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少女でリスタート  作者: 亀山
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21 夢と褐色娘

「あきら~泣くなよぉ、男の子なんだから。ほらほら、もうちょっとで着くから頑張れ!」


 父さんに手を引かれる小さい時の俺が見える。川で転んで泣いたのを思い出す。


 昔から父さんちょっと軽いんだな……。たしかこの後は……。


 少しすると目的の場所に着いたようだ。そこは古い神社だった。


 一人の女性が父さんと俺を待っている。


「やっと来たか、お主は相変わらずな様子じゃな。その子が、ゆかりの子か?」


 父さんが俺を前にだす。


「お久しぶりです。先生も元気そうで良かったですよ。ええ、そうです。俺に似てカッコイイでしょ?」


 父さんと先生と呼ばれた女性が楽し気に話している。俺はそんな事もあったなぁと懐かしんでいたが、女性を良く見てみると。


 あれ? 巫女さんの恰好してるけど……。外国人なのかな?


 先生と呼ばれた人は、銀髪の綺麗な髪色をしていた。今の俺が育つとこんな感じなのかな……。


 そんな考えをしていると、その先生の後ろに小さい子が隠れているのが見えた。


「その子がそうですか? 先生に似て可愛らしいですね。……あきらの事よろしく頼むよ」


 父さんがその子を見つめながら言う。先生が、本当によいのか? と聞くと父さんは答える。


「ええ……。あいつが最後に……、そう言ってましたから……。それにそんな可愛い子だったら俺も安心ですよ。ほら、あきらも挨拶しなさい」


 小さな俺は、先生の前に行く。隠れながらこちらを見ているが、確かに可愛らしい子だった。先生が隠れている女の子を前に出す。


「なんじゃ? 恥ずかしいのか? まったくしょうがないのう……」


 目と目が合う。確かこの子は……?


 チュンチュン。


 目が覚める。また懐かしい夢を見たもんだなと感じていると、誰かが手を握っている。


「ん? アリスちゃんおはよう。起こしに来てくれたの?」


 そう言ってもアリスちゃんは俺を見つめるだけだった。不安そうな顔でアリスちゃんは言う。


「アキラおねえちゃん……。こわいこと思い出したの? また泣いてたから……」


 どうやら俺を起こしに来たら、眠っている俺が泣いていたので、心配してくれたようだ。


 懐かしい夢見てただけなんだけどな……。この体は結構敏感なんだな。敏感なおじさんか……ギリギリセーフか?


 アウトな気もするが、アリスちゃんを心配させるわけにもいかないので、起きてアリスちゃんの頭を撫でながら言う。


「大丈夫だよ~。ちょっと小さい時の事、思い出しただけだから。起こしに来てくれありがとうねぇ」


 まだ少し心配そうだったので、抱き着いてみるとアリスちゃんも嬉しそうだったので、大丈夫だろ。


 そのまま朝の準備を終え、朝食に向かう。アリスちゃんは横にぴったりひっついたまま。


 朝食を終えるとジョイスさんが話しかけてきた。


「アキラさんや、装備の話じゃがな。わしの友人に鍛冶師がおるんじゃが、どうじゃこの後一緒にいかんか? 大きさやらも図らんといかんしの」


 前に話してくれた人かな? 防具は大事だからね、おじさん今は可憐な乙女だからね! 防御力ないよ! あ……おじさんでもそんなに変わらないか……。


 そんな分けでジョイスさんと一緒に鍛冶屋さんに向かう事にした。アリスちゃんも一緒に来てくれるようだ。


 エステルちゃん達はギルドで依頼があるらしく、朝食を終えると出発していた。


 街を歩く。アリスちゃんが俺とジョイスさんの手を引きながら。


 思ったより近所だったので、すぐに着いた。レンガ造りの煙突が付いている建物だ。


「おーい。アルベルトはおるかー?」


 中に入るとジョイスさんが人を呼んでいるようだ。友人の人かな? そう思っていたら人が来たようだ。


「はいはーい。お爺ちゃんほらお客さんだよ! こんちわぁ~って、ジョイスさんか。どうしたの?」


 大きなエプロンを付けた、褐色の肌に金髪、淡い赤の色をした瞳をもつ女の子が元気よく出て来た。


 おお……。随分とまぁ可愛らしい鍛冶師さんだねぇ。エステルちゃんよりちょっと大きいくらいか……。なんか褐色肌ってエロイよね? しかも金髪か……いいもんだな。


「ハンナちゃんだ! おはよぉー。今日はアキラおねえちゃんのそうびを見に来たのー」


 アリスちゃんが元気よく要件を伝えてくれた。この褐色ガールは、ハンナちゃんって言うのね。おじさん覚えた。


 そうしていると奥からまた人が出て来た。マッチョじいちゃんだ。


 随分とまぁ……。筋肉質なお爺ちゃんだな。この人がジョイスさんの友達かな? なんか顔イカツイな。ちょっと怖いよ?


「ジョイスか。その子がそうか? 分かった。ハンナ、この子の体を図ってくれ。終わったら教えてくれ」


 そう言ってジョイスさんと共に奥の部屋に入っていった。


「はいよー。あたしは、ハンナ・フォッグ。こう見えて鍛冶師なんだよね。んじゃよろしくね! じゃぁ、さっそくやろっか。こっちこっち」


 俺も自己紹介をしつつ、ハンナちゃんに連れられ別の部屋に行く。そこはどうやら出来上がった装備を保管する部屋のようだ。


 ちゃちゃっと図っちゃうねぇー。そう言われ服を脱がされていく。


 ハンナちゃんは結構ぐいぐい来るタイプなんだな。でもこんな可愛い子に服脱がされるって……。悪くないなっ!


 アリスちゃんも横で手伝ってくれて居た。下着姿になるとハンナちゃんがサイズを測ってくれている。


「もうちょっとで終わるからねー。むむっ……、あたしより大きいな……」


 ハンナちゃんはそう言ったあと、少し落ち込み気味でサイズを図っていった。


 ちょっと恥ずかしい気もするけど、無事に終わったようだ。ハンナちゃん良い匂いだったしね。


 まぁそれなりに胸はあるからね。ハンナちゃんの胸は俺より少し小さいくらいだったが。その身長でそれは、なかなかに……エロイですね。おじさんはいいと思います!


 最初の部屋に戻ると、ジョイスさん達が待っていた。ハンナちゃんはマッチョじいちゃん事アルベルトさんに寸法を告げる。


「分かった。今うちにある奴で使えそうなのは……これだな。あとはこの盾を持っていきなさい。最初のうちはそれで大丈夫だろう」


 そう言って、レザーで出来た鎧と丸い盾を渡してくれる。


 おお! かっちょ良いな! 胸からおへそくらいまで守れそうだな。なるほど肩と横で止めるのね。盾はリーゼちゃんから借りた奴よりも大きいな。これでおじさんも冒険者っぽくなれるよ!


 さっそく着け方を教えて貰い、装備する。盾は背中にかけられるように出来ていて、歩く時や収集の時など邪魔にならないように作られていた。


「いいじゃんいいじゃん、似合ってるよ。最初はそれで十分だよ。また必要なものあったらうちにくるんだよー」


 ハンナちゃんも褒めてくれて、おじさんは嬉しいです。


 おねえちゃんカッコイイね!ってアリスちゃんも横でキャッキャしている。なんかちょっと照れるな。


 金額を聞いたら、ジョイスさんが払ってくれるとの事。いいんですか? そんな甘やかすとおじさん駄目なおじさんになりますよ?


 ジョイスさんとアルベルトさん達にお礼を言い、店を出る。


「わしはこの後少し用事があっての。アリス達はどうするんじゃ?」


 用事が早く済んだので、俺はギルドで仕事を探しに行くと言うと、アリスちゃんも一緒に行くとのこと。


 また枝豆集めないとな。クモさん達またいればいいなぁ……。


 そんな事を思いながら、アリスちゃんと手をつなぎ冒険者ギルドへ向かった。

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