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七月の令嬢

 七月の令嬢が愛したこんな雨の日はとても甘い香り。花の蜜のような、オーデコロンを掬う。もしも明日が22世紀ならあなたはどうする? 20世紀が野蛮なのなら22世紀はもっと汚いでしょうね。

 蛍光灯の音、さらさらと揺れる雨。三角に。四角形に愛はないの、愛してる。きらきら、三角錐で凍死する。もしくは白百合の毒で窒息したいの。

 七月の令嬢は柔らかな紫陽花を食む。愛してるわ。レモンティーなんか飲まずに彼女はそう呟いた。

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