第245話 終わらない機械竜
機械都市・中心広場。
最終防衛兵器《機械竜》。
ギャオオオオオオ!!
三つの首が咆哮する。戦闘開始から数時間、カイルたちは全力で戦っていた。
父の大剣が振るわれる。ズバァァ!!竜の首が一つ吹き飛んだ。
「やったー!」リーナ。
「撃破確認です」ヒカリ。
ミーナも追撃して機械翼を破壊。ドガァ!!キキが胴体を切り裂き、ナルサが魔法を叩き込み、母とメイドゴレームが支援する。
そして最後、カイル。「吹き飛べ!!」
超高出力魔力砲。
ドゴォォォォォ!!
機械竜、大爆発。完全破壊。
沈黙。「勝った?」全員が呟く。
その瞬間。カチャ。カチャカチャ。……
「ん?」全員が固まる。
機械竜王の残骸が動き始めた。部品が浮き、装甲が飛び、骨格が組み上がっていく。まるで巨大なレゴブロックのように。
カチ。カチカチ。ガシャン。ガシャガシャ。
数分後、機械竜完全復活。
ギャオオオオ!!
「はぁ!?」全員。
二回目、倒す、再生。三回目、倒す、再生。四回目、倒す、再生。五回目、倒す、再生。六回目、倒す、再生。
「もう嫌ぁぁぁぁ!!」ナルサが叫ぶ。
「何回倒せばいいのよ!」キキも剣を地面へ突き刺した。
父のディスプレイ【理不尽】。珍しく怒っていた。
「ずるい!」リーナも頬を膨らませる。
「戦略バランス崩壊です」ヒカリ。
「敵は都市全体から資材供給を受けています。破壊のみでは撃破不可」ミーナが冷静に解析した。
「つまり?」カイル。
「都市そのものが修理工場です」
全員、絶句。
機械都市を見渡す。広い、果てしなく広い。その全てが機械竜王の部品だった。
「聞きたくなかった……」ナルサ。
「最悪じゃない……」キキ。
その時またもや、機械竜が復活した。
ガシャガシャガシャ!ギャオオオオ!!
「また!?」リーナ。
「七回目です」ヒカリ。
父のディスプレイ【数えるのやめたい】。
「……」カイルは頭を抱えた。沈黙。そして深いため息。「ウンザリだ」
「「「同感」」」全員が力強く頷いた。
機械竜は元気いっぱい。カイルたちは疲労困憊。完全に根比べの様相を呈していた。
しかし、ミーナだけは、都市中心部の地下を見つめていた。赤い瞳が静かに光る。
「……原因発見」
カイルが振り向く。
「再生の中枢があります」
その一言で、全員の目が変わった。
ようやく、終わらせる方法が見つかったのだった。




