表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

28/33

フランシス殿下とヒロイン

今回はエリック殿下視点でのお話で、会話多目です。


トーマスとマイケルと俺の三人はずっとここに居なければいけないのか?


ミレーユ嬢のことを思えば、完全に二人きりにするのは不味いとは思う。

しかし辛い…。

三人で空気に徹しているが、この場から消え去りたい。


というのも今アニエスが兄上(第一王子のフランシス)にとんでも発言を連発して、脳内お花畑満開だからだ。

それに兄上も兄上で、適当にあしらいつつ楽しんでる節がある。


「フランシスさまはぁ、もっとご自分の気持ちに正直になるべきだと思いますぅ。」

「ほう?正直にとは具体的にどのようなことを言うのだろうか?」

「それはぁ、アニエスのことを愛しているっていう気持ちを我慢する必要がないってことですよぉ♪」

「私はそなたのことを愛しているのか?」

「そうですよぉ♪アニエスにはちゃあんと伝わってますから♪」

「何故そう感じたのだ?」

「入学式でぇ、舞台でお祝いの言葉を言ってくれてた時に目があったの覚えてますかぁ?その時にお互いに運命を感じちゃったんですよぉ。」

「お互いにとは、私とそなたがということか?」

「はぁい、そうなんですぅ。目と目が合って通じ合ってぇ、アニエスにはフランシスさまがアニエスに一目惚れしちゃったことが分かっちゃったんですよぉ。」

「私がそなたに一目惚れしたと。」

「勿論、アニエスもフランシスさまに一目惚れしちゃいましたぁ。それでぇ、入学式の後にお話がしたくって話しかけたのに、冷たくされちゃってぇ、アニエス泣いちゃったんだからぁ。」

「本当に泣いたのか?」

「本当ですよぉ!でも、それでもまた会えたらお互いに惹かれ合うって信じてましたぁ。」

「惹かれ合うのか?」

「はい、勿論ですっ!でもあの時にフランシスさまが冷たかったのは、あの婚約者のせいだったんですねっ。」

婚約者(ミレーユ)のことを愛しているからな。」

「いいんです、分かってますからぁ。そう言わされているんですよね。」

「本心だが?」

「アニエスがフランシスさまを自由にして差し上げますっ!」

「自由?」

「そう!本当に心から愛しているアニエスにちゃんと好きって言える自由ですっ♪」

「それは楽しみだな。」

「アニエスも楽しみですぅ♪フランシスさまのために頑張りますねぇ♪」


終始こんな感じで会話は成立しているが、噛み合ってないし、絶対兄上は面白がってる。


ミレーユ嬢の言っていた前世の小説を俺は読んだことはないが、ミレーユ嬢のことを信じているし、悪役令嬢に仕立て上げられてしまう前にどうにかしてあげたい。


これは俺を含む前世三人組の総意だ。

今世では幸せになって欲しいのだ。

前世で報われなかった分、幸せにしてあげたい。

それは兄上の役目だが、俺達もあの子が幸せになるためには惜しみ無い協力をするつもりだ。


今日は兄上とアニエスの仲を取り持つように言われたが、兄上を前にしたアニエスの怒濤の天然口撃と兄上の絶対的王族スマイルでの質問返しの応酬がすぐに繰り広げられたから、俺達は空気に徹するしかなかった。


兄上にはやはり敵わないなと思った。


ミレーユ嬢には明日報告するとして、引き続き警戒するように伝えよう。

ヒロインの喋り方…腹立ちますね!


前世三人組は魔王討伐メンバーに選ばれる位なので正義感強いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ