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 空が落ちてきた。まずは雲が空から剥がれ落ちた。雲は地面に触れると綿になって牛達を絡めとり内部の鋭い氷晶でそれを切り裂いた。綿が蒸発して消えた頃には骨だけが残っていた。

 次にオゾン層が落ちてきた。その蒼さにある人は畏敬しそれを崇め、ある者は恐怖しそこから逃げ出した。そして崇めていた者は層に触れ一瞬で腐敗した。笑顔で。それを見た恐怖していた者達はただ泣き出すだけだった。

 次にオーロラが落ちてきた。その一面を覆う紅さに人々は逃げ惑ったがどこにも逃げ場はなかった。それほど空を覆っていた。そして人々は皆それに触れ、そこから身体が燃え始めた。人々は苦しがり、ある者は川に入った。―川も燃えていた。―紅く。そして後には一面の焼け野原が残った。

 最後に空が落ちてきた。煉瓦が崩れるように。大量のそれは大地を割っていき空には星だけが残った。

杞憂

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