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モンスターテイマー 〜リョーガと愉快な仲間たち〜  作者: 紫龍院 飛鳥
第六章 リョーガと大規模任務

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第四十四話 ガンディと鋼の騎士魂


…一方その頃、三班はというと


「申し上げます!西方の町にて多数の窃盗被害が相次いでいるとの情報が入りました!」

「分かった!すぐに向かおう!」

「了解であります!」


町へ向かう一行


「…ん~、この町だけでも十数件の窃盗被害…いくらなんでも多すぎるね」

「恐らくは単独による犯行の線は薄いであります…きっと複数人で動いているのだと思われます」

「複数人か、ならばこやつらの仕業かもしれないな…」


と、懐から目黒一家の人相書きを取り出すソウカイ

そこに描かれていたのは二人の男、頭巾を被っているが目元がかなりそっくりである。


「こやつらは『風雷兄弟』という兄の『疾風の白玄斎』と弟の『轟雷の黄助』からなる双子の兄弟でな、息の合った連携で盗みをはたらく奴らじゃ」

「ふむ…双子でありますか」

「更に奴らは、強力な風と雷の忍術を使う…恐ろしい相手だ」

「風と雷…フウラ女史のようでありますな」

「ん~、何にせよ早く捕まえなきゃね…」

「無論そのつもりであります!これ以上、民の生活を脅かされるわけにはいかないであります!民を守るは騎士の役目…絶対に逃がさないであります!」


闘志を燃やすガンディ


「ん~、騎士の鑑だねぇガンディ君は…君のように熱い正義感を持った人は嫌いじゃないよ」

「アレク隊長殿…」


「キャアァァァァ!泥棒ぉ!!」


「!?」

「いくであります!」

「全隊!私に続け!」


泥棒を追う一同



・・・・・



泥棒を追って町の外までやってきた一同


「…くっ、見失ったか」

「ここは拙僧にお任せを…」


と、手に持った錫杖を両手で握りブツブツと念仏を唱えるソウカイ


「こ、これは…」

「静かに…ソウカイ殿の『感知法術』じゃ、今はソウカイ殿の周りに目に見えぬ結界が張り巡らされその結界に触れた生物はソウカイ殿に感知されてしまうという寸法じゃ」

「な、なるほど…」

「!?、とらえたっ!ここから東へまっすぐ三里!そう遠くはない!」

「す、すごいであります…」

「ならば、我々は先回りしていく…地の利はこちらにある!挟み込むぞ!」


隊を引き連れて先回りするアレク


「ならば我々は引き続きこのまま追跡を!」

「うむ!」



…一方その頃、風雷兄弟は


「兄者、どうやら撒いたようですぜ?」

「フン…我らの足にかなうものか」

「ん?あ、兄者!前!」

「な、何!?」


見ると、二人の進行方向にアレク達三番隊が待ち構えていた。


「ん~、逃がさないよお二人さん」

「くっ!何故我々の居場所が分かった!?」

「これまでであります…大人しく縄につくであります!」


と、後ろからガンディ達も追いついてきて風雷兄弟を追い詰めた。


「あ、兄者…」

「うろたえるでない弟よ…こうなればとるべき道はただ一つ!皆殺しだ!!」

「あぁ!」

「やらせはしないよ!全体、構え!」


アレクの合図で抜剣する騎士達


「かかれ!」


一斉に斬りかかる


「我々も!」

「あぁ!」


ガンディ達も加勢する


「兄者!」

「おう!」


「『風忍法』!」

「『いかずち忍法』!」

「「『風雷烈波の術』!!」」


二人の術が合わさり、強烈な嵐が巻き起こり騎士達は吹き飛ばされてしまった。


「ぐあぁぁぁぁ!!」

「フンッ、口ほどにもない奴らめ…ん?」


騎士達が吹き飛ばされた中、ガンディ達だけはまだ立っていた。


「ガ、ガンディ君…」

「隊長殿、後は自分達にお任せください…」

「ほぅ、我らの術を受けて尚倒れぬか…」

「何度やっても同じであります!」

「ククク、面白い!その強気がどこまで持つかな?『風忍法・塵旋風の術』!」

「フンッ!」


盾で攻撃を受けるガンディ、ガンディの後ろに隠れながら弓をつがえるカン吉郎


「くらえ!」

「甘い!『雷忍法・飛雷鳥の術』!」


カン吉郎の放った矢を撃ち落とす黄助


「くっ!」

「いくぞ弟よ!」

「あぁ!」


「『風忍法』!」

「『雷忍法』!」

「「『嵐天武槍の術』!!」」


と、圧縮された竜巻の槍がガンディを襲う


「ぐっ!!ぐぐ…」


盾で必死に受け止めて耐えるガンディ、だが次の瞬間…盾が弾いて飛ばされてしまった。


「しまっ…」


盾を飛ばされ術をモロにくらうガンディ


「ぐ、ぐあぁぁぁぁ!!」


「ガンディ殿!」

「くっ!」


すかさず矢を放つカン吉郎、飛んできた矢を身を逸らして避ける風雷兄弟


「う、うぅ…」

「ガンディ殿…」

「へ、平気であります…自分、防御力だけは誰にも負けないと自負しているであります…」

「なんとも呆れた頑強さだ…」

「だが、我らの術をまともに受けては無事では済むまいて…」

「くっ…ハァ、ハァ…」

「ガンディ殿、今 回復を…」

「いえ、結構であります…自分はゴーストであります、如何なる癒しの術も自分には害でしかありませぬ故…」

「さ、左様か…」

「フンッ、しぶとい奴め…」

「ならば、この一撃で終いにしてくれる!いくぞ弟よ!」

「あぁ!兄者!」


「『風忍法』!」

「『雷忍法』!」

「「『大嵐乱空牙の術』!!」」


凄まじい竜巻がガンディ達を襲う


「くっ、あぁ!」

「うわぁっ!」

「カン吉郎殿!ソウカイ殿!」


たまらずカン吉郎とソウカイは吹き飛ばされてしまった

そんな中、ガンディだけは必死に堪えていた。


「そぉら吹き飛べぇ!」

「くっ、ぐぐぅ…」

「ガンディ殿…」

「くっ…なんて男だ、ここまで耐え抜かれたのは初めてだ」

「いい加減諦めろ!」

「断る!」

「なっ…!?」

「騎士の心得、その一!どんなに強大な敵が相手であっても、決して臆することなかれ!」

「ガ、ガンディ殿…?」

「騎士の心得、その二!騎士たるもの、常に正々堂々とあるべし!決して卑怯な振る舞いをしてはならぬ!」

「な、何を言っておるのだこやつは…?」

「騎士の心得、その三!騎士の役目とは、その剣を持ってして罪なき人々を脅威から守るべし!」

「アレク隊長…あれは」

「あぁ…我々リマーシ王国騎士団が掲げている三つの掟『騎士の心得 三ヶ条』だ!」

「自分は…死してゴーストとなって尚、騎士としての誇りや熱く滾る正義の心を持ってして今ここにいるであります!我が熱き正義の魂…存分に見せてくれるであります!スキル『鋼の騎士魂』!発動!!ぬあぁぁぁぁぁ!!」


ガンディの全身を激しい青いオーラが包む


「た、隊長…あれは!?」

「分からない…見たことないスキルだ」

「あれは、ガンディ殿の固有スキルのようじゃ」

「ソウカイ殿?…そうか、鑑定スキルか」

「固有スキル『鋼の騎士魂』…“仲間を守る”という強い想いが強ければ強いほどに攻撃と防御が上昇していくスキル…これはかなり強力であるな」

「フンッ、だからなんだというのだ!?先ほどから見ておれば、貴様は剣すら持っておらぬではないか!それでどうやって倒すというのだ?」

「剣ならあるであります…ここに!」


すると、ガンディの右手に青い炎で具現化した剣が現れた。


「『魂の炎剣スピリットオブ・フレイムセイバー』我がとっておきの剣であります」

「な、なんだあの剣は!?」

「強い霊力を感じる…あれは、ガンディ殿自身の魂を具現化し、そこに火の魔力を加えたもの」

「なんと…」

「そういえば聞いたことがある…上位のゴースト系のモンスターは自らの魂の一部を自在に具現化させ操ることができると」

「こ、こけおどしだ!」

「こけおどしかどうか、試してみるでありますか?」

「ぐっ…」

「我が熱き正義の刃…くらうがいい!」

「…っ!?」

「終わりであります!『騎士の情熱斬りナイトオブファイヤースラッシュ』!!」

「「ぐ、ぐあぁぁぁ!!」」


強大な炎を纏った斬撃で風雷兄弟を斬り伏せる


「ハァ、ハァ、ハァ…」

「見事だ、感服したよ…ガンディ君」

「アレク隊長殿…」

「君の騎士魂、しかと見せてもらった…あれは見事な一撃だった」

「いやぁ、そんな…」

「とにかく、君のおかげで誰一人欠けることもなかったし…無事に風雷兄弟も捕まえられたことだし、大した男だよ君は」

「アレク隊長殿…」

「ん~、是非とも我が三番隊にほしいねぇ…君がもし生きてる人間だったら真っ先にスカウトしたかったんだがねぇ…」

「ハハハ…お気持ちは有り難いでありますが、自分はリョーガ隊長の配下であります故…」

「そうだね、とても慕われているんだねぇリョーガ君は…」

「はい…自分もあの方のおかげで強くなれたんであります」


「大丈夫か、怪我をしている者は拙僧の法術で治してしんぜよう」

「あ、ありがとうございます…」

「では、みんなの治療が終わったら一旦リョーガ君達と合流しようか」

「了解であります」



・・・・・



「リョーガ隊長!」

「おう、お前ら来たか…」


全員揃ったところでそれぞれの成果を確認する


「なるほど、つまり残るは…かしらである『目黒 赤之條』をとっ捕まえれば解決ってわけだな」

「あぁ、じゃけど目黒は曲がりなりにも和の国でかつて一番と恐れられた忍じゃき、油断はできんぜよ」

「ん~そうだね、ただでさえこちらも負傷者も多い…戦力としてはこれだけいてもいささか不安だね」

「どの道、もう後には退くことはできねぇ…やるからには絶対に捕まえてやる!」

「その意気ぜよ!みんなで力を合わせるがじゃ!さすれば必ず道は開けるぜよ!」

「ん~、そうだねぇ…ここが踏ん張りどころ、最後まで頑張っていこう!」

「よし、やるぞ!みんな!」

「おぉーーーー!!」




To be continued…




-----【To days Result】-----


風雷兄弟 ‐Win‐



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