寒い夜
それはとても寒くて、とても静かな夜
作品詳細画面を開いても、動きはない。
ポイントやブックマークは昨日と同じ数字。
増えもせず、減りもしない――否、人知れず減る事はあるだろう。
Xの通知欄は沈黙し、せいぜい『いいね』の通知が関の山。
タイムラインは目まぐるしく自分を置いて通り過ぎていく。
誰も自分のポストを読んでいないわけではないのかもしれない。
だが、誰も触れてはくれない。
一生懸命自作の宣伝をしても、反応がない。
それは、創作者にとって最も冷たく、苦しい現象です。
人々からの称賛は、冬の暖炉のような温かさを持つ。
批判もまた、焚火から爆ぜた火花が肌を焦がすような痛みと熱を持つ。
しかし、無関心には温度がない。
生ぬるさではない。
氷の張るような冷たさだ。
確かに存在しているのに、
存在しないものとして扱われること。
それは、作品にとっての“死”に等しい。
ランキングは動かず、既に“持つ者”の数字だけが伸びていく。
歯の浮くような祝福の言葉が並び、スポットライトは眩しく主役と舞台を照らす。
その輝きの届かぬ暗闇で、自分だけが静止している。
スタート地点は皆一緒だったはずなのに。
何故自分だけ。
何故あいつだけ。
「才能がないのだろうか」
「努力が足りないのだろうか」
「宣伝が下手なのだろうか」
問いはやがて、形を変える。
――どうすれば、多くの人に見てもらえる?
ここで、悪魔は囁くのです。
火を灯せ、と。




