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ダンジョンガイドさんの仮想現実生活ログ  作者: まいなす
『第0話 ダンジョンガイドさんは困った』
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 死ぬぞー。あんた、死んじゃうぞー。俺は知らないぞー。知らないからなー。

 そう思ったが、口には出さない。

 他人のステ振りに口出しできるほど真っ当じゃあないので。


 俺はハーフヴァンプ少女の少し余分な肉がついてる健康的なプニ腹の上にまたがった。何のことはない。彼女の手枷を外すためだ。なので、えろ同人みたいな展開はない。


 まあ、もしこの子が知り合いなら行きがけの駄賃程度に柔らかそうなその胸でも揉んじまおうかなーとか考えなくもないが。あいにく、シャノーラというこのハーフヴァンプ少女は見たことも聞いたこともない御仁である。意識も面識もない女の子にえろいことするほど飢えてもないし意気地もない。そんな感じで、俺は眼福だけで十分なのだった、くてん。


 しかしまあ、あられもない姿とはこのことだよな。

 彼女はワンピースの下にパンツ以外のアンダーウェアを装備していない。

 つまり、そういうことだ。


 あ、俺は別に見たくてみてるわけじゃないんですよ。勝手に目に入ってくるんです。これは不可抗力というやつなのではないっすかね。


 つまるとこ、ラッキースケベ万歳。合掌。そして、感謝。神さま、ありがとう。


 例えそれが仮想現実内の0と1の羅列が見せる幻想でしかなくとも。もっと具体的に言うなら、例え目の前のハーフヴァンプ少女が性別を騙ったネットカマーのおっさんだったとしても、だ。こっちの世界が全てである今の俺にとっては感極まるぜ。リアルではついぞ、こんなこと一度もなかったからなー。


 ……いや、よく考えると、この仮想現実でも女の子の裸体を拝んだのは初めてではないだろうか。そんな感じで、ギルマスのマゼンタさんのことを異性としてカウントしていない俺なのであった、くてん。


 だってあの人、すーぐ脱ぐんだもの。全裸にはめったにならないものの、身内の前では基本的にパンツ一丁と黒いぴっちりインナーだけなんだもの。いくらこのASAが全裸でも逮捕されない露出狂にとってエルサレムみたいな場所だったとしても限度というものがあるのではないだろうか、と1DTは思うのだ。自分の命運を握ってくれてる人のことを悪く言うのは気が引けるが。


 恥じらいってのは案外、大事なとこだぜ。個人的見解だけどさ。

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