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「この状況じゃあ、俺が何を言っても無駄だろうけど、あえて言う。俺は何もしていない。ちなみに言うとあんたをそんなあられもねー格好にしたのは俺じゃないし、そもそも俺は指一本触れて――――」
つま先で胸をつついたことを思い出す。言わなくていっか。
「――――ないな。うん、ないない。ないよ。ないよ? つまり、あんたが思ってるようなことは何もしてないってこと。保証する」
「…………しょーこ出して今すぐ」
「はい?」
俺の知り合いにショーコなんて名前のやつはいないので聞き返す。
「やってませんって男に言われて、はいそーですかなんて言う女がいると思う? し、信じられるわけないじゃない。やってないっていう、証拠を見せなさいよ」
「そりゃあんた無理な話だって。悪魔の証明だって。なんせここにいるの俺とあんただけだったもん」
「じゃあ今ここであたしにぶっ殺されなさいよぉっ!」
「それもっと無理だわ」
「じゃあしょーこだせぇ!」
地団太を踏むハーフヴァンプ少女。見た目は高校生くらいで俺と同じ年齢くらいに見えるが、もしかしたらパーソナルキャラの中身はもっと年下なのかもしれない。そう思うと、ムカついていた自分が馬鹿らしくなった。
やれやれと首を振る。




