調べたけど今の取締役とその夫人しか覚えてなかった。自分の両親見た時に気づけば良かった…


もう一度後ろを見る。確かに居る…あんなに存在感放ってるのに!どうして気付かなかったの、私…


そして、自己紹介が終わって分かったこと。あの子の後から2人あの大企業の家の息子が居たのだ。藤原家と宮間家だ。


ちょっと私のクラス集まり過ぎな気が…


私の家が潰されないようにできるだけ近づかないようにして、普通に同じぐらいの友達を作ろう!と意気込み、解散してすぐに家に帰った。


よし!明日から友達作りだ!!

ここに書く方法をやっと見つけました。

更新遅くなりましたが、読んでくれてる皆様には感謝しかありません。


気がついたら日刊ランキング入っててびっくり…

相変わらずスロー更新ではあると思いますがよろしくお願いします。

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